グループ・サウンズ
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グループ・サウンズ(またはグループ・サウンド)とは、ギターを中心に数人で編成されるグループで主に1960年代後半(昭和40年代前半)に流行した。略称・GS。
なお、例外的に、初期のザ・ハプニングス・フォーやギターを弾くことを禁じられていたころのザ・フィンガーズ等のギターレスGS、シャープ・ホークスやザ・ワンダースの様なコーラスGSも存在していた。一般的には1960年代後半、ジャズ喫茶中心に活動したポップスグループやロックグループをグループ・サウンズと呼んでいる。
ザ・ドリフターズなどもジャズ喫茶で活動していたが、テレビ等が中心だったためか、GS以前の活動歴が長かったためか、または音楽性のためか、当時はGSとは呼ばれていなかった。余談だが、1968年末にはジャッキー吉川とブルーコメッツは脱GS宣言をしている。
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[編集] 主な日本のグループサウンズ
注:バンド名を追加されるのは構いませんが、リンク先がないバンドは出来るだけ追加しないでください。どうしても追加したい場合は、追加したいバンドの項を書いてください。お願いします。
- ザ・スパイダース
- ザ・タイガース
- ザ・ワイルドワンズ(ザ・ワイルド・ワンズ、加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズ等)
- ザ・テンプターズ
- ジャッキー吉川とブルーコメッツ(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)
- ザ・ゴールデン・カップス
- ヴィレッジシンガーズ(ヴィレッジ・シンガーズ)
- パープルシャドウズ(パープル・シャドウズ)
- オックス
- ジャックス
- PYG
- ミッキーカーチス&サムライ(ミッキー・カーチスとザ・サムライズ)
- ザ・フィンガーズ
- ザ・ジェット・ブラザーズ
- ザ・カーナビーツ(Dr.&Vo.アイ高野)
- ザ・ジャガーズ(Vo.岡本信、Dr.宮ユキオ)
- ザ・モップス(Vo.鈴木ヒロミツ)
- ズー・ニー・ヴー(Vo.町田義人)
- ザ・サベージ(Bs.&Vo.寺尾聰)
- ザ・スウィング・ウエスト(Vo.湯原昌幸)
- シャープ・ホークス(Vo.力也)
- ザ・ワンダース(Vo.尾崎紀世彦)
- ザ・ダイナマイツ(Vo.山口冨士夫)
- 491(Vo.ジョー山中)
- 寺内タケシとブルージーンズ、寺内タケシとバニーズ(寺内タケシ)
- 内田裕也とザ・フラワーズ(内田裕也)
- ザ・リガニーズ
- ザ・ランチャーズ
- アウト・キャスト
- ザ・プレイボーイ
- ザ・ジャイアンツ
- ザ・ライオンズ
- ザ・ターマイツ
- ザ・ハプニングス・フォー
- ザ・クーガーズ
- ザ・デビィーズ
- ザ・マミーズ
- リンガーズ
- 東京ベンチャーズ
- ザ・ジェノバ
- ザ・レンジャーズ
- ブルー・インパルス
- ザ・ヤンガーズ
- ザ・ビーバーズ
[編集] GSのその後
GSブームのその後もGSメンバーの活動は活発で、1988年から1990年にかけて、タイガース・メモリアル・クラブ・バンドと称した大型ユニットが結成され、当時のヒット曲を次々と披露した。さらに、沢田研二のものまねでおなじみの岩本恭生が彼らに感動し、ザ・タイガースのメンバーの内、かはしかつみ、森本太郎、岸部シローとザ・タイガースマニアというバンドを1993年に結成し、「涙のロマンス」をリリースした。
一方ザ・ワイルドワンズも、1981年に再結成し、現在も活動中。またジャッキー吉川とブルーコメッツは解散せずに現在も活動を続けている。余談であるがザ・タイガース、ザ・ワイルドワンズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ3グループとも全盛期は渡辺プロ所属であった。
[編集] 新世代によって継承されるGS
1980年代後半にC-C-BがGSの再来といわれた。時をほぼ同じくして、GSが流行した前後に生まれた子供たちによるネオGSムーブメントが東京のライブハウスを中心に起きた。当時の代表的なバンドは ファントム・ギフト、ザ・コレクターズ、ザ・ストライクス、ヒッピー・ヒッピー・シェイクス等が挙げられる。
このムーブメントは様々なメディアに取り上げられると、すぐに全国に飛び火した。ムーブメントが下火になったその後も デキシード・ザ・エモンズ、ルルーズ・マーブル等がGSを継承していった。そして21世紀以降も次々とGSフォロワーが生まれている。
[編集] リンク
- Cutie Morning Moon(GSを60年代ガレージパンクとしてとらえたサイト)
- 歌謡曲黄金時代(GSのほか、歌謡曲等も取り扱ったサイト)