アルゼンチンバックブリーカー
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アルゼンチンバックブリーカー(Argentine back breaker)はプロレス技のひとつ。
自分の肩の上に相手を仰向けに乗せ、あごと腿をつかむ。自分の首を支点として、背中を弓なりに反らせることによって背骨を痛めつける技である。創始者はアントニオ・ロッカ。エアプレーンスピンをかけようとした際、相手が暴れて逃げようとして身体が逆方向(仰向け)になったため、固定させようとあごと腿をつかんだところ、相手がそのままギブアップしてしまったというアクシデント的に完成された技であるという。
当初はロッカ・スペシャルと呼ばれていたがアントニオ・ロッカがアルゼンチン出身であるために、この名が定着した(「人間マフラー」と呼ばれることもある)。カナディアンバックブリーカーと並んでパワーファイターの使用する技である。デストロイヤー、アントン・ヘーシンクも使い手。タイガー・ジェット・シンがこの技でアントニオ猪木を破ったのは有名である(1975年6月26日、NWFヘビー級戦)。
日本人選手では坂口征二、中西学、井上雅央などが得意技とする。海外ではレックス・ルガーがトーチャーラックの名前で使用していた事で有名。
かける側の腰に大きな負担がかかるため、非常に見た目の良い技でありながら、使い手が少ない。
3大バックブリーカーのひとつとされるが、残り2つには諸説がある。(カナディアンバックブリーカー、ハイジャックバックブリーカーとするものと、ハイジャックの替わりにシュミット式バックブリーカーとするもの)
漫画作品『キン肉マン』ではロビンマスクが「タワーブリッジ」の名で使っていた。
[編集] 参考項目
- ケブラドーラ・コン・ヒーロ
- シュミット式バックブリーカー
- ワンハンドバックブリーカー