VxWorks
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
VxWorks(ブイエックスワークス) は、アメリカ合衆国 WindRiver 社のリアルタイムオペレーティングシステム。
高い安全性が要求される航空・宇宙・防衛の分野で広く使われている。NASAは長年この OS を火星探査機に使ってきた。1997年の マーズ・パスファインダー や最新の スピリット 上の制御ソフトウエアは VxWorks 上で動いている。
近年では、VoIP、ルータ、基幹ネットワーク、ロボット、産業機器、防衛航空宇宙、車載機器のみならずデジタル家電製品の組み込みコンピュータなどにも用いられるようになってきている。ゲームセンター用の大型筐体ゲームにも利用されている例がある。
基本的にモノリシックカーネルにUNIXライクなライブラリと、独自実装のライブラリ群、CPUコアと周辺を管理するBSPで構成されていた。多くの場合BSPを除いてユーザーモードで動作し、バグ等で発生したエラーはトラップして動作を回復させる機能があり、信頼性を高めている。2001年、BSDI社を買収し、BSDベースのカーネルアーキテクチャ・デバイスドライバ・Socket等を獲得しそれらはVxWorksに組み込まれた。残念ながら買収してしばらくした後、BSDI社から獲得したエンジニアが大量に退職してしまい、同社はLinuxから新技術を獲得する方針転換を余儀なくされた。
[編集] 外部リンク
- WindRiver(英語)
- ウインドリバー株式会社(日本語)