C-C-B
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C-C-B(シーシービー)は1980年代に活躍した日本のロックバンド。カラフルに染めた髪で話題をさらったが実は染めていた時期は短い。複数のメンバーがヴォーカルを勤めるなどの特徴もありGSの再来ともいわれた。当初は「和製ザ・ビーチ・ボーイズ」を目指して結成されたが、シングル「Romanticが止まらない」以降はヒットメーカー・松本隆・筒美京平コンビによるポップスで次々とヒットを飛ばした。後期はロックテイストが強い。
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[編集] 略歴
- 1982年(昭和57年)渡辺英樹、笠浩二、関口誠人、山本達也の4人でCoconut Boys(ココナッツボーイズ)として結成。
- 1983年(昭和58年)山本達也が脱退、同年シングル「CANDY」でメジャーデビュー。
- 1984年(昭和59年)シングル「瞳少女」がロート製薬「なみだロート」のCMにタイアップされ話題に。同年米川英之、田口智治が加入して5人に。
- 1985年(昭和60年)バンド名をC-C-Bに変更(関口はC-N-Bを提案したが渡辺がC-C-Bに決めたらしい)。TBSテレビで放送されたドラマ「毎度おさわがせします」のテーマ曲になったシングル「Romanticが止まらない」でブレイク、その後も「スクール・ガール」「Lucky Chanceをもう一度」とヒットを連発、日本レコード大賞金賞を受賞紅白歌合戦に出場(曲は「Lucky Chanceをもう一度」)。
- 1986年度のFNS歌謡祭では、「不自然な君が好き」で優秀歌謡音楽賞受賞。
- 1986年(昭和61年)リリースのシングル「ないものねだりのI want you」でオリコン1位を獲得。
- 1987年(昭和62年)関口誠人が脱退。関口脱退後にもメンバー4人による活躍は衰えず、全国ツアーを成功させる。人気は安定した状態を保つ一方で、メンバーそれぞれの個性を感じさせるバンドとして成長を遂げていく。シングル「原色したいね」は、明治製菓のCMソングに選ばれている。
- 1989年(平成元年)最終となるシングル「Love is Magic」をリリース、10月9日日本武道館でのライブを最後に解散。解散直前には、いろいろな歌番組でヒットメドレーを披露した。
- 2005年(平成17年)2月21日から放送されるアサヒ飲料の缶コーヒー「WONDAショット&ショット」のCMに「Romanticが止まらない」がタイアップされメンバーの笠浩二もこのCMに出演している。
- これに合わせて2月23日に「Romanticが止まらない」がRemix Versionで再リリースされた(2曲目にOriginal Versionも収録)。2005年8月16日、NHK思い出のメロディー「大ヒット歌謡曲決定版」にて17年ぶりにステージにて「Romanticが止まらない」が披露された。TVドラマ電車男でも劇中歌として使われている。その為、2005年9月15日放送の「TVチャンピオン」・「ヲタク達の萌える青春! アキバ王選手権」でもラウンド1競技説明中や出場者達が自動販売機におでん缶を買いに行く最中のBGMでも使われるなど、オタクに関する番組でしばしば使われている。
- よゐこ有野氏の番組「ゲームセンターCX 第6シーズン」に「ロマンティックが止まらない」という、ゲーム中に遭遇したロマンティックでちょっぴりHなシーンを有野氏が鑑賞して喜ぶ…というまさにゲームヲタクならではのコーナーが登場。当然の如く、コーナー入りとメインのタイミングに「Romanticが止まらない」のサビの部分が流れる。ヲタク曲として決定的に浸透している模様である。
笠浩二の澄み切ったボーイソプラノ風の高音、渡辺英樹の擦れた中高音に、関口誠人の哀愁漂う低音の組み合わせが特徴的。関口誠人脱退後はそれまでヴォーカルをとることが少なかった米川英之が代わりに唄い、力強くロックテイスト溢れるボーカルで人気を博した。後進に与えた影響は大きく、シャ乱Qはデビュー当時『平成のC-C-B』というキャッチフレーズを使用し、氣志團はライブの客入れ曲に「スクール・ボーイ」を使用している。
当初はカラフルな髪の色や服装などのせいで『キワモノ』『イロモノ』扱いをされたが、演奏能力・歌唱能力共に高く、バンドとしての評価は高い。解散後もその場限りではあるが、たびたび再結成し数々のTV番組にて「Romanticが止まらない」を披露している。一時は再結成ライブも噂されたが、こちらは現在まで実現に至ってない。
[編集] メンバー
- ベースのストラップが大変短く、きわめて高い位置(右手が胸の位置)で弾いていた。チョッパー(スラップ)などのベーステクニックには定評があった。
- 元C-C-Bメンバーとの交流も多く、精力的に活動している。
- C-C-Bと言えば大抵の人はこの人を思い浮かべるだろう。ピンクの髪にカラフルな眼鏡、当時最先端のシモンズの電子ドラム(パッドが六角形)、ヘッドフォンにインカムマイクが印象的である。唄いながらドラムを叩いていたにもかかわらず、ファルセットを駆使した澄んだ高音ボイスは未だ健在である。眼鏡はレンズのない「ダテ眼鏡」だが、眼鏡をかけた顔が有名になってしまい、外せなくなってしまったという。クイズ!ヘキサゴンにて森川由加里にヲタク呼ばわりされたことがある。解散後には、C-C-B時代にコンサートで好評だった「30センチでつかまえて」を発表。2003年には渡辺・関口と共に“プチC-C-B”として渋谷屋根裏にてライブを開催。超満員の盛況であった。その後コンピュータ専門学校講師等を経て、現在は両親の郷里である熊本に在住、農業に従事しながらローカルバンドなどで活動。スローライフを満喫しつつ将来設計を行い、音楽の仕事があると九州・東京に出て演奏するという生活パターンであり、充実した毎日を送っているようである。現在は通常のドラムが中心で、電子ドラムはあまり使用しなくなった。
- 1987年1月の中野サンプラザ3Day'sにて脱退を表明。翌日放送された生テレビ番組にて改めて脱退宣言をして全国のファンに衝撃を与えた。脱退理由は、メンバーの大幅な遅刻が何度も続き、時間厳守の関口には耐えられなかったためとされる(「速報!歌の大辞テン」での本人談だが、これには諸説あり)。小説家としての活動も活発で『ホテル』『青春ちゃん』などの著書が有名。
- 正式にグループ解散した後は、再結成には時折参加している。中森明菜の『二人静』(角川映画「天河伝説殺人事件」主題歌)など楽曲提供も多く、プロデューサーとして、またイラストレーター・俳人・小説家としての活動も併せて行なっている、多芸な人物。
- 元々は、近藤真彦のバックバンド「ダブルス」のメンバーだった。デビュー前にすでに武道館コンサートを何度も経験していた。その後メンバーの強い誘いにより、ココナッツボーイズに加入。作曲・編曲面で才能を強く発揮し、「この人無しではC-C-Bは成り立たない」ほどの存在であった。音楽面での才能が評価される一方、おとぼけキャラのため他のメンバーにとっては「いじられ役」であった。解散後は、「ザ・ベストテン同窓会(1994)」「日本テレビアナウンサーものまね歌合戦(1997)」「ナインティ・ナインの世紀のタイムスリップショー(1998)」と度々顔を出している。優れたピアニストとして評価は高い。またメンバーとの定期的なセッションも行っている。2004年の青山円形劇場で、C-C-Bのメンバーで構成されたユニット、ヨネタワタル(渡辺英樹、田口智治、米川英之)によるライブは追加公演が決定されるなど大成功を飾る。
- 音楽専門学校在籍時にメンバーにスカウトされ加入。ギターテクニックは秀逸である。関口が在籍時代はヴォーカルをとることが少なく、渡辺・笠・関口が特に目立っており、米川が目立つ機会はあまりなかったが、関口脱退後はボーカルをとることが多くなり、作曲・編曲面でもイニシアチブを取った。解散後に「同窓会」(同名ドラマのイメージソング)などのヒットがある。
- 現在もギタリストとしてテクニックは健在。CCBプロジェクト21のライブ等に参加している。
- 山本達也
[編集] ディスコグラフィー
全員にヴォーカルの肩書がつくせいかヴォーカルを交代し曲の歌詞とタイトルを変えた別ヴァージョンが比較的多い。
[編集] シングル
- CANDY
- 瞳少女
- Romanticが止まらない
- スクール・ガール
- スクール・ボーイ
- Lucky Chanceをもう一度
- 空想Kiss
- 空想Kiss2
- 不自然な君が好き
- 元気なブロークンハート
- ないものねだりのI Want You
- 2 Much I Love U
- 原色したいね
- 抱きしめたい
- 恋文(ラブレター)
- 信じていれば
- Love is Magic
[編集] 12インチシングル
- Lucky Chanceをもう一度(Lucky-Mix)
- 元気なブロークンハート(Broken-Mix)
- ないものねだりのI Want You(ゼイ肉-Mix)
[編集] アルバム
- Mild Weekend
- Boy's Life
- すてきなビート
- 僕たちNo-No-No
- 冒険のススメ
- 愛の力コブ
- 石はやっぱりカタイ
- 走れ☆バンドマン
- 信じていれば
[編集] 企画モノ
- 楽しい夏休み
- MAX-MEGA-MIX
[編集] みんなのうた
- ナヤミの種 - この曲の入ったCD・レコードはない。また笠浩二をメインボーカルとした曲。
アルバムは後にPlus版として再リリースされている(既に廃盤)。
[編集] ラジオ番組
- C-C-Bの進め!おもしろバホバホ隊 TBSラジオ
- C-C-Bのきまぐれナイト・フェイス TBSラジオ
- C-C-Bのいたずらジャック・ポット TBSラジオ
- Let It C-C-B 文化放送