オックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オックス (OX) とは、グループサウンズ全盛期の1968年(昭和43年)に、「ガール・フレンド」で鮮烈デビューしたグループ。その後「ダンシング・セブンティーン」「スワンの涙」「僕は燃えてる」などのヒット曲を飛ばし、甘くメルヘンチックなルックスと歌声が多くの少女ファンを夢中にさせた。1969年のブロマイド年間売上実績が第1位に輝いた。また、ステージでは、ローリング・ストーンズのカヴァー「テル・ミー」の演奏でステージの上で下で失神者が現れ、社会現象になった。1968年11月10日に東京の日比谷公会堂で行われたコンサートでは女子中高生約2000人が詰め掛け、興奮した約30人が次々に失神、15人が病院に搬送される事態になった。
この一連の失神騒動により、教育関係者の横槍が入ることも頻発しコンサート会場としての使用を劇場や自治体から拒否されることも多かった。 タイガース・テンプターズと共に 中期から後期にかけて 3大アイドルGSの位置を確固たるものにした。
GSブームの終焉に合わせる様に人気が下降し、1971年(昭和46年)5月31日に解散した。
昭和から平成初期を代表する作曲家筒美京平と作詞家橋本淳のコンビによる楽曲が多い。