チョークポイント
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チョークポイント (Choke point) は、海洋国家系地政学における用語のひとつで、戦略的に重要となる海上水路即ちシーレーン防衛における要衝を意味する。1986年にレーガン大統領が行った記者会見の中で「基地は、有事の際にソビエト連邦を封じるチョークポイント…、シーレーン防衛上役立つ」というコメントを述べており、冷戦期における戦略上のキーワードとして重視されてきた。当時のアメリカは世界に16のチョークポイントを持っており、フロリダ海峡、パナマ運河、マゼラン海峡、アラスカ湾などが含まれ、極東では対馬海峡や中東とアジア、太平洋をつなぐマラッカ海峡やスンダ海峡などがあげられる。またペルシア海峡、ホルムズ海峡、バブ・エル・マンデブ海峡、スエズ運河、ジブラルタル海峡、ダーダネルス海峡なども重要なチョークポイントとされる。