キャバクラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャバクラは、キャバ嬢(キャバクラ嬢とも)と呼ばれる女性スタッフが客の席に付いて接待を行う店のことである。後述のとおり業態については多少の差異があるが、料金が時間制の店を一般的にキャバクラと言う。ショータイムがある店もある。
目次 |
[編集] 概要
語源は、「キャバレー」と「クラブ」を合成した造語といわれている。キャバレーのような大衆の娯楽で、かつクラブの高級感を合わせて持っているという意図があったといわれる。価格帯としてはスナックと高級クラブの中間に位置する。
1980年代半ばに現れた業態で、歌舞伎町の「CATS」(1984年開店)、「ミントハウス」(閉店)などが知られ、風俗営業法改正後の新たな業態として注目された。「店外デートができる」というのがセールスポイントだった。その後、内容も多少変わっているが、店外デートを目当てに通う客は後を絶たない。
[編集] サービス内容
料金は時間制で明朗会計である。延長については、終了時刻を知らせずに自動的に行われるパターンが多い。店舗によっては接客女性は若く質が高いが、店内では話をして酒を飲むだけで性的なサービスはない(せいぜい脚や手にふれる程度。衣服の上から胸をさわるとセクハラとされるが、実際にどの価格帯の客層ならばどの程度下品かは客が経験則で把握できるだろう)。キャバクラ嬢のショータイムがある店もある。少なくとも店内は、女性と話をするところであり、それ以上の性的なサービスをする店は「おっぱいパブ」「ピンキャバ」などと呼ばれる。キャバクラ雑誌掲載店の半数はそのような店舗であることは、雑誌読者には有名である。ほとんどのキャバクラ嬢は自分の職業を水商売であると考えており、風俗業とは考えていない。 また店外デートについては現在、同伴出勤やアフター(店の閉店後にキャバ嬢と客で飲みに行ったりカラオケに行ったりする。)もあり、特に同伴出勤は店のサービスシステムやキャバクラ嬢の給与体系の中に組み込まれている。
ただし、同じキャバクラという看板を掲げていても、北海道(特にすすきの)や北東北の一部では、ある程度性的サービスを伴うものを「キャバクラ」と称し、本項のキャバクラに相当するものは「ニュークラブ」と呼ばれることが多い。
六本木のキャバクラには現役深夜番組出演タレントがいたりするが、ローカル系キャバクラにもB級タレントが居ることがある。実際に遊びに行った場合に、どのくらいの割合で芸能人の卵やレースクイーンに当たるかは定かではない。
[編集] スタッフ
キャバクラで主に接待をする女性のことを客の側から見てキャバ嬢、店の側からはキャストと呼ぶ。満18歳以上であることが必須とされている。 他に男性従業員(ボーイ、黒服、店長etc.)や店によってはキャッシャー、調理担当、などが居る。
[編集] 類似店舗
- キャンパスクラブ・キャンパスパブ
- キャンパスクラブ・キャンパスパブは、女子大生がアルバイトで働いていることを売り物にする店のことである。1980年頃からあり、キャバクラよりやや早く登場した。キャバクラとは類似の業態であるが素人風を売り物にする。現在、店舗数は少なくなっている。なお、名古屋方面でキャンパスパブまたはキャンパブといえばピンサロ(ピンクサロン)のことである。もっとも、名古屋でいうキャンパブはファッションヘルスからシャワー室と高い部屋仕切りを無くしたようなものなので、厳密にはピンサロと同義とはいえないかもしれない。
- クラブ(セット料金制の場合は事実上、キャバクラ)
- 一般的にはママが居て、料金が時間性では無く、ボトルキープが基本の店を言うが、近年はキャバクラと中間形態の店も増えている。
- ニュークラブ
- キャバクラとほぼ同様の業態である。「キャバクラ」という語がおさわりパブを指す札幌ススキノで、脱がない店を指すために作られた言葉。札幌以外の北海道各地(苫小牧・旭川など)をはじめ、青森など北東北の一部で用いられることが多い。
- セクシーパブ
- キャバクラにヌードを足した形であり、ピンクサービスのあるピンクサロンから抜き行為を引いた形でもある。通称「セクキャバ」とも呼ばれる。一般的にキャバクラよりも店内は暗く、サービス内容は上半身裸になった女性へのボディタッチが中心。店によって、あるいは女性とのコミュニケーション次第で、それ以上のタッチも可能なことが多い。
- キャバクラ雑誌の半数を占めていて、セクシー系やアミューズメント系と隠語で呼ばれる。ピンクサービスのあるキャバクラはピンキャバと呼ばれる。
[編集] キャバクラ雑誌
- クラブアフター
- ベストクラブ
- キャバクラナイトマガジン