サラク
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サラク (インドネシア語・マレーシア語:Salak。サラッ、サラックとも音訳される。学名:Salacca zalacca)はヤシの一種で、ヤシ科に属する植物である。インドネシアとマレーシアに自生する。とても短い茎のヤシであり、葉は6mに達する。それぞれの葉は2mのとげのある葉柄と多数の小葉を持つ。
実は葉の付け根に房となって実る。この実がスネークフルーツとも呼ばれるのは、実の皮が赤褐色で鱗状になっているからである。大きさと輪郭は、熟したイチジクの実と似ている。丸くて先がとがっているのが目立つ。果肉は食用である。実の先をつまみ、引きちぎるようにすると、ぱりっと皮がはずれるようにして剥ける。中身は白く、3つくらいの大小の房に分かれていて、大きな房の中は種が入っている。種は食べられない。味はふつう、甘くて、酸味がある。りんごのような歯ごたえだが、一房ごとに歯触りが異なり、乾いてもろいものから水分が多くてぽりぽりしたものまで多様である。