さくら (コミュニティーバス)
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さくらは、東京都荒川区のコミュニティバスの名前である。地域的には荒川区の南千住、荒川、町屋を循環する約6Kmの路線で、平成17年(2005年)4月20日より運行を開始した。
車両は、日野・ポンチョで、12席の座席があり、その内3席を跳ね上げると車いす1台が入れるようになっている。スロープ板(長短2本)を積んでいて、車いすの乗車がしやすくなっている。運賃は、大人150円、こども80円である。身体障害者手帳などを持っている人や、シルバーパス所持者は無料である。バス共通カードが使える。
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[編集] 運転区間
- 南千01:南千住駅西口→アクロシティ→町屋駅→荒川区役所→南千住駅西口(反時計回り循環)
[編集] 停留所一覧
南千住駅西口→南千住五丁目→南千住図書館→南千住野球場→グリーンハイム荒川→アクロシティ→荒川自然公園→町屋駅→花の木→荒川四丁目→荒川図書館→荒川区役所→千住間道西→荒川総合スポーツセンター→南千住五丁目→南千住駅西口
[編集] 運行事業者
[編集] 路線案内
1.南千住駅西口を出発したさくらは、すぐにコツ通り(旧日光街道)に右折して出る。そこは、回向院(えこういん)がある。南千住の回向院は、1667年に本所(墨田区)の回向院の住職(じゅうしょく)弟誉義観(ていよぎかん)が開いた寺で、安政の大獄(あんせいのたいごく)で刑死した橋本左内(はしもとさない)、吉田松陰(よしだしょういん)、頼三樹三郎(らいみきさぶろう)らが葬られている。1771年、杉田玄白(すぎたげんぱく)、中川淳庵(なかがわじゅんあん)、前野良沢(まえのりょうたく)らが、小塚原(こずかっぱら)の刑場で刑死者の解剖を行い、「解体新書(かいたいしんしょ)」を翻訳した功績を記念して大正11年(1922年)に観臓記念碑が建立された寺である。また、回向院の東南のJR東日本常磐線の線路のそばに、史蹟小塚原刑場跡で首切地蔵のある延命寺がある。
2.南千住五丁目を通過して、日光街道(にっこうかいどう:国道4号線)を渡るが、そこにはすさのお神社がある。すさのお神社には、松尾芭蕉の「奥の細道 矢立初めの句碑」がある。次の停留所 3.南千住図書館には、荒川ふるさと文化館が併設されている。次の 4.南千住野球場は、旧東京球場のあとにあり荒川総合スポーツセンターの野球場の裏にある。それから、若宮八幡通に入り、すさのお神社の別院である若宮八幡神社(わかみやはちまんじんじゃ)のそばを通り、アクロシティーのそばに出て、特別養護老人ホームである 5.グリーンハイム荒川にいたる。この辺り一帯は、ハナミズキが街路樹で、春の花の季節と秋の紅葉の季節は華やかである。そのあと、6.アクロシティを経て、隅田川沿いの道に出る。
この辺りの隅田川は、西から東へ流れているが、さくらはすぐに左折して、京成電鉄の線路沿いに南に向かい、日本初の浄水場施設の一つである三河島浄水場の上に造成された 7.荒川自然公園入口を通り、8.町屋駅にいたる。町屋には、京成電鉄、東京メトロ千代田線、都電荒川線の駅と停留所がある。そのまま、京成電鉄の線路沿いの道藍染川通り(あいぞめがわどおり)を 9.花の木に向かい、尾竹橋通り(おたけばしどおり)に出て、すぐに左折して 10.荒川四丁目いたる。そのあと、荒川中央通りに出て、11.荒川図書館を経て、明治通に出、12.荒川区役所に着く。荒川区役所の前の庭園は荒川公園で、シダレザクラとイチョウが多く、春秋ともに楽しめる。
明治通りを千住間道にまがり、13.千住間道西を通って、14.荒川総合スポーツセンターに着く。この停留所は、下町情緒たっぷりの商店街であるジョイフル三ノ輪に最寄りの停留所で、都電荒川線の始発停留所の三ノ輪橋駅にも近い。そのあと、日光街道を渡り、15.南千住5丁目を経て、コツ通りに戻り、1.南千住駅西口に到着する。南千住駅は、JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスの駅がある。
[編集] 外部リンク
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