ウルトラセブン誕生30周年記念3部作
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ウルトラセブン誕生30周年記念3部作(ウルトラセブンたんじょう30しゅうねんきねん3ぶさく)は、テレビ番組『ウルトラセブン 地球星人の大地』の放送から4年後に発売されたオリジナルビデオシリーズのこと。
前作で消息不明となったウルトラセブン( = モロボシ・ダン)は、このシリーズで復活し、最終回で地球防衛軍の参謀に昇格したフルハシ・シゲルと約30年ぶりの再会を果たすこととなる。
なお、ダンは既にウルトラ警備隊を離れていることにより、怪事件の捜査活動に様々な支障をきたすことから、この作品以降は、ウルトラ警備隊の新人隊員であるカザモリ・マサキの姿を借り、従来のダンのそれと併用することで、地球の平和を守るべく活動することとなる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 登場怪獣
[編集] 洗脳宇宙人 ヴァリエル星人
第1話「失われた記憶」に登場。
- 身長:1.6~43メートル
- 体重:55キログラム~3万2千トン
動物と植物の両方の特徴を持つ宇宙人。自然破壊を行う地球人を嫌悪し、ヴァリエル植物と呼ばれる宇宙植物を用いてテクノシティの人間達の脳を麻痺させ、洗脳し、その後地球を自らが美しいと思っている太古の姿に戻そうとした。地球上では女性の姿に変身して暗躍した。円盤はカブトガニによく似た形状をしており、射出口からは赤いレーザー光線を発射。遺跡発掘現場から出現した。星人が母星の仲間を呼び寄せるべく、いったんはヴァリエル星へ帰ろうとしたところで、ウルトラホークとの空中戦に突入し、ホークの攻撃を受けて爆発する。星人の戦闘能力はかなり高く、エメリウム光線を2回受けても、まだ活動できるだけの力を残していた。武器として両手から発射するエネルギー弾や、相手の神経を麻痺させる緑色の花粉を撒き散らす。なお、人間体の時には光線銃を使用する。最後はエメリウム光線でダメージを受けたところに、ワイドショットを撃ち込まれて止めをさされた。
- 出演:人間体 - 大島万紀子、スーツアクター - 横尾和則
[編集] 分身宇宙人 ガッツ星人
第2話「地球より永遠に」に登場。
詳細はガッツ星人を参照。
[編集] 硫黄怪獣 サルファス
第2話「地球より永遠に」に登場。
- 身長:50メートル
- 体重:4万7千トン
不動岳の地下から出現した怪獣。もともとは火山地帯付近の地底に生息する地底怪獣だが、ガッツ星人の手によって硫黄細菌を植え付けられ狂暴化し、さらに脳波をコントロールされて操られた。元は地底怪獣であるため、高速で地底を掘り進むことが可能。耐久力が非常に優れており、セブンのワイドショットを喰らって一度は倒されたかに見えたが、その後何事もなかったかのように再び立ち上がった。秘密基地を地球防衛軍に急襲されたガッツ星人が、切り札として出現させた。口からはガッツ星人の作り上げた黄色の硫黄細菌ガス、全身からは高温度の蒸気を放ったが、最期にはウルトラセブンの新必殺技であるネオワイドショットを受けて倒された。その後、ガッツ円盤もウルトラホークによって撃墜された。
- スーツアクター:岡野弘之
[編集] 太陽獣 バンデラス
第3話「太陽の背信」に登場。
- 身長:1.1~48メートル
- 体重:20キログラム~3万8千トン
バンデラス星系の太陽の化身で、宇宙意識が具現化したものである。100億年間バンデラス星系の太陽として輝いていたが、太陽としての寿命が尽き、滅亡する事が近い事を知り、地球人の欲望のエネルギー(マイナスエネルギー)を吸収して再び輝こうとした。他の惑星の様子を観察するときは、スターゲイトを使用する。胸部から発射するビームが強力。
なお、バンデラスが自らの生命に固執したのは、太陽である自分が滅びれば、自分の星系に棲む生物たちが死滅してしまうためであり、バンデラスなりの生物達への愛情があったからだが、バンデラス星系の生物たちは、既に絶滅の状態にあり、高度な文明を誇る知的生命体達は、他星系へ逃れたようである。
[編集] スタッフ
[編集] サブタイトル
- 失われた記憶(1998年6月5日発売)
- 地球より永遠に(1998年7月5日発売)
- 太陽の背信(1998年8月5日発売)