チョップ
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チョップはプロレスにおいて腕を振り上げ主に小指側を相手に叩きつける手刀打ちの一種。手刀とも呼ばれる。 「張り手」もこの一種。
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[編集] チョップの種類
[編集] 空手チョップ
通常のチョップとほぼ同義。力道山の得意技。相撲時代に得意だった「張り手」を応用して得意技にしたと言われている。そのため力道山のチョップは袈裟斬り風になっている。
[編集] 袈裟斬りチョップ
腕をオーバーハンド気味に大きく回して振り下ろすチョップ。橋本真也などが得意とする。
[編集] 逆水平チョップ
手のひらを下に向けて手の平で水平に放つチョップのこと。この技も力道山を源流に持つ。米国では「バックハンド・チョップ」または「ナイフエッジ・チョップ」と呼ばれる。基本的な技だが、名手のチョップを連続して浴びると皮膚が赤黒く変色し、ミミズ腫れとなる。甚だしい場合は皮膚が裂けて流血することもある。古くはジャイアント馬場、天龍源一郎、小橋建太、リック・フレアー、佐々木健介が名手と謳われる。小橋vs佐々木ではチョップ合戦でファンを盛り上げた。技名に「逆」こそ冠しているが、水平チョップとはほぼ同じ技。日本のプロレスでは他の格闘技との差別化のために逆十字固め、逆一本背負いなど本来の技と対称していない技にも「逆」とつける慣習がありそれに倣ったものだと考えられ、この場合の「逆」は、力道山の空手チョップに対して逆だということが言える(力道山自身も晩年は空手チョップと並行して逆水平を多く使用していた)。
[編集] モンゴリアンチョップ
両手を同時に相手の肩に叩きつけるチョップ。この技をポピュラーにしたのはキラー・カーン。現在は天山広吉や橋誠が多用する。総合格闘技のリングで桜庭和志が使用した事でも有名。
[編集] 脳天唐竹割り
その名の通り脳天にチョップを打ちつける。ジャイアント馬場の得意技であり、一般的に馬場チョップと呼ばれることが多い。現在では馬場の愛弟子である田上明が多用する。
[編集] クロスチョップ
両手を交差し、正面から打ちつけるチョップ。日本では1970年代、ラッシャー木村ら国際プロレスの選手を中心に使われ始めた。ミル・マスカラスはフライングクロスチョップを得意技としていた。
[編集] ローリング袈裟斬り
一回転して相手の首筋に逆水平チョップを放つ、危険な技。小橋建太のオリジナル技である。橋本真也が使用した「つばめ返し」も同じ技である。また空手道の防具試合をする流派での組み手の螺旋手刀打ちとも同じである。
[編集] 青春の一撃
両手を合わせて相手の首筋に打ち込む袈裟斬り。旧名・ダブル袈裟斬りチョップ。小橋建太のオリジナル技。
[編集] 大根斬りチョップ
小橋建太のオリジナル技。相手をバックブリーカーの要領で抱え、そのまま喉元にチョップを叩き込む。大変危険な技であるが、相手の力量に合わせて使用し、最近では喉元ではなく、胸に打ち込むことが多い。
[編集] ワーム
スコッティ・2・ホッティの必殺技。仰向けに倒れた相手に対して両手を広げて地団駄を踏んだ後、観客の「W・O・R・M」のチャントに合わせて片足ケンケンでリング内を半周、技名の通りミミズのように体を屈伸させて相手に向かって進み、最後は観客の「フー!フー!」のチャントに合わせて両腕を大きく左右に振って相手の頭部にチョップを見舞う。以上のようにチョップ以外の動作はパフォーマンス的要素であり、ダメージを与える要素はない。
[編集] 空中元彌チョップ
名前の由来は、元々フライング元彌チョップという名前だったものを、会見で緊張した和泉元彌が間違って言ってしまった事による。
コーナートップより飛びつき、相手の肩にまたがった状態で、大見得を切りつつ頭部に叩きつけるチョップのこと。 狂言方和泉元彌がプロレスに進出した際に用いたオリジナル必殺技。
本人がインタビューで語ったことには『「人間のつぼ」を刺激することでダメージを与えている』とのこと。
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