チルド飲料
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チルド飲料(—いんりょう)は、製造から流通・販売の過程まで、0℃〜10℃の冷蔵状態で管理される加工飲料商品である。ただし、加工していない牛乳や低脂肪乳、チルドビール等の酒類はこの語の範疇に含めないことが多い。
通常、缶やペットボトルにパッケージされた清涼飲料水は、常温での保存が可能なように缶詰、瓶詰め後に加圧加熱殺菌や殺菌後無菌充填をおこなった上、ビタミンCなどを酸化防止剤的に使用している。しかし、加熱殺菌の温度が高いことにより風味が落ちたりする。
日本でも、時代の変化とともに消費者のニーズも多様化し、手軽においしい飲料を、安全に摂取したいというニーズが高まって来た。そこで、製造から流通・販売に至るまで、冷蔵状態で管理することを前提に、殺菌の度合いを少なくし、保存料も使わないか量を減らすことにより、より味の良い飲料を提供することができるチルド飲料が、近年売上を延ばしている。
この背景には、全国に広がるコンビニエンスストアのチェーンの発達、冷蔵輸送手段の発達など、製造から小売りまでフルタイムで冷蔵保管ができる流通網が完成されているや、コンビニエンスストア等のサプライ・チェーン・マネジメントが進歩していることを挙げることができる。元々牛乳は冷蔵保存しなければならない飲料であるため、牛乳の流通網を用いることができる牛乳メーカーは、かなり以前からこの分野で強みをもっており、一部の乳飲料、ヨーグルト飲料、果汁飲料などのチルド飲料は以前から国民的定番商品となっている。しかし、市場ニーズの多様化により、この分野に清涼飲料水メーカーの参入や乳製品メーカーとの提携が相次ぎ、カフェラテや新しいタイプの乳酸菌飲料など、その商品数とバリエーションは増加傾向にある。
[編集] 日本での主なチルド飲料メーカー
- 明治乳業
- 乳飲料、「ブルガリアヨーグルト」ブランドのヨーグルト飲料、「ミニッツ・メイド(コカ・コーラの商標)」ブランドの果汁飲料など。
- 森永乳業
- グリコ乳業
- カフェオレ、果汁飲料、乳飲料など。幼児向け飲料のラインナップが特徴的。
- 日本ミルクコミュニティ
- 乳飲料、コーヒー飲料など。
- オハヨー乳業
- 協同乳業
- 小岩井乳業(キリンビバレッジと資本・業務提携)
- カゴメ
- アサヒ飲料
- ヤクルト
- 乳酸菌飲料が中心。ヤクルト、ジョアなど。
- サントリー(製造:タカナシ乳業)
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