うめだ花月
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うめだ花月(うめだ-かげつ)は、大阪・梅田にある吉本興業が運営する劇場。
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[編集] 歴史
1946年、洋画専門館「梅田グランド劇場」として開場。当初は別の場所だったが1957年現在地を購入の上新築移転。1階が洋画専門館「梅田グランド劇場」地階が東映封切館「梅田花月劇場」となる。1959年に地階を演芸場「うめだ花月劇場」として改装。同時に開局した毎日放送テレビと独占契約を結び、こけら落しの軽演劇「アチャコの迷月赤城山」の中継が行われた。当初は観客はまばらで不採算を余儀なくされたが、手薄だった演芸を併演の軽演劇「吉本新喜劇」が奮闘、見事にこれをカバーし観客数が増加。この結果梅田グランド劇場が地階に、うめだ花月劇場が1階に入れ替わる事となり、吉本キタの拠点として1960年代半ばの演芸ブームや、1980年代半ばの漫才ブームで大いに脚光を浴びる。1990年改築のため閉鎖。
その後、平成になって「うめだ花月シアター」「よしもとrise-1シアター」と演劇中心の劇場へと衣替えするも採算に合わず、2003年8月12日に、再びお笑い中心の劇場へとリニューアルされる。それにあたって、各公演の開演時間をサラリーマンやOLが仕事帰りでも見られるように夜遅めに設定(休日・祝日はこの限りではない)するなど、ターゲットを女子中高生よりも高めの層へ拡大。それに伴って、baseよしもとで“タレプロ組”(詳細はbaseよしもとの項参照)だった芸人の主な活動の場をこちらへ移動させた。
[編集] プログラム
現在は吉本興業所属の若手~中堅芸人が日替わりで6組出演しネタを披露する「ネタもん」と、芸人が芝居をする「芝居もん」(各1時間ずつ)が楽しめる、いわば寄席の「うめだスタンダード」と各芸人のソロイベントや企画を行う「うめだプレミア」が行われている。芝居もんは2ヶ月に1回リニューアルしている(2006年現在)。芝居もんは原則喜劇がほとんどだが、笑いを抑えたシリアスな芝居もんが上演されることもある。
またテレビ放映もされていて、GAORAでよりぬきうめだ花月芝居もん(月に1度)がKBS京都・サンテレビでは笑激!!よしもとライブ が放送されている。
JR大阪駅、大阪市営地下鉄・阪神電鉄・阪急電鉄各梅田駅から徒歩10分弱ということもあり、客層は女子高生から40代のサラリーマンまでと広い。 日本の演芸劇場としては人気の高い劇場である。出演者によっては前売完売ということもある。座席数は約200席と、850席あるNGKの1/4以下の座席数であり、場内もNGKと比べて相当こじんまりとしている。(改築前の旧・うめだ花月劇場は約700席ほどあった)
2006年10月からは、「芝居もん」と「ネタもん」という名称が廃止になった。「ネタ」と「新企画」という構成になる。従来の芝居もんに当たるプログラムも上演されることもある。
[編集] 芝居もん
[編集] 最初の芝居もん
- FUJIWARA、ビッキーズ チーム
- 陣内智則、チュートリアル チーム
- フットボールアワー、ロザン チーム
- メッセンジャー、シャンプーハット チーム
- ティーアップ、ランディーズ チーム
- 小籔千豊、五十嵐サキ、$10 チーム
[編集] 最後の芝居もん
2006年10月に芝居もんがなくなるため、8月・9月の芝居もんが最後になる。9月30日の「流れ教師青シャツ先生」が、本当に最後の芝居もん。
- 「今別府直之座長公演!?~夏の王様~」(出演者:ビッキーズ、野性爆弾、今別府直之 他)
- 「Teppou隊」(出演者:ザ・プラン9、池乃めだか、シベリア文太、野性爆弾)
- 「君は人のために死ねるか」(出演:リットン調査団、後藤秀樹、杉岡みどり、国崎恵美、四次元ナイフ 他)
- 「リングにかけろ」(出演:へびいちご、矢野・兵動、後藤秀樹、烏川耕一、国崎恵美 他)
- 「流れ教師青シャツ先生~定時制高校編~」(出演:川畑泰史、矢野・兵動、ランディーズ中川、今別府直之 他)
[編集] 新企画
[編集] 最初の新企画
- 「劇場でしか聞けない本当のニューストーク」(出演:メッセンジャー會原、シャンプーハット、ゲスト:勝谷誠彦、長谷川まさ子)
- 「和泉修produceおっさんたちの一生懸命コント」(出演:ケツカッチン、青野敏行、おかゆうた)
- 「うめだ新喜劇 烏川組」(出演:烏川耕一、矢野・兵動、$10、中田はじめ、井上竜夫)
- 「うめだ新喜劇 川畑組」(出演:川畑泰史、後藤秀樹、ビッキーズ木部、今別府直之、宇都宮まき、森田展義、ツジカオルコ 他)
- 「たむけん・サバンナ・チュートリアル福田のコント 」(出演:たむらけんじ、サバンナ、チュートリアル福田)
- 「ザ・プラン9の劇」(出演:ザ・プラン9、ヘッドライト、仙堂花歩)
[編集] 出演者(五十音順)
ほか |
うめだスタンダードにおいては、この中のメンバー5組の他にもう一組がゲストとして東京、名古屋、福岡などの劇場から出演する。
以下は芝居もんのメンバー
その他新喜劇の若手座員が不定期に出演する。小籔は芝居もんにもネタもんにも出演する。
レイザーラモンは東京進出したためゲスト扱いでネタもんに出演することがある。
かつて、現在は東京で活動しているショウショウもレギュラーだった。
[編集] よく開催される単独(うめだプレミア)
- 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります
- 悪い唇
- チュー×ラン×ビッキでスペシャルライブしちゃいます。
[編集] TV・ラジオ収録
- 野爆うめだFandango!
- UMEKA12
- スッごい!おとなの時間 (ラジオ番組)
[編集] その他
- MBSテレビの特番「ハンサム3(スリー)」で濱田雅功、遠藤章造、東幹久のトリオで出演して漫才を披露した。客には全くのサプライズだった。その後、ケンドーコバヤシなど若手芸人達が濱田達の前でネタを披露した。
- 2005年4月からは、うめだ花月公式HPで「うめプレ・インタビュー」というのが掲載されている。(うめだ花月で配られている「うめだ花月Press」でもインタビューが載っている。)
- ケンドーコバヤシ(2005年4月~2005年6月)
- ブラックマヨネーズ(2005年7月~2005年8月)
- 村上ショージ(2005年8月~2005年9月)
- 野性爆弾(2005年10月~2005年11月)
- ランディーズ(2005年12月~2006年1月)
- 海原やすよ・ともこ(2006年2月~2006年4月)
- ザ・プラン9(2006年4月~2006年5月)
- $10(2006年6月~2006年7月)
- 矢野・兵動(2006年8月~)
- 2006年10月1日に劇場内のセットがリニューアルされた。(セットはサーカスのテント、シルクハットイメージに)
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
- うめだ花月芸人読本~裏は寿司屋と××だらけです。~(ぴあMOOK関西)ISBN 483560413X
[編集] DVD
- うめだ花月2周年記念DVD A級保存盤
- うめだ花月2周年記念DVD 永久保存盤
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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