スポーツ・アイ ESPN
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スポーツ・アイ ESPN(スポーツ・アイ イーエスピーエヌ、Sports-i ESPN)は、株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングが放送していたCSテレビチャンネルである。
[編集] 概要
1987年に設立された株式会社ジャパンスポーツチャンネルにより、スポーツ・アイとして放送を開始した。放送部門をNHK、営業面を伊藤忠商事が分担。放送権を有効利用したいNHKと、衛星を有効利用したい伊藤忠商事との発案で始まった。 開局当初の編成制作技術部門は全てNHK出身の人材で固められた。
1992年、プロ野球球団を持つオリックスが出資をし、編成部門に参画するようになる。 開局時の目玉として、Jリーグの開幕全試合放送を掲げたが、Jリーグの人気が高まり、地上波各局による放映権の争奪が始まる。安定したコンテンツ供給源を持たなかったため、次第に人気コンテンツの取得が難しくなる。その後、NHKの拡大に対する世の中の批判も強まり、NHKからのコンテンツの供給も難しくなる。最終的には、米ESPNのコンテンツ以外は自主調達を余儀なくされるようになる。
2000年、累積損失を抱えたジャパンスポーツチャンネルを会社清算、新会社である株式会社スポーツ・アイ ネットワークに引き継がれる(同じ伊藤忠系のスペースシャワーTVも1997年に同様の手法で新会社に運営を承継している)。
株式会社スポーツ・アイ ネットワークは、2005年11月1日にJ SPORTSを放送する株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングと合併。2006年4月1日にJ SPORTSのチャンネル再編に伴い、チャンネル名を「J sports ESPN」に変更、「スポーツ・アイ」の名称が消滅した。
合併に先立ち、2004年まで自社製作だった「ドラマティック プロ野球・パ!」(ソフトバンク戦主催ゲーム中継)も2005年からはJ SPORTS配給・製作で放送されるようになった。2006年シーズンはチャンネル名変更前から「J SPORTS STADIUM 2006」の名称が使用されていた。
ステーション名中に"ESPN"とあるように、アメリカのスポーツ専門テレビ局・ESPNと提携しているが、米ESPN制作番組の比率はそれほど高くなかった。 これは、放映権が日米で異なるため、米ESPNが制作した番組であってもスポーツ・アイ ESPNでは放送できないものが多数存在していたためである。(これは「J sports ESPN」でも同様である)
[編集] 沿革
- 1987年 - 株式会社ジャパンスポーツチャンネル設立
- 1992年 - 「スポーツ・アイ」(Sports-i)として、CS BAANによるCSアナログ放送を開始。
- 1993年 - JリーグのCS放映権獲得(~1996年)
- 1996年6月 - PerfecTV!(現SKY PerfecTV!)での放送を開始。
- 1996年10月 - 局名を「スポーツ・アイ ESPN」(Sports-i ESPN)に変更。
- 2000年3月 - 株式会社ジャパンスポーツチャンネル(伊藤忠商事・オリックス等が出資)を会社清算、新会社「株式会社スポーツ・アイ・ネットワーク」(伊藤忠・米ESPN、のちに東京放送(TBS)が出資)に業務を移行。
- 2002年7月 110度CS放送SKY PerfecTV!2(現SKY PerfecTV!110)での放送を開始(委託放送事業者はアクティブ・スポーツ・ブロードキャスティング)。
- 2005年11月 - 株式会社スポーツ・アイ・ネットワークと株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングが合併。
- 2006年4月 - J SPORTSとのチャンネル統合により、「J sports ESPN」にチャンネル名変更。
(以降はJ SPORTSの項参照)
[編集] 主な番組(~2006年3月)
- スポーツセンターUSA (English)
- 野球
- ドラマティック プロ野球・パ!(福岡ソフトバンクホークス主催試合を放送、~2005年)
- J SPORTS STADIUM (2006年)
- 2006ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
- サッカー
- リーグ・アン(フランスリーグ)
- スコティッシュ・プレミアリーグ
- モータースポーツ
- WRC世界ラリー選手権
- AMAスーパークロス世界選手権
- 格闘技
- ウィンタースポーツ
- X-Sports 2006
- Movin' you Honda
- スポーツ・ドキュメント O.E.Z.
- 開局当初は特別競輪(現在のGP、GI、GIIに相当するクラスを中心に)の実況も行われたが、SPEEDチャンネル開局に伴って中継は廃止された