YAT安心!宇宙旅行
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『YAT安心!宇宙旅行』(やっとあんしんうちゅうりょこう)はNHK教育テレビで1996年から1998年にかけて放送されたテレビアニメ作品およびこれを原作とした漫画作品(2作品存在する)である。
目次 |
[編集] 概要
放送期間は第1期が1996年10月5日~1997年9月27日、第2期が1998年4月11日~1998年10月3日。原案の西川伸司により、同タイトルのコミックも発売された。NHKオリジナルアニメの第3作目であり、実質的な前番組にあたる『飛べ!イサミ』に引き続きグループ・タックが制作を担当している(そのため、同作と作品の方向性が近いという一面がある)。
[編集] あらすじ
[編集] 第1期
主人公星渡ゴローは、小さな宇宙旅行会社「YAT(Yamamoto Anshin Travelの略)」のツアーに参加する。しかし、目的は単なる旅行ではなく、行方不明となった父親探しだった。しかし、その最中にゴローは誤って宇宙船を壊してしまう。そこで、宇宙船の弁償金の代わりに、YATの一員としてタダ働きをしながら、父親探しの旅をすることになる。
最初は涙あり笑いありのコミカルなギャグアニメとなっているが、話を追うにつれて、ゴローの父親が桂についての様々な謎や次元トンネルの誕生に関わっていることが判り、シリアスになっていく。特に最後の10話くらいは、今までの基本であった一話完結とギャグは無くなり、今までの謎が語られると共に、次から次へと起こる事件へと立ち向かっていくYATメンバーとその仲間達の姿が描かれていて、多くの人の涙を誘った。この作品の裏にあったテーマは親子の愛情であり、ゴロー、ヤマモト、桂、カネア、アンなど主要キャラの親子関係が物語の重要な部分に多く関わっていた。
[編集] 第2期
母星に帰った天上院桂が戻って来た事を聞いたYATのメンバーは急いでその宇宙船へ向かう。しかし、感動の再開を果たしたのも束の間、激しい揺れに襲われ、気がついたときには見たことの無い空間に到着していた。そこで、ノート博士と名乗る老人と、マロンと名乗る少女に出会う。彼らは宇宙征服を企む組織に能力を狙われていた。
基本的に、第一期と同様に一話完結のコミカルなギャグアニメとなっているが、前作は作中に多くの伏線が張り巡らされているのに対して、今作はアクションシーンが主体となった単純な勧善懲悪のヒーローもののような作品になっていて、多くの人間模様を描いた前作が好きなファンからはあまり人気が得られなかった。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
- 星渡ゴロー(声優:くまいもとこ)(全期)
- 主人公。登場時16歳。次元トンネルの発明者「星渡ダイゴ」を父に持ち、行方不明となった父を探している。父ダイゴを探すためYATの宇宙旅行に参加した。ツアー中に老人ムサシが暴走させたYATダブ(小型宇宙船)を停止させたが、これを壊してしまい(老人ムサシのせいだと弁解ははしたが、聞き入れられなかった。)、修理費弁済のためYATで働くこととなった(後に修理費は保険で出ていたことが判明する)。以来メカニックと掃除などの雑用を担当する。元気で勇敢、優しい性格だが少し正義感が強すぎ、お金を蔑ろにするカネアマリーゴルドを殴ってしまい、それがきっかけで彼女に熱愛される。本人は桂に好意をもっているが、桂の天然ボケのためになかなか思いが伝わらなかった。しかし、宇宙船脱出時に告白し、なんとか思いが通じた。カニのような髪型をしており、そのことで、たまに侮辱される。
- 天上院桂(声優:椎名へきる)(1期:1-36,38-50/2期:1-25)
- ヒロイン。登場時18歳。彼女が幼い時に、自分を乗せたノア星の宇宙船が事故に遭い、ペットのブッキーとともにカプセルで脱出したが、彼女とブッキーを乗せたカプセル付近にダイゴが作動させた次元トンネルの入り口が発生し、運悪く次元トンネルを通り、ダイゴの下へ。彼女を乗せたカプセルはその後ヤマモトカオルに手渡され、以来ヤマモトカオルが育て親となり、彼の娘となる。彼女の名前はヤマモトカオルが”いつか自分の下をはなれ、故郷へ帰る存在”という気持をもち、「かぐや姫」からとって”天上院 桂”と名付けた。容姿端麗で誰にでも優しいため、誰からも好かれるが、かなりの天然ボケであり、作った料理は極めてまずい。怪力、テレパシー通信、次元トンネル航行中の予言、誰でも瞬時に眠りにつかせる子守唄などの特殊能力をもち、謎が多かった。これらの特殊能力は彼女がノア星人であるために発揮できると考えられる。怪力に関しては、TVの方では触れられていないが、コミック版で、幼い時の宇宙船事故によって、火事場の馬鹿力が発揮され、それが平常時にも定着したと言及されている。かなりの天然ボケであったためゴローの好意は気づかないでいたが、告白されてようやく彼の気持ちを悟る。1部最終回で、なんとかゴローの気持ちに応えたが、2部以降ではあまり進展が見られない。2部でヤマモトカオルがチームから抜けたときには、YATのリーダーとして活躍する。趣味は格闘技。
- ヤマモトカオル(声優:梁田清之)(全期)
- 宇宙旅行会社YATの社長。登場時45歳。元軍人で元宇宙海賊の親分。宇宙海賊時代はキャプテンキッドの再来と恐れられた。普段は社員に厳しい態度で望んでいるが、情に厚く、粋な人である。娘桂には極めてあまく親馬鹿であり、金銭欲が強い。元宇宙海賊の長であったため、数々の危機的場面でも冷静な判断ができる、頼りになるキャプテンでもある。格闘技の達人であり、桂にもこれを指南した。暴走中の次元トンネルで、ダイゴから桂とブッキーを乗せたカプセルを託され、彼女の育て親となる。2部でガノンに操られてからは、YATメンバーと敵対することになるが、彼を操るガノニウムという赤い水晶球をメンバーが砕きガノンの呪縛から解放された。
- ウッチー(声優:鈴木勝美)(1期:1-36,38-50/2期:1-25)
- カナビー(声優:山口勝平)(1期:1-36,38-50/2期:1-25)
[編集] 第1期
- ブッキー(声優:三田ゆう子)(1-36,38-50)
- 星渡ハルカ(声優:渡辺久美子)(24-26,37,47,49,50)
- 星渡ダイゴ(声優:小杉十郎太)(25,44,46-50)
- 藤吉(声優:納谷六朗)(1-5,8-13,16,18,22-24,27,29-31,33-36,38,39,41,45,50)
- つゆ子(声優:三田ゆう子)(1-5,8-13,16,18,22-24,27,29-31,33-36,38,39,41,45,50)
- キャプテン・ロック(声優:矢尾一樹)(10,15,20,27,32,36,40,44,47-50)
- ナナコ(声優:永島由子)(10,15,20,27,32,36,40,47-50)
- ハチベー(声優:長島雄一)(10,15,20,27,32,36,40,47-49)
- カネア・マリーゴールド(声優:こおろぎさとみ)(5-8,11,14,18,20,23,28,33,37,38,43,45,46,48-50)
- アン・マリーゴールド(声優:田中敦子)(6,20,21,23,33,36,37,44,45,48-50)
- ドンズ ・マリーゴールド(声優:宮本充)
- ダニエル(声優:高木渉)(5-8,11,14,18,20,21,23,28,33,37,38,43,45,46,48-50)
- MAM(声優:三田ゆう子)(23,48)
- ムサシ(声優:北村弘一)(1,20,26)
- ドリス(声優:平松晶子)(36,45-50)
[編集] 第2期
- モニカ(声優:増田ゆき)(1-25)
- マロン(声優:丹下桜)(1-25)
- ノート博士(声優:麻生智久)(1,2,8,12-14,16,19,22-25)
- ガノン(声優:若本規夫)(2-4,8,12,13,15-17,20-24)
- バラス(声優:飛田展男)(1-3,5,8,9,12-14,17,20-25)
- ドツーク(声優:真柴摩利)(1-3,6,8,11-13,15,18,20-25)
- サグール(声優:岡野浩介)(1-4,7,8,10,12,13,16,19-25)
- スルメ(声優:梅津秀行)(8,12,13,20-25)
- この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 放送リスト
[編集] 第1期
- 第1話 YATにおまかせ!(1996/10/05)
- 第2話 宇宙の穴場!温泉ツアー(1996/10/12)
- 第3話 氷の星で大ピンチ!(1996/10/19)
- 第4話 桂さんの大予言!(1996/10/26)
- 第5話 宇宙一のお嬢様(1996/11/02)
- 第6話 コスモロードで大出世!?(1996/11/09)
- 第7話 サバイバル!野生のカネア(1996/11/16)
- 第8話 うまさ爆発!グルメツアー(1996/11/23)
- 第9話 いかんともしがたい2人!(1996/11/30)
- 第10話 宇宙海賊ロック参上!(1996/12/07)
- 第11話 闘魂!宇宙王座決定戦(1996/12/14)
- 第12話 恐怖の惑星ダイキョクテン!(1996/12/21)
- 第13話 ビックリ!YATを知る男?(1996/12/28)
- 第14話 超特急!プリンセスを運べ(1997/01/11)
- 第15話 ロック救出大作戦!(1997/01/18)
- 第16話 ミイラれた山本社長!?(1997/01/25)
- 第17話 予備校生、涙の特訓ツアー(1997/02/01)
- 第18話 YATの休日!(1997/02/08)
- 第19話 再開!親父あらわる?(1997/02/15)
- 第20話 キャプテンキッドの秘宝!(1997/02/22)
- 第21話 大ショック!社長捕まる!?1997/03/01)
- 第22話 8人のやさしい客たち!(1997/03/08)
- 第23話 大暴走!クイーンマリーゴールド号(1997/03/15)
- 第24話 モーレツ!かあちゃん珍道中(1997/03/22)
- 第25話 まぼろしのオヤジ!(1997/03/29)
- 第26話 われて砕けて謎を解け!(1997/04/05)
- 第27話 失恋ツアーで絶体絶命!?(1997/04/12)
- 第28話 カネアの家出!(1997/04/19)
- 第29話 ゴローとコゴロー(1997/04/26)
- 第30話 麗しのカオルちゃん!?(1997/05/03)
- 第31話 おしゃべりブッキー(1997/05/10)
- 第32話 カナビーの初恋!(1997/05/17)
- 第33話 さらわれたカネア!?(1997/05/24)
- 第34話 ウッチーのお見合い!(1997/05/31)
- 第35話 凶悪宇宙人をやっつけろ!(1997/06/07)
- 第36話 次元トンネルSOS!(1997/06/14)
- 第37話 アン・マリーゴールドの野望!(1997/06/21)
- 第38話 ダニエルのラブラブ大作戦!?(1997/06/28)
- 第39話 桂さんを取り返せ!(1997/06/28)
- 第40話 海賊をやめたキャプテンロック(1997/07/12)
- 第41話 常連客よさようなら!(1997/07/19)
- 第42話 大脱出!燃える宇宙船(1997/07/26)
- 第43話 謎の古代遺跡!(1997/08/02)
- 第44話 昔、むかし、宇宙で…(1997/08/16)
- 第45話 開通!マザー次元トンネル(1997/08/23)
- 第46話 時を越えた出会い!(1997/08/30)
- 第47話 15年目の真実!(1997/08/30)
- 第48話 暴走マザーをくい止めろ!(1997/09/13)
- 第49話 捨て身のマザー停止作戦!(1997/09/20)
- 第50話 しばしのおわかれ!(1997/09/27)
[編集] 第2期
- 第1話 新たなる船出!(1998年04月11日)
- 第2話 マロンを守れ!(1998年04月18日)
- 第3話 食料さがしで大ピンチ!(1998年04月25日)
- 第4話 モニカ小さくなる!(1998年05月02日)
- 第5話 さよならマロン!?(1996年05月09日)
- 第6話 YATダブを取り返せ!(1998年05月16日)
- 第7話 とらわれた3人!(1998年05月23日)
- 第8話 こんな夜のはなし!(1998年05月30日)
- 第9話 みんなカタマール!?(1998年06月06日)
- 第10話 恋するモニカ!?(1998年06月13日)
- 第11話 小さな仲間たち!(1998年06月20日)
- 第12話 決戦!YATジャンボ(1998年06月27日)
- 第13話 帰ってきて社長!(1998年07月04日)
- 第14話 敵になった社長!?(1998年07月11日)
- 第15話 リーダーは誰だ!?(1998年07月18日)
- 第16話 謎のピラミッド!(1998年07月25日)
- 第17話 底抜け温泉大騒動!(1998年08月01日)
- 第18話 惑星モルフェスの女王!(1998年08月08日)
- 第19話 三つのお願い!(1998年08月22日)
- 第20話 帝王ガノンの陰謀(1998年08月29日)
- 第21話 YATジャンボ大爆破!?(1998年09月05日)
- 第22話 YAT絶体絶命!(1998年09月12日)
- 第23話 反撃の時!(1998年09月19日)
- 第24話 最後の戦い!(1998年09月26日)
- 第25話 故郷をめざして!(1998年10月03日)
[編集] スタッフ
- 原案:西川伸司
- シリーズ構成:林民夫
- キャラクターデザイン:工藤裕加
- 美術監督:明石聖子
- 撮影監督:豊永安義
- 編集:古川雅士
- 音楽:川井憲次
- 音響監督:岩浪美和
- 効果:古宮理恵
- アニメーション制作:グループ・タック
- アニメーションプロデューサー:大西つとむ
- 監督:難波日登志
- プロデューサー:松本寿子
- 制作統括:大路幹生、渡辺昭
- 制作/著作:NHK・NHKエンタープライズ21
[編集] 主題歌
- 第1期
- 第2期
- オープニング:エヴァーラスティング・ループ(唄:Supersonic Float)
- エンディング:純(唄:椎名へきる)
[編集] コミック版
原案者の西川伸司によりコミカライズ。NHK出版より全6巻刊行。続編として、『新YAT安心!宇宙旅行』(全3巻)および、番外編として。過去編、未来編(各1巻)、および、総集編(1巻)が刊行されている(いずれもNHK出版。テレビコミックス)。
また、川本祐太郎により、エニックス月刊少年ギャグ王1997年1月号~9月号にて連載された作品も存在する。ギャグ王コミックスとして全1巻。
[編集] 第25話事件
1997年3月29日に放送された第1期第25話「まぼろしのオヤジ!」を見た25人が異常を訴えて病院に運ばれた事件。この事件から約9ヵ月後に起きる事になるポケットモンスターでのポケモンショックと同じく、短期間の赤と白の点滅シーンがあった為と考えられている。
当初はNHK側でも原因が分からなかったが、ポケモンショック事件後に同じ原因であると判明したため、レンタルビデオ店などから第25話の含まれているビデオを回収し、問題のシーンに止め絵処理を施して差し替えた。なお、LD版にはオリジナルを尊重してからか点滅シーンがそのまま残っているので、注意が必要である。
[編集] 外部リンク
NHKオリジナルアニメ | |||
箱番組 | 帯番組 | ||
~1994 | (前継) モンタナ・ジョーンズ | (前継) おばけのホーリー | |
↓(1) | ↓ | ||
1995 | 第1作 飛べ!イサミ | ↓ | |
1996 | ↓(2) | → | 第2作 はりもぐハーリー |
↓ | ↓ | ||
第3作 YAT安心!宇宙旅行(第1期) | ← | ↓ | |
1997 | ↓ | ↓ | |
1998 | (継続) YAT安心!宇宙旅行(第2期) | ↓ | |
↓(3) | → | 第4作 おじゃる丸 | |
↓ | ↓ | ||
1999 | 第5作 コレクター・ユイ(第1期) | ← | ← |
2000 | (継続) コレクター・ユイ(第2期) | ||
↓ | |||
2001 | 第6作 カスミン(第1期) | ||
2002 | (継続) カスミン(第2期) | ||
2003 | (継続) カスミン(第3期) | ||
↓ | |||
第7作 無人惑星サヴァイヴ | |||
補足事項 | |||
(1)NHK総合テレビ土曜18:10からNHK教育テレビ土曜18:00へ放送枠移動 (2)この間に『忍たま乱太郎』を再放送 (3)この間に『飛べ!イサミ』を再放送(25回分のみ) |
|||
関連項目 | |||
Category:NHKのアニメ作品 | |||
NHKエンタープライズ - NHK出版 | |||
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