テイタニヤ

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テイタニヤ
性別	牝
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1973年 4月24日
死没	1998年 3月27日
父	アローエクスプレス
母	ダイニトモコ
生産	池田正義
生国	日本（北海道静内町）
馬主	原八衛
調教師	稲葉幸夫（東京）
競走成績	25戦7勝
獲得賞金	1億3812万3300円
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テイタニヤは日本の競走馬。TTGで有名な昭和51年世代の二冠牝馬で、アローエクスプレスの代表産駒である。

馬齢については原則旧表記（数え）とする。

[編集] 出生秘話

1973年 4月24日、テイタニヤは元々は乳牛の牧場だった池田牧場で誕生した。ところが、母・ダイニトモコが子育てを放棄してしまい、代理母候補が居ない事もあり止む無く人の手により育てられる事となった（競馬ゲームウイニングポストの『テイタニヤイベント』はこのエピソードが元ネタである）。この様な事態（育児放棄）は稀な例だが、タカエノカオリ・スペシャルウィーク等の八大競走優勝馬が、母親を早く失い代理母のお世話になっている。因みに、メジロドーベル（実は曾祖母・メジロボサツも生まれて直ぐ母を失っている）の様に血液型の都合からと言う、テイタニヤに勝るとも劣らない稀な例で代理母に育てられた例もある。

この様なハンデ（母乳を飲まないと免疫が付かない）が有ったにも拘らず、静内の品評会では総合3位・アローエクスプレス産駒としてはトップに選ばれたのである。

[編集] 戦跡

『引退後池田牧場に戻す』事を条件に馬主に引き取られたテイタニヤは、『夏の夜の夢』に登場する妖精の女王の名前から『テイタニヤ』と名付けられ、牝馬で好成績を挙げている事で有名な稲葉幸夫厩舎に入厩した。稲葉厩舎所属の稀代の牝馬使いとして有名な嶋田功をパートナーに得たテイタニヤは、関係者の期待に応え3歳時から快進撃。7戦4勝（しかも、其の内の3勝は連勝）を挙げ昭和50年最優秀3歳牝馬に選ばれたのである（因みに、最優秀3歳牡馬は『流星の貴公子』テンポイントが選ばれた）。

4歳になったテイタニヤは、クラシックシーズン緒戦こそよもやの7着に沈んだものの、その後は再び快進撃。見事に桜花賞・オークス連覇したのである。特に、桜花賞は出遅れのハンデをものともしない快勝劇であった。秋は、牝馬三冠を狙いエリザベス女王杯に出走するも4着（優勝は同厩のディアマンテ）。しかし次走敢然と有馬記念に出走しトウショウボーイの5着と気を吐いた。父アローエクスプレスが同馬齢で挑んだ1970年の有馬記念の雪辱（4着）は叶わなかったが、これまでの好成績が功を奏し、この年の最優秀4歳牝馬を受賞した（因みに、最優秀4歳牡馬はこの年の年度代表馬『天馬』トウショウボーイ）。

その後テイタニヤは5歳になっても現役に留まったが、二冠制覇で燃え尽きてしまったのか、ラストランとなった11月のカブトヤマ記念迄勝利を挙げる事はおろか馬券に絡む（3着以内入線）事無く引退となった。