UNIVAC 1103

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UNIVAC 1103（ユニバック1103）または ERA 1103は、UNIVAC 1101の後継コンピュータである。 1953年、Engineering Research Associates の設計の基にレミントン・ランド社が製造した。

UNIVAC 1103 は 1024ワード×36ビットのウィリアムス管メモリを使用している（RAMを使用した世界初の商用コンピュータである）。 36ビットのウィリアムス管は直径5インチ（約13cm）であったという。 また磁気ドラムメモリは 16,384ワードの容量を持つ。この静電メモリとドラムメモリは直接アドレスが振られている。 アドレス 0～01777（八進数）には静電メモリが配置され、040000～077777（八進数）には磁気ドラムメモリが配置されている。

固定小数点数は 1ビットの符号と 35ビットの値からなり、負数は1の補数形式で表現する。 命令は 6ビットの命令コードと 15ビットのオペランドアドレスからなる。 プログラミング言語としてはいくつかのアセンブラと、いくつかの浮動小数点変換システムがあった。

[編集] 歴史

Atlas（UNIVAC 1101）が完成する以前から、海軍は Engineering Research Associates 社にさらに高性能なマシンの設計を依頼した。 プロジェクト名は Task 29、コンピュータ名は Atlas IIとされた。

1952年、ERAはNASAの前身である Armed Forces Security Agency から Atlas IIの商用化の承認を願い出た。 特別な命令をいくつか削除するという条件で許可が得られた。 商用バージョンが UNIVAC 1103 となった。 機密保持のため、レミントン・ランド社はこのマシンの来歴を知らずにいたという。 （ERA についてはCDCを参照されたい。）

レミントン・ランドは1953年2月に UNIVAC 1103 を発表した。 後継機種 UNIVAC 1103A （別名 Univac Scientific）は、不安定なウィリアムス管メモリを磁気コアメモリに置き換え、浮動小数点演算命令をハードウェアに追加し、割り込み機構を備えている。