しあわせ家族計画
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しあわせ家族計画（ - かぞくけいかく）は、1997年4月30日から2000年9月13日までTBSで放送された視聴者参加型アトラクション番組。放送時間は毎週水曜日20:00～20:54。なお、TBSチャンネルでも再放送されていた。また、2000年にはこの番組をモデルにした映画も制作されている。
2000年10月からは司会は古舘伊知郎・和田アキ子のままで全内容を大幅リニューアルする形で「オフレコ!」がスタートした(2002年9月終了)。
1998年の国際テレビ祭で、日本のテレビ番組としては初の「シルバーローズ賞」を受賞。これがきっかけでヨーロッパやアジア、オーストラリアなどの国々でフォーマットされるようになった。
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[編集] 内容
- “しあわせ配達人”と名づけられたレポーターが応募した家庭を訪問し、カタログから希望の商品を決めたあとに課題を与える。挑戦するのは主に一家の父親。ただし、過去に2回ほど母子家庭の家族が登場し、そのときは母親が挑戦したこともあった。そして一週間の練習の後、スタジオで競技を披露し、成功すれば天井から大量の花吹雪が降り300万円相当の賞品がもらえるという物だった。
- 過去に1998年4月1日生放送が一度だけ行われたことがある。第1回目の宿題に失敗した家族の自宅をその時のしあわせ配達人・松居直美がアポ無しで再度訪問。家族の父親は、その場で再び「エリーゼのために」のピアノ演奏に挑んだが、残念ながら失敗に終わってしまい、ほかの家族の挑戦も失敗に終わってしまい、結局生放送は完全失敗になってしまった為に以後2度と生放送は行われなかった。
- 過去に数回宿題を失敗した家族をスタジオに集め、抽選で選ばれた家族が宿題に再挑戦する「お正月リベンジスペシャル」が放送された。リベンジに成功すれば100万円のお年玉がもらえ（失敗の場合は2000円のお年玉）、選ばれなかった家族にも2万円のお年玉がもらえた。また、芸能人代表として野村将希がシガーボックスに再挑戦するものの、残念ながら失敗した。（TBSテレビのチカラなどにも内包）
- これまで成功していなかった宿題を一般個人が挑戦し、成功すれば30万円獲得というコーナーもあった。また、芸能人個人が宿題に挑戦し、成功すれば100万円獲得という「しあわせ芸能人計画」というコーナーもあった。
- 2000年9月13日の最終回スペシャルはすべて家族全員に宿題。そして数日後に「運命の時間」だった。しかし、系列局のCBCがその日に中日戦を放送してしまい、その後代替えの放送はされなかった。また、例外に1999年12月の年末スペシャルでは1家族だけ家族全員チャレンジ（ドミノ倒し・クリスマスバージョン）を実施し、難度の高い星の部分をクリアし見事300万円相当の賞品を手にした。番組ラストの「運命の時間」では家族全員でハンドベル演奏をしミスなく完奏し300万円相当の賞品を獲得した。
[編集] 出演者
[編集] 司会
[編集] しあわせ配達人
[編集] ナレーション
[編集] 主な宿題
- 楽器演奏
- 暗記・暗唱
テーマに沿った膨大な量を1週間以内に記憶し、本番で実際に暗唱する。1つでも間違えたり、10秒以上答えられないと失格になる。
- 東海道五十三次往復暗記
- 元素名暗記
- 原子番号1～103まで（または118まで）順番に暗唱する。
- 国旗全暗記
- 100桁暗記
- 円周率・ルート2・ルート3を100桁暗唱する
- 100個暗記
- スターウォーズキャラクター・魚偏の漢字・モデル（美人・子供）など。スター100人生年月日暗記はデビュー当時の写真を見て名前と生年月日を暗記するものもあった。
- スポーツ選手成績暗記
- 犬137種類暗記
- ジャパンケネルクラブが血統書を発行している世界の犬種137種を暗記する。
- 元号暗唱
- 大化から平成まで全247順番に暗唱
- お経（般若心経）暗唱
- 聖書暗唱
- 日本国憲法前文暗唱
- 動物の鳴き声50種暗記
- 普段あまり耳にしない動物の鳴き声50種を暗記する。期間中、動物の鳴き声が収録されているMDが渡される。本番ではヘッドホンを付けて解答する。
- シガーボックス
- 3つのシガーボックスを使って8種類の技をミスなく完璧にこなすという宿題。「足通し」や最後の「1回転中飛ばしキャッチ」で失敗が続出したため、全宿題の中で最も難易度が高かった。結局、家族から成功者が出なかったため、一般個人から公募してようやく成功者が出た。
- デビルスティック
- 1本の太い棒を2本の棒を使って操り、6種類の技を制覇する。この宿題の挑戦者は2段階目の「半回転トス」で失敗している。
- お手玉
- 3つのお手玉で20秒続けて行う。生卵でお手玉やリング3（3つのリングでお手玉して、最後に1個のリングを首にかければ成功）もあった。
- 運動系
- リフティング
- サッカーボール・ゴルフボール・テニスボール・ピンポン玉のリフティングが出題され、連続20～30回続ければ成功となる。ピンポン玉の場合、ラケットの打つ面ではなく縁で行なうため、難易度が高かった。
- ゴルフパッティング
カップから5～30m離れたところでパッティングする。はずしてしまうとその場で失格となる。
- ビリヤード
- 7つのボールを落とす。6つのボールはポケットに近いところにあって残りの1個のボールは中央にある。ボールが入らなかったり、スクラッチしたら失格となる。（中央にあるボールを落とすのは最大の難関である）
- 一輪車
- 5mを往復。行きはまっすぐ進んで帰りはコーンが2つあり、スラロームで帰る。挑戦者はスタートした瞬間に足をついたり、Uターンをする時に転んでしまうなど失敗が続出し、4人目の挑戦で成功者が出た。
- ミニ自転車
- タイヤの直径が10cm程度のミニ自転車に乗り、5mほどを往復する。残り3mでは片手を肩より上にあげてゴールしなければならない。ちなみにこの「片手を肩より上に」という課題がゴール寸前でクリアできなかったために、番組初の審議となり、結局成功とはならなかった家族がいる(愛媛県からの救急救命士であった)
- 職人技
- テイスティング
- あらかじめ銘柄が伏せられた6、7種類の飲み物or食べ物を全て的中させる宿題。本番では制限時間10分以内に試食・試飲して答えを出さなければならない。過去に、名水、お米、紅茶、日本酒、ワイン、ビールなどが出題された。全体的に難易度の高い宿題で、出題頻度が多い割に成功例は少なかった（「紅茶」「シングルモルト」「日本酒・久保田（家族全員Ver.）」など）。
- コマ綱渡り
- コマをまわしてこまをまわすひもを使って綱渡りをし、反対の手で3秒間落とさずに回っていたら成功。
- その他
- 投扇興
- 座布団に正座した体勢で開いた扇を投げて枕の上にある蝶(的)を当てたあと、扇と蝶の位置によって得点が決まるという宿題。10投以内に15点を獲得すれば成功となる。
- テーブルクロス引き抜き
- テーブルクロスを引き抜いたときにテーブル上にあるグラスや皿を落としたり、グラスにあるワインや皿にあるスープを一滴でもこぼすと失格。しかし、成功率が意外と高く、テーブルにあるものを増やしたり、1999年1月の特番では目隠しをさせるなど難度を次々とアップさせた宿題でもあった。
- 瞬間！タマゴ落とし
- 水の入ったワイングラス6個の上に金属製のお盆を乗せ、さらにその盆の上に筒状にしたトランプを乗せその上に生卵を乗せた状態でスタート。この状態でお盆をはじき飛ばし、6個のタマゴをすべてグラスの中に入れることができれば成功となる。ただし、1個でも入れられなかった場合や水の中でタマゴが割れた場合、トランプがグラスの中に入った場合は失格となる。
- ト音記号ドミノ倒し
- 制限時間5分以内にト音記号の形のドミノを作り、一筆書きになるように順番に全て倒せば成功となる。3カ所のクロス部分をどう克服するかが成功の鍵だった。（過去の放送の中には家族全員が成功したと思い込み喜んでいたが司会の和田アキ子が「まだ全部倒れていなかった」という指摘がありスローVTRを検証した結果ドミノは3個倒れずに残っていてのちに喜びの振動で残りのドミノ3個が倒れた。ルール上はドミノは途中で止まると失格となっているため、家族にとっては糠喜びとなってしまった。）
- 家族全員ドミノ倒し
- スペシャルで行われた家族全員による宿題。大量のドミノと指定されたコース台を使って制限時間内にドミノを完成させ、一つも残らず全て倒せば成功。1999年12月、2000年9月の特番で2度出題された。
- ルービックキューブ
- 箱に入れられたいくつかのルービックキューブを一つ取り出した時点でスタート。制限時間3分以内に6面すべて完成させれば成功となる。
- 金魚すくい
- ポイ1つで、金魚を20匹すくえたら成功。制限時間は無制限だがポイが完全に破れた時点で失格。
- トランプタワー
- トランプ2枚で三角形を作り、3段上に積み上げて大三角形を3分以内に完成させれば成功となる。途中、何度倒れてもやり直しができるが、大幅なタイムロスになる。
- 一円玉飛んだ
- 一円玉をワイングラスの手前に置き、息を吹いて一円玉を飛ばしてグラスに入れるという宿題。10枚中1枚でも入れたら成功となる。成功率が比較的高かった宿題である。
- ヒモ結び
- ヒモを振って結び目を3つ作る。制限時間は3分。こちらも成功率が非常に高かった宿題である。
- 小豆つかみ
- 小豆20個を皿に移し変える。小豆を落としてしまったら失格。
- 画鋲コマ回し
- 画鋲5個同時に30秒回す。5個すべてが回ったところからカウントスタート。1個でも画鋲がとまった時点で失格。
- 手旗信号解読
- 10文字の手旗信号を解読。はじめにモニターに映し出される手旗信号を見て、1文字目から答え合わせをする。濁点･半濁点の見落としで失敗となったケースが多かった。
- さくらんぼの茎結び
- さくらんぼの茎を口の中で舌を使って結ぶ。1分間で5個を結べば成功。
[編集] 芸能人挑戦者
※一般参加者に混じって芸能人（または芸能人の父親）が挑戦することがまれにあり、芸能人の挑戦だけを集めた「しあわせ家族計画 芸能人だってフツーのお父さんスペシャル」という特番も放送された。
「芸能人だってフツーのお父さんスペシャル」（1998年3月18日放送）
「芸能人だってフツーのお父さんスペシャル2」（1998年9月30日、10月14日放送）
「芸能人だってフツーのお父さんスペシャル3」
「芸能人だってフツーのお父さんスペシャル4」
他、全６組
「芸能人だってフツーのお父さんスペシャル5」
- 人気番組の出演者が宿題に挑戦して100万円獲得を目指す「宿題出前計画」、過去の芸能人SPで失敗した芸能人が宿題に再挑戦し100万円の獲得を目指すコーナーがメインとなった。
その他
※○は成功者
[編集] 芸能人の奇跡
- 城みちるのテーブルクロス引き抜きの宿題では、練習ではかなり失敗していたが、本番では皿のスープがあと少しでこぼれていたほどギリギリで成功した。司会の古館と和田も絶叫するほどの奇跡だった。
- 渡辺裕之の投扇興の宿題では、第1投目で扇の上に蝶(的)が立っているという状態が「浮舟」と判定され30点獲得し、一発で宿題を成功させてしまうという、番組史上初、そして、かつてない前人未到の超大快挙を達成させた。そのときの銘定行司(審判)は『「浮舟」は滅多に見られないですよ。』と奇跡に驚愕していた。当然、古館伊知郎＆和田アキ子の2人も驚愕し、和田は驚きのあまり怒り出してしまった（渡辺が大変難しい宿題を意図も簡単に成功させたため。）。放送日翌朝の「はなまるマーケット」では、番組レギュラーだった夫人の原日出子に視聴者から祝福のFAXが殺到し話題となった。
[編集] スポンサーについて
- 番組開始当初から最終回まで大正製薬ほかが提供（開始当初は資生堂・ロッテ・デンソーも提供）、1999年4月からP&Gが、2000年4月には太陽生命・大同生命（T&D保険グループ）も加わった。
- ナイター中継編成時では大正製薬・ダイハツ工業が番組提供に参加。TBS制作・送出のとき太陽生命・大同生命も提供した。
- 賞品についても番組スポンサー絡みのものも多く、車に関してはダイハツ工業が、ゲーム機については任天堂が提供することが多かった。
[編集] 番組の終焉について
この番組は1998年～1999年頃に安定した視聴率を保ち、最高でも15%以上の視聴率を出していた。しかし番組の勢いにかげりが見え始めた2000年に、番組コンセプトだった「お父さんへの宿題」からかけ離れたコーナーである「私ならできる」「しあわせ芸能人計画」や、番組の最初に過去の名場面を振り返る企画をテコ入れ策として投入した結果、裏番組だった『ためしてガッテン』や『速報!歌の大辞テン』、『力の限りゴーゴゴー!!』への流出が加速してしまい、逆に番組は失速され2000年9月の2時間スペシャルの回をもって終了した。
くしくも「しあわせ家族計画」が終了してから、TBSの水曜日のゴールデンタイムの視聴率が低空飛行を見せ始めて、2001年10月にサラリーマンや中高年齢層（主にお年寄り）を主力とするテレビ東京の「いい旅・夢気分」が19時台から20時台に移転してからは大きく低迷、その影響がプライムタイムにまで波及していく結果になった。
[編集] スタッフ
- 総合演出・プロデューサー : 海本泰（アッコにおまかせ!・全員正解あたりまえ!クイズ・DOORS）
- 制作 : 田代冬彦（上岡龍太郎がズバリ!・悪魔のささやき）
- 製作著作 : TBS
[編集] 映画版
この番組をモデルにした映画作品で、2000年9月16日に公開された。監督は阿部勉、制作は松竹。リストラ・詐欺・金の持ち逃げなどの様々な不幸に遭った一家が、「しあわせ家族計画」に応募してピアノで「ホーム・スイート・ホーム」を弾く課題に挑戦する姿を描いた。第33回ヒューストン国際映画祭で、ファミリーチルドレン部門金賞を受賞した。
[編集] キャスト
- 川尻富士夫：三浦友和
- 川尻優子：渡辺えり子
- 川尻陽子：平山綾（現在の平山あや）
- 川尻由太郎：佐々木和徳
- 広瀬道男：片岡鶴太郎
- 広瀬喜美子：名取裕子
- 広瀬章太：小栗旬
- 高田義造：いかりや長介
- 高田恒子：野際陽子
- 長谷川哲男：阿部寛
- 山形繁男：徳井優
- 品川部長：小林稔侍
- バーのママ：冨士眞奈美
- 売場主任：大竹しのぶ
- 人事部長：鶴田忍
- 警備員：笹野高史
- しあわせ配達人：柳沢慎吾
- 司会者：吉村明宏、向井亜紀
[編集] 関連項目
- ザ・チャンス
- 関口宏の東京フレンドパーク
- やすきよの腕だめし運だめし
- TBSテレビ番組一覧
- ぐるぐるナインティナイン - この番組のパロディ企画・「しあわせ矢部家計画」を行い、矢部浩之が抜き打ちでチャレンジさせられた。
[編集] 前後の番組
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