グリア細胞
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グリア細胞 (ぐりあさいぼう) は、神経系を構成する神経細胞ではない細胞であり、神経細胞に対し、位置の固定、栄養素の供給など恒常性の維持、髄鞘 (ミエリン)の構成などの機能をもち、シグナル伝達に関与する細胞である。ヒトの脳では細胞数で神経細胞の50倍ほど存在していると見積もられている。
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[編集] 種類
[編集] マイクログリア(小膠細胞)
マイクログリアは中枢神経系で食作用を示し免疫のほか異常代謝物などの回収を担う細胞である。グリア細胞ではあるが、白血球同様造血幹細胞由来であり、マクロファージの特殊化として考えることもできる。
[編集] アストロサイト(星状膠細胞)
中枢神経系に存在するグリア細胞。
神経幹細胞に由来する。
[編集] オリゴデンドロサイト(稀突起膠細胞)
中枢神経系に存在するグリア細胞で、軸索に巻きついて髄鞘を形成する。
神経幹細胞に由来する。
[編集] シュワン細胞
末梢神経系に存在するグリア細胞で、軸索に巻きついて髄鞘を形成する。
[編集] 衛星細胞(外套細胞)
筋組織に存在する筋組織幹細胞の一種であり、筋原細胞から分化する。末梢神経系の外部にも存在し化学的環境を整えるのに貢献してグリア細胞的に働くこともある。
[編集] 関連項目
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