ガンビア川
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ガンビア川はアフリカにある大きな川で、ギニア北部のフータジャロン高原から西にに向かいバンジュール市の大西洋まで1130キロメートル(700マイル)流れる。そのうちの約半分ほど渡航可能。
下流部分の半分以上とその両岸からなる、アフリカで一番小さな国であるガンビアのおかげでこの川はよく知られている。
フータジャロンから北西に、セネガルのタンバクンダ州、ニオコロコバ国立公園、Nieri Ko、Koulountouと続きガンビアのFatotoに流れる。ここから西へ流れるが、いくつもの三日月湖を通りながらコースをくねらせ、河口から100キロメートルほどのところから徐々に川幅が広がり、海へ流れる頃には10キロメートルを超える。
ジュフレ近くの河口付近に奴隷貿易に使われた場所で現在国際連合教育科学文化機関に世界遺産として登録されているジェームズ島がある。
[編集] 「ルーツ」との関連
アレックス・ヘイリーの小説「ルーツ」によると、ガンビア川は彼のアメリカの家族史をアフリカまで辿る一つの手がかりとなった。彼の一族が世代から世代へと伝えていった言葉の一つに「カンビ・ボロンゴ(Kamby Bolongo)」があったが、彼は「ボロンゴ」がマンディンカ語で「動く水」または「川」という意味であると突き止め、その言葉がガンビア川を意味するのではと予測した。彼の理論は彼がガンビア川北岸のジュフレを訪れ、一族の語り部によって補足されたことで証明された。マンディンカ語にはgの音素がなく、川の名前は「ガンビア」でなく「カンビヤ」と発音される。