ウエスタンリバー鉄道
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ウエスタンリバー鉄道(Western River Rail Road)は東京ディズニーランドにあるアトラクションの一つ。アドベンチャーランドに位置する。
[編集] 概要
ウエスタンリバー鉄道 | |
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オープン日 | 1983年4月15日 (東京ディズニーランドと同時にオープン) |
スポンサー | なし |
所要時間 | 約15分 |
定員 | 144名/1編成 |
利用制限 | なし |
ファストパス | なし |
シングルライダー | なし |
ウエスタンリバー鉄道は東京ディズニーランドの東側にあり、アドベンチャーランド、クリッターカントリー、ファンタジーランド、ウエスタンランドを経由してアドベンチャーランドへ戻ってくる蒸気機関車のアトラクション。環状線ではあるが、駅は1つ(バックグラウンドストーリー上は1つではない)で移動手段として使用することはできない。
蒸気機関車は4両ある。いずれも19世紀のアメリカで使われていた機関車を模した形状で、協三工業が製造した重油焚き機関車である。それぞれ「ミシシッピ号」、「リオ・グランデ号」、「ミズーリ号」、「コロラド号」と、アメリカ合衆国を流れる河の名前がつけられている。それぞれの機関車に3両の客車がつく。もともと、1983年4月15日に東京ディズニーランドと同時にオープンした際は「ミズーリ号」、「リオ・グランデ号」、「コロラド号」の3つだったが、輸送量を上げるために、1991年10月から「ミシシッピ号」が加わった。そのため、「ミシシッピ号」はそれ以前の機関車とくらべ、形状が多少異なっている。
乗降できる駅は1つだが、それとは別に通過するのみ(風景の一つとして)の駅が存在する。それは「スティルウォーター・ジャンクション」という名で、出発してしばらくすると右手に見えてくる。乗降できない駅ではあるが、駅の内部まで細かく作られている。
ウエスタンリバー鉄道では走行中、アトラクションなどを紹介するアナウンスがあるが、現在はフジテレビ系列で放送中のアニメ『ちびまる子ちゃん』のさくら友蔵の声優でおなじみの青野武が担当している。青野武は2代目で、初代は1999年までE・H・エリックが担当した。また、このアナウンスは常に同じ内容だが、アトラクションがリハブ(改装)中で運行していない時やパークの内容が大きく変わった時などは通常と異なるアナウンスが流れる(例として通常、ウエスタンランドへ入ったときは「ビッグサンダー・マウンテン」の紹介がされるが、「ビッグサンダー・マウンテン」がリハブ中のときはトム・ソーヤ島を紹介するアナウンスに変わった。また、「スプラッシュ・マウンテン」がオープン以降は「スプラッシュ・マウンテン」を紹介する内容が追加された)。
2006年9月に、タカラトミーがスポンサーを撤退した。
アドベンチャーランドにあるアトラクションであるのに、名称が「ウエスタンリバー鉄道」となっているのは、通過するエリアが主にウエスタンランドだからである。
[編集] 路線データ
[編集] 経緯
本来、このアトラクションはディズニーランドの「ディズニーランド鉄道」のようにパークを一周し、途中に駅を数ヶ所設置して移動手段として使えるアトラクションにする予定だった。しかし、開通当時の日本の地方鉄道法(現・鉄道事業法)では、私有地内であっても2地点以上を結ぶ鉄道輸送は「鉄道事業」とされ、鉄道法規に基づき鉄道事業の免許を受けることや運賃、ダイヤグラムの設定が義務付けられていたので、これを回避するため一駅のみの環状運転となった。
鉄道事業法の適用規制はその後緩和されており、規制緩和後に建設された東京ディズニーシーの「ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ」では2点間輸送を行っているものの、同一私有地内の移動施設ということで鉄道事業法の適用を免れている。よって、法律上では複数の駅を設置できるようになったが、このアトラクションが「ディズニーランド鉄道」のようにパークの周りを結ぶようになるかどうかは不明である。
[編集] 車両
4台の蒸気機関車のモデルとなったのは1871年型蒸気機関車「モンテスマ号」である。これはアメリカに存在した鉄道「デンバー・リオグランデ・ウエスタン鉄道」のために、ボールドウィン・ロコモーティブ・ワークスが製作したもので、テンダー式と呼ばれるタイプの機関車である。ウエスタンリバー鉄道はこれを8分の5サイズに縮小したオリジナルのものを使用している。
[編集] リオ・グランデ号
名称はアメリカ合衆国を流れるリオ・グランデ川から。車体はオレンジ色で、カウキャッチャーと車輪、炭水車には赤色でペイントされている。車体番号は25。ヘッドライトにはグリズリーベアが描かれている。
[編集] ミズーリ号
名称はミズーリ川から。車体は緑色で、カウキャッチャーと車輪、炭水車の一部に赤色が使われている。車体番号は28。ヘッドライトには滝の絵が描かれている。
[編集] ミシシッピ号
名称はミシシッピ川から。車体は青色で、サンドドームとスチームドーム、車輪、カウキャッチャー、操縦室部分、炭水車の一部には赤色が使われている。車体番号は20。ヘッドライトにはバッファローが描かれている。この車両は前述にもあるとおり、他の3台よりも遅く運行を開始した。そのため、サンドドームやスチームドーム、ヘッドライトのデザインが他の3台と比べて微妙に異なる。
[編集] コロラド号
名称はコロラド川から。車体は赤色。車体番号は53。炭水車の側面には大きな文字で車体番号の「No.53」が書かれている。
[編集] Trivia
- 上記の4両の蒸気機関車は実際に蒸気で動いている。しかし、一般的な蒸気機関車のような石炭ではなく、重油を燃焼させ水を温め蒸気を発生させている。駅から出発する直前には、機関士が駅の隣りにある給水塔から炭水車に水を入れる様子を見ることができる。水は1回の運転で約2,000リットルもの量を必要とする。
- 蒸気機関車の先端の左右にはスポンサーであったトミーのロゴが描かれた旗がある。現在はトミーとタカラが合併し、タカラトミーとなったが、この旗は未だに取り替えられていない。
- ウエスタンリバー鉄道の乗り場がある駅は「サファリ・トレーディング・カンパニー」という会社が運営しているという設定である(実際にアドベンチャーランドのショップの名前としても使われている)。また、サファリ・トレーディング・カンパニーは「ジャングルクルーズ」も所有しているということになっている(「ウエスタンリバー鉄道」と「ジャングルクルーズ」の乗り場が同じ建物内にあるのはこのためである)。
- スティルウォーター・ジャンクションには、ポイントがあり、その右には使われることは無い客車がある。また、この駅は乗り換え駅という設定なので給水塔も存在する。
- 途中、ネイティブ・アメリカンのキャンプ地を通り過ぎるが、そこには多数のネイティブ・アメリカンたち(の人形)がいる。さらに、列車に向かって手を振っている子どもたちは夏場は裸足だが、冬になるとモカシシを履き、ジャケットを着る。さらに、同じくネイティブ・アメリカンのキャンプ地には絵を描いている男性がいるが、この男性はパークがオープンして10年ほど経ってから現れたものである。
- かつて、スポンサーのトミーからTOMIXブランドでここの車両をモデルとした鉄道模型が発売されていた。軽便鉄道らしさを再現するためか、縮尺はHOでレールはNゲージと同じ9mmゲージを使用したHOナローの鉄道模型であった。なお、日本の鉄道模型大手メーカーから大量生産品としてHOナローの鉄道模型が発売されることは極めて珍しい。単体車両とセットが発売されていた。
[編集] 外部リンク
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