アミラーゼ
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アミラーゼ (Amylase) とは、膵液や唾液に含まれる消化酵素。グリコシド結合を加水分解することでデンプン中のアミロースやアミロペクチンを、グルコース、マルトースおよびオリゴ糖に変換する。
α-アミラーゼ(EC3.2.1.1)、β-アミラーゼ(EC3.2.1.2)、グルコアミラーゼ(EC3.2.1.3)がある。
α-アミラーゼは別名を1,4-α-D-グルカングルカノヒドラーゼ、グリコゲナーゼといい、デンプンやグリコーゲンの1,4-α-結合を不規則に切断し、多糖ないしオリゴ糖を生み出す酵素である。
β-アミラーゼは別名を1,4-α-D-グルカングルカノマルトヒドラーゼ、グリコゲナーゼあるいはサッカロゲンアミラーゼといい、デンプンやグリコーゲンを麦芽糖に分解する。
グルコアミラーゼは正式名称がグルカン1,4-α-グルコシダーゼといい、1,4-α-D-グルカングルコヒドラーゼ、エキソ1,4-α-グルコシダーゼ、γ-アミラーゼ、リソソーマルα-グルコシダーゼあるいはアミログルコシダーゼを別名とする。糖鎖の非還元末端の1,4-α結合を分解してブドウ糖を産生する。
アミラーゼは、植物では果実の成熟や穀物の発芽の間に合成される。
微生物の分泌するアミラーゼは工業的に大量に生産され、製糖、食品加工、衣料製造、洗剤等に利用されている。
尿中や血中のアミラーゼは、膵疾患や唾液腺疾患の診断に使われる。この場合、アミラーゼをAMYという略号であらわすことがある。
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