チョンボ
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チョンボとは、麻雀における用語のひとつ。中国語では『錯和』または『狆和』と書く。
チョンボとは、間違って和了宣言したり、重大なルール違反を犯すことを言う。後者は和了の間違いではないため「錯栄」と表記する場合がある。
- 間違った和了宣言の例
- 和了牌の間違い(誤ロン)。
- 聴牌していない状態での和了宣言(多牌・少牌含む)。
- フリテン状態でのロン宣言。
- 0翻(役なし)での和了宣言。
- 二飜縛り状態における、1飜のみでの和了宣言。
- リーチ後の暗槓で待ちが変わった、あるいは聴牌状態でなくなった後の和了宣言。
- それ以外の重大なルール違反の例
- 聴牌していない状態でのリーチ宣言。
- 副露のミス(チーして234のつもりで134と副露するなど)。
- 積んである山を崩してしまう(倒牌)。
- 全自動卓で、間違えてスイッチを押して捨て牌などを崩してしまい、ゲームを続行不能にしてしまう。
- (一部ルールでは)多牌。
などである。
他家が指摘できるものは他家に指摘された時点で、聴牌していないリーチなど、他家にわからないものは流局時に他家に判明した時点でチョンボとなる(本来は自ら申告するのが望ましい)。 ただし、後者の場合、流局せずに他家が和了した場合、和了優先となり、チョンボは不問となる。
チョンボが起きた場合、当事者は満貫払い(子の場合親に4,000点、子に2,000点ずつ、親の場合は子にそれぞれ4,000点)、その局は終了となる。
チョンボに比べ重大でない反則(少牌など)に対しては、アガリ放棄の罰則とすることがある。
- 語源
『錯和』の語源は明代まで遡る。勘合貿易において、和人(日本人)を偽って密貿易を行おうとする輩が続出し、『錯和』の語が現れた。(琉球の歴史書『中山世譜』)
転じて、物事に失敗すること、ミスをすること全般に使われる。例:「今日仕事で―してしまった」