S&W M36

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S&W M36（2インチモデル）のデータ
正式名称	Smith & Wesson Model 36
全長	160mm (3インチモデルは194mm)
重量	554g (3インチモデルは630g)
口径	.38スペシャル
装弾数	5発
作動方式	ダブルアクション/シングルアクション
製造国	アメリカ
製造	スミス&ウェッソン社

S&W M36(Smith & Wesson Model 36)は、アメリカのスミス&ウェッソン社が1950年に開発した小型の回転式拳銃である。

[編集] 特徴

多くのリボルバーの装弾数が6発であるのに対してM36の装弾数は5発となっている。理由は開発当時の「殆どの犯罪現場での警察官の発砲数は5発以下」というデータを基に装弾数を1発だけ減らすかわりに小型化を図った為である。その結果、ポケットに収まるほど小さくなり、従来のリボルバーよりも携帯性に優れたモデルとなった。

M36とステンレスモデルのM60（下記参照）は「チーフ・スペシャル」の愛称で呼ばれ、この名称は発表時、警官達に名前の募集をおこなった結果、付けられた名前であるとされている。

[編集] バリエーション

現在のS&W M60

[編集] S&W M60

1965年に発売されたM36のステンレスバージョン。また、ステンレス製リボルバーの最初のモデルでもあり、当時は「錆びないリボルバー」として人気を集めた。

右の写真に写っているのは現在のM60(3インチモデル)である。耐久性を向上させる為にバレル(銃身)などが強化されたデザインとなっており、Jフレームを持つ小型リボルバーでありながら高威力の.357マグナム弾が使用可能となっている。

[編集] S&W M37

M36にアルミ合金製フレームを使用して軽量化したモデル。ニューナンブM60やSIG SAUER P230やM3913と同じく現在の日本警察の制式採用拳銃である。M37は「エアーウエイト」の愛称で呼ばれる。

[編集] S&W M36LS

基本的にはM36のバリエーションのひとつであるが、アメリカで警察官の携帯する拳銃・弾薬について、.357マグナムより威力が低く、.38spl(38スペシャル)より威力の強い弾薬として開発された38＋P弾を使用する。「M36LS」の「LS」は「レディ・スミス」(Lady Smith)という愛称の略であり、その名の通り、女性の護身用として使用されることが多い。フレーム右側にも愛称の刻印がある。

[編集] S&W M40/M640

M36をベースに、服の中から抜き出す際に引っかかりにくくするためにハンマー(撃鉄)をフレームに内蔵したモデルである。そのためダブルアクションでの射撃しかできないので、暴発を防ぐグリップセフティが取り付けられている。M40のステンレスバージョンがM640であり、M40とM640は「レモン・スクイザー」の愛称で呼ばれるが、1952年にS&W社創立100周年を記念して発売されたモデルでもあるため「センチニアル」とも呼ばれる。

[編集] 画像リンク

S&W M37（2インチモデル）のデータ
正式名称	Smith & Wesson Model 37
全長	160mm
重量	415g
口径	.38スペシャル
装弾数	5発
作動方式	ダブルアクション/シングルアクション
製造国	アメリカ
製造	スミス&ウェッソン社