てんびん座
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てんびん座 (Libra) | |
略符 | Lib |
属格 | Librae |
英語での意味 | the Scales |
赤経 | 15 h |
赤緯 | -15° |
観測可能地域の緯度 | 65° - -90° |
正中 | 6月20日21時 |
広さの順位 - 総面積 |
29位 538 平方度 |
明るい星の数 視等級 < 3 |
2 |
最も明るい星 - 視等級 |
Zubeneschamali (β Lib) 2.6 |
流星群 |
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隣接する星座 |
てんびん座(天秤座、Libra)は黄道十二星座のひとつ。トレミーの48星座のうちの1つ。
てんびん座はあまり目立たない星座である。西はおとめ座と、東はさそり座と接する。明るい星は特にない。一番明るい星は、さそり座の毒針の部分、さそり座との境目にある。
[編集] 主な恒星
てんびん座で明るい星々は長方形を形作る。
- ズベン・エル・ゲヌビ(Zubenelgenubi、てんびん座アルファ星(α Librae)) -「南の爪」、この星は光学二重星で、空気が澄んでいれば肉眼で見わけられる。
- ズベン・エス・カマリ(Zubeneschamali、てんびん座ベータ星(β Librae)) -「北の爪」
- ズベン・エル・ハクラビ(Zubenelakrab、てんびん座ガンマ星(γ Librae)) -「さそり座の爪」
- てんびん座シグマ星(σ Librae、ブラキウム(Brachium)) - 食変光星。
α,β Libraeはてんびん棒の部分で、γとσはてんびんの皿にあたる。
星には、さそり座由来の名がついている。これはかつて、この星座がさそり座のはさみの部分であった事に起因する。
- グリーゼ570(Gliese 570、HR 5568) - 太陽系から19.3光年。
[編集] 由来
この星座は由来がよく分からないが、ギリシア神話では、隣の女神アストライア (おとめ座)の所有物で、正義を計る天秤だとされる。かつては秋分点がこの星座にあったので、時を計る天秤だったという説もある。
元々はさそり座のはさみの部分であったとも考えられている。後に星座として独立した。このため、黄道十二星座の中では最も新しいものと考えられている。
黄道十二星座のうちの1つなので、元々はメソポタミア文明に由来を持つ可能性が高い。