オールザッツ漫才
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『オールザッツ漫才』(-まんざい)は、毎日放送(MBSテレビ)制作・放送のテレビ番組。1990年にスタートし、毎年年末に約5時間という長丁場で、深夜に公開放送の形でオンエアーされるが、その熱気はゴールデンタイムの番組にも勝る勢いである。関西ローカルのテレビでは年末の風物詩となっている。初回の司会はオール阪神・巨人。開始当初はベテランから若手まで、吉本芸人が総動員で漫才やコントを披露していたが。2002年からは若手中心のメンバー編成となり、若手のトーナメントを中心とする番組として放送されていたが(この頃からステレオ音声での放送となる)、一時期ネタ披露のみの編成となる。近年は若手芸人のトーナメントを復活させ、中堅芸人のネタ披露と合わせた2つの企画を軸にした形で放送されている。ちなみに15年間の放送で全ての回に出演しているコンビはバッファロー吾郎のみである。
「この番組を見れば今の関西の笑いがわかる」と言われるほど多くの人気芸人が出演しており、大物コンビのダウンタウンも録画テープを観ているとのこと。関西のお笑い好きの視聴者は、年末は必ずと言っていいほどこの番組を見ているだろうと言われている。
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[編集] 各回のあらまし(2002年以降)
[編集] 2002年
総合司会はFUJIWARAと中川家。若手24組のトーナメントと、中堅のネタならびにコーナー企画を取り混ぜた構成。トーナメント優勝は笑い飯。準優勝の友近や千鳥が健闘、またなかやまきんに君や東京組の三瓶、福岡から参加のバッドボーイズらも、ネタのみならず司会らとの軽妙なかけあいで大いに盛り上げた。ネタ組では、バッファロー吾郎、ケンドーコバヤシら、いわゆるリットン一門をはじめとする旧二丁目出身者に加え、復帰したたむらけんじのほか次長課長やルート33ら、やはり東京組が少なからず参加。
海原やすよ・ともこ、メッセンジャー、それにSNOBなどは、いまのところ、この年が最後の出演となっている。
[編集] 2003年
14回目となった2003年は、陣内智則、木村祐一、若槻千夏をMCに迎えて放送。それまでとの最大の違いは出演メンバーの若年化であった。最年長は第1回から出演し続けているリットン調査団、最年少はやっと18歳になり出演できるようになったりあるキッズ。ほぼすべての出演者がうめだ花月、baseよしもとのメンバーであった。
番組は若手のトーナメントとネタ企画の構成。トーナメントにはM-1グランプリで注目を浴びた笑い飯、麒麟、りあるキッズなどの姿も見られ、白熱した闘いが繰り広げられた。トーナメントの覇者は友近。2002年優勝の笑い飯は準決勝でりあるキッズに僅差で敗れた。ネゴシックスやトータルテンボス、南海キャンディーズが勢いをつかみ上位進出したほか、レイザーラモンがハードゲイのネタをテレビ初披露している。
トーナメントの合間には彼らの先輩芸人、主に2003年夏にbaseよしもとを卒業し、うめだ花月で活動する芸人達のネタや企画が披露された。
なお、数年に渡ってネタ見せのトリをつとめていたリットン調査団は現在のところこの年を最後に出演していない。
[編集] 2004年
12月29日の23:45~29:00(翌5:00)に放送。MCは陣内智則、若槻千夏。なお、この年は名古屋の中部日本放送(CBCテレビ)にも同時ネットで放送された。
他にも、番組構成が大きく変化。2003年まで続いていたトーナメント制を廃止し、代わって若手芸人による「ネタ10番勝負」という形式がとられた。これは、出演する芸人全組が「男前チーム(キャプテン:シャンプーハット)」「ブサイクチーム(キャプテン:バッファロー吾郎」「アンチ陣内チーム:(キャプテン:ケンドーコバヤシ、たむらけんじ)」の3チームに分けられ、それぞれのキャプテンが自分のチームの若手芸人(各10組)からネタをさせるコンビを選出、計3組をバトルさせるという形式。最も面白かったコンビのいるチームに得点が加算され、優勝したチームには賞品が与えられた。優勝は、「アンチ陣内チーム」。また、中堅芸人(主にうめだ花月組)はチームに関係なく合間にネタを披露した。
なお、base組以外の「ネタ10番勝負」出場者はレイザーラモン、なかやまきんに君、東京吉本所属のトータルテンボス、POISON GIRL BAND、名古屋吉本所属のブロードキャスト、福岡吉本所属のどんぴしゃの6組である。
[編集] 2005年
12月29日の23:45~29:00(翌朝5:00)に放送。MCは3年連続で陣内智則・若槻千夏。麒麟、南海キャンディーズ、千鳥、笑い飯が通常のネタ披露に移った。 トーナメント制が2年ぶりに復活し、優勝はとろサーモンを破ったストリーク。野球ネタが観客の心を掴み、結成10年目にして初の優勝を掴んだ。
[編集] この番組からの発展
2004年、2005年に関しては、その年の出演者が(一部だが)翌年2月ごろに放送されるめちゃ²イケてるッ!(CX制作)の恒例企画笑わず嫌い王決定戦に進出するという流れも出てきている。2004年にはネゴシックス、レギュラー、2005年はとろサーモンとたむらけんじがこの番組出演後、笑わず嫌い王決定戦に登場した。特にレギュラーはめちゃ²イケてるッ!を足がかりに一気にメジャー人気芸人の仲間入りを果たした。(『日経エンタテインメント!』誌にめちゃイケさんのおかげで全国的に名が売れたと書かれている)。
[編集] 各回の優勝者
- 1996年:シャンプーハット(準優勝:ビリジアン※解散)
- 1997年:スミス夫人※解散(準優勝:ドレス※解散)
- 2001年:ケンドーコバヤシ(準優勝:麒麟)
- 2002年:笑い飯(準優勝:友近)
- 2003年:友近(準優勝:麒麟)
- 2004年:トーナメント制廃止。翌年復帰。
- 2005年:ストリーク(準優勝:とろサーモン)
[編集] 司会
- 1990-1997年:オール阪神・巨人
- 1998年:今田耕司、東野幸治
- 1999年:今田耕司
- 2000年:今田耕司、130R、雨上がり決死隊
- 2001年:FUJIWARA、雨上がり決死隊
- 2002年:NISHIMOTO(FUJIWARA)、中川家
- 2003年:木村祐一、陣内智則、若槻千夏
- 2004-2005年:陣内智則、若槻千夏
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