ジュリアス・シーザー (シェイクスピア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
ジュリアス・シーザー(The Tragedy of Julius Caesar)はウィリアム・シェイクスピアによって書かれた悲劇である。製作年は1599年と考えられている。ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルにたいする陰謀・暗殺とその死の余波が描かれている。この作品はシェイクスピアのローマの歴史に基づく最初の作品である。
この劇においてシーザーは中心的人物ではない。3つの場面に登場するに過ぎず、第3幕の始めに死ぬ。この劇の主人公はブルータスである。彼の名誉欲・愛国心・友情の間の葛藤が描かれている。
多くのシェイクスピア評論家と歴史家が、この劇が王権の継承についての当時のイングランドの一般的な心配を反映していると考えている。すなわち、この作品が創作・上演された時期、イングランド女王エリザベス1世は、高齢でありながら、後継者を指名するのを拒否していた。そのため、彼女の死後、ローマと同様の内戦が起きるかもしれないという不安が持たれていた。
[編集] 上演史
トマス・パターというスイス人旅行家が、1599年9月31日にロンドンのバンクサイド劇場で ジュリアス・シーザーに関する悲劇を見たと記している。この舞台がシェイクスピアの作品である可能性が非常に高い。
[編集] 登場人物
- ジュリアス・シーザー
- アウグストゥス、マルクス・アントニウス、マルクス・アエミリウス・レピドゥス:シーザー亡き後の3頭政治のメンバー
- マルクス・トゥッリウス・キケロ
- マルクス・ユニウス・ブルートゥス、ガイウス・カッシウス・ロンギヌス、ガイウス・トレボニウス、クイントゥス・リガリウス、デキムス・ユニウス・ブルートゥス、トウリウス・キンブロ:シーザー暗殺のメンバー
ウィリアム・シェイクスピアの作品 | |
---|---|
悲劇: | ロミオとジュリエット | マクベス | リア王 | ハムレット | オセロー | タイタス・アンドロニカス | ジュリアス・シーザー | アントニーとクレオパトラ | コリオレイナス | トロイラスとクレシダ | アテネのタイモン |
喜劇: | 夏の夜の夢 | 終わりよければ全てよし | お気に召すまま | シンベリン | 恋の骨折り損 | 尺には尺を | ヴェニスの商人 | ウィンザーの陽気な女房たち | 空騒ぎ | ペリクリーズ | じゃじゃ馬ならし | 間違いの喜劇 | テンペスト | 十二夜 | ヴェローナの二紳士 | 二人のいとこの貴公子 (共著) | 冬物語 |
史劇: | ジョン王 | リチャード二世 | ヘンリー四世 第1部 | ヘンリー四世 第2部 | ヘンリー五世 | ヘンリー六世 第1部 | ヘンリー六世 第2部 | ヘンリー六世 第3部 | リチャード三世 | ヘンリー八世 |
詩とソネット: | シェイクスピアのソネット集 | ヴィーナスとアドーニス | ルークリース凌辱 | 情熱の巡礼 | 不死鳥と雉鳩 | 恋人の嘆き |
カテゴリ: 翻訳中 | 文学関連のスタブ | シェイクスピアの戯曲