T-2 バックアイ (練習機)
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ノースアメリカンT-2 バックアイはアメリカ海軍の中間練習機/高等練習機(飛行機)である。バックイアイ(buckeye)は愛称。ジェット機の操縦、航空母艦の離着艦訓練などに使われる。少数機が輸出されている。旧式化したため、アメリカ海軍ではT-45ゴスホークに更新が進んでいる。
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[編集] 概要
アメリカ海軍において、中間練習機/高等練習機として、1960年代初頭より40年以上使われている。座席配置は、タンデム型。空気取り入れ口は、機首下面にある。主翼は中翼、直線翼である。
[編集] 開発
最初のモデルT2J-1(後に呼称はT-2Aに変更)は1950年代に設計がはじまり、FJフューリィの主翼を使ったシングルエンジン(ウエスチングハウスJ34ターボジェットエンジン)の機体であった。初飛行は1958年1月。1959年より部隊配備が開始された。
T-2B(T2J-2)は、エンジンをP&W J60ターボジェットの双発に変更している。T-2CはさらにエンジンをGE J-85に更新している。
固定武装は備えていないが、ガン・ポッドや爆弾などが装備できる。
[編集] スペック
- 乗員 2
- 全長 11 m
- 全幅 10.3 m
- 全高 4.5 m
- 空虚重量 3,652 kg
- エンジン 2 × General Electric 085-GE-4 turbojets
- 推力 13 kN
- 最大速度 834 km/h
- 航続距離 1,456 km
- 到達高度 13,500 m
[編集] 派生型
- T-2A - 初期型。単発エンジン。初飛行1958年。
- T-2B - 双発エンジン。97機生産。初飛行1962年。
- T-2C - 双発エンジン。231機生産。初飛行1968年。
- T-2D - ベネズエラ空軍向け。12機生産。
- T-2E - ギリシア空軍向け。30機生産。