RAVE (漫画)の登場人物
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真島ヒロの漫画およびアニメ作品『RAVE(レイヴ)』に登場する、架空の人物について説明する。
目次 |
[編集] ハル&フレンズ
- 2代目レイヴマスターのハルと行動を共にし、戦った人々。一時的な仲間は記載しない。
- ハル・グローリー (CV(声優):関智一)
- 本作の主人公。シンフォニア六世のゲイル・グローリーと、ガラージュ在住のサクラの長男。幼い頃に父が行方不明、母も他界した為、姉のカトレアと共にガラージュ島で育つ。
- 正義感にあふれ、悪を憎んで人を憎まない。悪い奴らは放っておけない性格だが頭に血が上ると周りが見えなくなる。少々シスコン気味で、「…って姉ちゃんが言ってた!!」が口癖(中盤以降はあまり言わなくなる)。動物に変な名前をよくつける。ガラージュの伝統舞踊だという踊りは下手。首に下げているシルバーアクセは、銀術師リゼの作品で父とお揃い。
- 16歳の時、プルーとシバとの出会いがきっかけで、二代目レイヴマスターとなり、DC(デーモンカード)打倒のため、ガラージュを旅立つ。各地に散ったレイヴを収集する一方、キング、ドリュー、ハードナー等と戦い、勝利した。最終決戦でルシアを撃破するも、エンドレス共々、エリーの魔導精霊力によって姿を消す。
- その1年後、星の記憶によって一命を取りとめて復活、記憶を取り戻したエリーと結婚した。子供にレビンがいると推測されるが作者は別人かもしれないと話している。
- 武器はレイヴとTCM(テン・コマンドメンツ)。
- プルー(CV:ゆきじ)
- 犬(リーシャ談)。出身、年齢、性別等は一切不明。
- リーシャに飼われていたが、大戦ではシバと共に「レイヴの使い」として戦う。大破壊の時にシバをかばって、レイヴとともに姿を消した。その後、グリフの島を経て、ガラージュ島でハルに釣上げられた。以後はハルと行動を共にする。ハルは当初「しゃぶ太郎」と名づけた。
- 「プーン」という声で鳴き、常に小刻みに震えている。武器は円錐形の角(鼻?)で、レイヴ以外では唯一DBを壊すことが出来る。他にも自身の振動で他者の出血を止めたり出来る(傷の悪化を防ぐだけであり、完全に治すわけではない)。闘争のレイヴでパワーアップする。飴が大好き。お湯に入るとふやけてしまう(この時に鼻?をひねると更にふやける)が、寝ると元に戻る。このように生態は不明で、ハルに魚、エリーに虫、ムジカに猫(チワワ)、ゴウに宇宙人、シュナイダーに河童と間違えられた。
- モデルは作者が小学生の時に落書きで書いていたキャラクター。その頃は現在の頭部に虫の様な足が生えた造形で(エリーが虫と呼ぶのは恐らくその名残)、既に「しゃぶ太郎」という名前があったとのこと。
- 「コミックボンボン」連載の『プルーの犬日記』では主役を張る。『哲也-雀聖と呼ばれた男』や『GetBackers-奪還屋-』に登場したこともある。真島ヒロのRAVEに続く連載作品『FAIRY TAIL』にも登場している。
- エリー(本名:リーシャ・バレンタイン) (CV:川澄綾子)
- 本作のヒロイン。パンクストリートでハルと出会い、仲間となる。明るく元気で、どこか天然ボケ。しかし記憶を取り戻す度に、その使命の重さから物憂げになることが多くなった。ギャンブルが大好きで、天運の持ち主。ジークに雷を喰らわされてからは雷を恐怖する。
- 魔導精霊力(エーテリオン)を使えるただ一人の少女。魔道士の体質からか、世界一強い酒「デス・トニック」を飲むと火を吹く。
- 「エリー」という名は、左腕に書かれていた「ELIE」に由来。50年前レイヴを生み出したリーシャ・バレンタインに似ているとは、当初から作中でよく指摘されていたが、後に本人であったことが判明する。
- 出身はシンフォニア領のエリー村で、賭博好きの父と優しい母の元で育ったが、両親が他界し、家計が苦しかった為、踊り子となった。踊りに天賦の才を発揮し、一躍有名となった。生まれつき使えた魔法が魔導精霊力と確認された為、ホーリーブリングを精製する為に、城に入る。ホーリーブリング精製後、50年後に出現するエンドレスを倒す為、「エリー」と名乗り国王マラキアに連れられて各地を巡り、その後ソング大陸にある魔導精霊力研究所の地下で眠り続けた。国民には魔導精霊力の多用で死去したと公表された。その墓地はシンフォニア大陸にあり、ジークハルトの骸骨が結界魔法で守り続けていた。
- 50年後に目覚めたが、魔導精霊力の影響で記憶を失い、再び「エリー」と名乗るようになる。旅を続ける内に、徐々に記憶を取り戻し、ハルとジークハルトと共に過去のシンフォニアに行った際、魔導精霊力の制御力と共に記憶を取り戻す。
- 最終決戦においてエンドレスを倒す為に魔導精霊力を開放し、再び記憶を失うが、1年後、ハルが復活した際に記憶を取り戻し、ハルと結婚し、エリー・グローリーとなる。
- 尚、RAVEの名の由来はリーシャ・バレンタインの姓と名の、始めと終わりの文字を取ったものである。50年間自分自身を封印したために外見上は16歳のままだが、実はハルたち旅の仲間の中では一番高齢ということになる(最終回時68歳、レビンのお留守番時77歳)。作中では明かされなかったが、ハルから自分が死んだ場合の3代目レイヴマスターとして任命されている。
- 武器はガンズトンファー(M-644)と、時空の杖。
- ハムリオ・ムジカ (CV: 青年期:森久保祥太郎 少年期:天野絵里香)
- 鍛冶屋ガレイン・ムジカの孫。左額に3連につけた銀の丸ピアスと、胸に下げた銀のドクロのシルバーアクセが特徴的。外見はかなり男前だが女に弱く、尻軽である。
- パンクストリートに家族と暮らしていたが、ランスにより滅ぼされ、瀕死の所を銀術師リゼに拾われる。その後、ブルースシティで育ち、リゼの弟子として若くして銀術を会得した。リゼの死後、盗賊団銀の律動(シルバリズム)の頭となり、リゼの「シルバーレイを壊してくれ。」という遺言に従いシルバーレイを探す。
- パンクストリートでハルと出会い、トレモロマウンテンでハル一行に加わる。ドリュー戦の時に、リゼの悲願であったシルバーレイをレイナと共に破壊した。最終決戦を前に、ハルの『テン・コマンドメンツ』に最終形態である第10の剣が存在しない事を知り、自らの魂を込めてTCM第10の剣『聖剣レイヴェルト』を完成させた。
- 武器は銀で、主に槍に変化させるが、自由に操る事が可能(これは、ハルを錬金術師にしようとした没設定の名残である)。シルバーレイの破壊後はレイナの銀と交わり、絆の銀「シルバーレイ」となる。
- グリフォン加藤 (CV:志賀克也)
- ゼリーのような体に2本の腕と無数の脚が生えた謎の生物。通称、グリフ。
- 元はある島(アニメではグリフォンカ島と言う名)の暴走生物という族の総長だったが、プルーとの出会いで足を洗う。
- タンチモの運転手として、エリーにタンチモと共に雇われる。その後はマッパーとして行動を共にした。産まれてから僅か3年しか経過していないがかなりの女好きで、よくエリーの入浴シーンや着替えを覗こうとする。「乳」のことを「ニュウ」と言ったりする。切られても二つに分裂するだけで(そのときはそれぞれ「グリフォン加」「藤」と名乗ろうとした)、また元に戻る(六時半頃は駄目らしい)。以後分裂することはなかったものの、実際には自分の意思で分裂したり合体したりと言ったことが可能らしい。RAVEに続く連載作の「FAIRY TAIL」ではグリフらしき生物が彼女を連れていたが、同一人(?)物かどうかは不明。
- タンチモ (CV:田中総一郎)
- 馬(?)。グリフと共に馬車を引く馬として、エリーに雇われた。何度か一行とはぐれたり、死んだりしている。「ワァーォー」と鳴き、頭が高速で動いている。手に持っているカードを持ち替えると、自動運転になったり戦闘体制になったりする。何故か非常食格納庫(プルーが入れる大きさ)が付いている。人参が好物。
- ジャヴァ・レット・ダハーカ
- 詳しくは、下記。
- ジュリア・ライン・ドラグーン
- レットの恋人。レットとは同郷であったが、ジェガンによりレットが死ぬ幻影を見せられて、以後催眠術によってジェガンに従った。解竜の儀を社で行えなかった為、失敗し黒竜と化していた。二度目のレットとジェガンの対戦で、エリクシル改によって竜人に戻り、瀕死であったレットをエリクシル改の口移しで救う。
- リベイラでハル達の仲間となり、以後、最終決戦まで同行した。武器は使わず、投げ技や関節技などの体術で戦う。男勝りな性格で、レットはいつも尻に敷かれている。酒豪。レットの回想シーンでは大人しめだったが、竜化した影響なのか、死亡したと思い込んでいたレットの妄想だったのか、竜人に戻ってからはなぜか姉御肌で豪快な性格になっていた。
- 戦後はルビーの経営するカジノでバニーガールとしてバイトしている。
- ルビー (CV:ゆきじ)
- 空中カジノ【エーデルレイク】のオーナー。先代オーナーであったパールの子。ペンギン型亜人という種族。パールがドリューに謀殺された後、カジノを継ぐが、ドリューに騙されて資金援助をしていた。
- ハル達がエーデルレイクに来た時に、ドリューに騙されていた事を知り仲間になる。膨大な資産を持っていたが、リリスに騙されて破産する。戦後は再び0からカジノを作って経営する。口癖は「…ポヨ」。怖い事があると失禁してしまう。宝物の収集家でもある。
- 武器は鑑定用の鐘だった魔法剣「ベル・ホーリー」。また魔法の才能があるらしく、愛剣を受け継いだ縁もあってダルメシアンに師事した。
- ジークハルト・シーザー (CV:菊池正美)
- 大魔導、エレメントマスター。青い長髪に青い目。右の瞼から頬にかけて命紋(フェイト)を入れている。帝国皇帝の落胤で、時の民としてミルディアンで育った。時の障害となる魔導精霊力を持つエリーを殺害する為にソング大陸へ旅立つ。また同じく時を歪ます存在であるキングを殺害する為にDCとなり、六祈将軍(オラシオンセイス)と同格の扱いとなる。目覚めた直後のエリーを殺害した筈であったが、後に生きていることを知り、もう一度殺そうとするが、ハルに敗れて姿を消す。
- 後にシンフォニアで再会し、考えを改め味方となる。ハルとエリーと一緒に過去に飛ばされた際に全ての真実を知り、二人を現代に戻す為に単身過去に残り、リーシャの墓前で死しても尚、高度な結界魔法で墓を守り続けた。
- 本作でも屈指の人気を誇るキャラクターであり、彼の正体が明かされるシーンは本作の名シーンのひとつとしても名高い。
- 武器は魔法剣。また自然を扱うエレメントの魔法や宇宙魔法を得意とする。
- ボニー
- 人語を話す人面ヒトデ。人魚の国ミルデスタで生まれ育つ。ハルの誕生日プレゼントとして、エリーから送られた。その地理知識はグリフを脅かす。よくレイゼンビーやプルーに食べられ吐かれる。
- シュダ
- 詳しくは、下記。
- ベルニカ
- 魔導士の少女。魔導精霊力を人工的に精製する事を夢見る両親のもとに生まれ、両親の死後は医師ジェリーボーンに育てられる。両親の遺志を継いで修行を重ね、代わりに超上級魔法『絶対回避魔法』を習得する。治癒の魔法も得意とする。BG(ブルーガーディアンズ)のルナールに請われ、世界の平和を取り戻すべくBGに加わる。
- しかし、ハードナーの真意を知って一転、ハルの仲間となる。かなりおっとりした性格で、ハルの事が好き。体力がなく、ジュリアに「ヘタレ女」と言われてしまう。愛称は「ベルちゃん」。
- 最終決戦時、自爆攻撃によって死に掛けるが、星の記憶の力により一命を取り留める。
- ニーベル
- 幻影魔導士。時の都ミルディアンに住んでいるが、出身は別の地である。ジークハルトを尊敬しており、同居していたと思われる。まだ少年だが、ムジカに「未来の大魔導」と言わせる。
- 時の民の方向性に疑問を持ち、ジークハルトがエリー殺害を目論んだ時は、彼に諫言している。その後、ミルツに時の民の不条理を問いただすが、逆に反逆者となり街を追われる。ジークハルトが捕まった時に、彼を助ける。時の民がハルの味方となった後、個人的にハル達に同行。ムジカの聖剣レイヴェルト作成にも立ち会う。
- 最終決戦時、禁断魔法『最後の齢(ラスト・エイジス)』で命を散らしたかに見えたが、星の記憶によって命を救われる。
[編集] シンフォニア王国
- 50年前のシンフォニア王国で活躍した人々。
- マラキア・シンフォニア・グローリー五世
- シンフォニア王国最後の王。ハルの祖父にあたる。レアグローブ国が世界征服を目論むと、小国ながらこれを阻止せんとする。DBを使うレアグローブに対抗する為にリーシャの魔導精霊力に目をつけ、ホーリーブリング精製を行わせる。
- その後、予言者サガ・ペンドラゴンにより、50年後にエンドレスが世界を滅ぼすという事実を知り、世界を救う為にカームと名乗って、リーシャを50年間眠らせる計画を実行した。大破壊後も生き残るが、レアグローブ王シャクマに呪殺される。死の直前、子のゲイルをさらったエバーマリーにゲイルを託した。温厚な性格で名君であった。計画を前に「大戦を生き延び子孫を残す」命紋をいれた。
- マラキア(Malacia)の名は「無風」を意味するロシア語で、偽名のカーム(Calm)は同じ意味の英語である。
- リーシャ・バレンタイン
- 詳しくは、上記。
- シバ・ローゼス (CV:西村知道 青年期遠近孝一)
- 初代レイヴマスター。
- ガラージュ島の生まれで、剣の腕は天賦の才であった。子供が出来た親友ボトーンの代わりに、【シンフォニア】の傭兵となり、王国騎士団の八番隊に配属される。兵士のトーナメントで13回優勝しているが、上司への反発が激しく、ガラージュ帰還を思い立った。その前夜、リーシャと会い、彼女を城から解放せんとするが拒まれる。その翌日、リーシャにホーリーブリングを託され、同時に彼女の死を伝えられ、世界の為に戦う決心をする。DBを壊滅寸前まで追い詰めたが、シンクレアの破壊に失敗し、大破壊を起こしてしまう。
- その時にレイヴが各地に散ってしまった為、50年間探し続けていた。ガラージュ島に帰島後、レイヴが使えなくなり、その力はハルに受け継がれる。その後はカトレアの世話になっていたが、余命1年足らずと知った折にアルパインからの手紙を受けて、単身【デルハリア】へ向かった。アリスの薬によって最盛期に若返り、真実のレイヴをかけてハルと戦って敗れ、薬の副作用で死亡。すぐ感動する為よく泣く。
- 武器はTCMとレイヴ。
[編集] 蒼天四戦士
- 若き日のシバと共に戦ったシンフォニア王国の最強戦士たち。大戦でことごとく戦死し、唯一生き残ったアルパインによって動物にその魂を宿らせて各地に散ったレイヴを守っていた。ある特定の場所を出ると、存在が薄れてしまう。
- アルパイン・スパニエル (CV:家中宏)
- 蒼天四戦士のリーダー格。大戦に従うが、矢傷を受けて重傷を負う。世間には死亡したとされていたが、大破壊後も生き残り、デルハリア山脈の洞窟で、各地に散ったレイヴを守る為に、戦死した他の【四戦士】の魂を動物に憑依させ、自身は真実のレイヴを守っていた。ハルの最後の試練として、ガラージュにいたシバを呼び寄せた。最終決戦後はハルとエリーの結婚式にも出席している。シバとは終始親友で、四戦士きっての美男子だった。
- 武器は十文字槍。
- ディアハウンド (CV:中嶋聡彦)
- 大戦で戦死したが、トレモロマウンテンの熊に魂を宿らせて、知識のレイヴを守っていた。シバの50年に渡る旅を肯定し、ハルに大戦の戦没者の墓を見せるが、ハルの優しさ溢れる言動に、彼をレイヴマスターと認め、知識のレイヴを託し、昇天した。四戦士一の大男で、大雑把な性格だが、政治力もある。趣味は恋愛小説を読むこと。
- 武器は戦斧「レガ・ホーリー」。
- クレア・マルチーズ (CV:中島麻実)
- 四戦士中で唯一の女性。大戦でシバをかばって戦死。その魂を鳥に宿らせてラーバリアで闘争のレイヴを守っていた。出身はアクアパレスで、そこの住民であるレミを身代わりに立てていた。ジンの塔での決戦時に、エリーにレイヴを預けると昇天した。シバに好意を持っていた模様。
- 武器は二刀短剣「ラズ・ホーリー」。
- ダルメシアン (CV:岡野浩介)
- シンフォニア王国の軍師。大戦で戦死した後、トド(セイウチ?)に姿を変えて、サザンベルクの深海で、未来のレイヴを守っていた。ドリューに敗れたハルを救い、ルビーに魔法を教えた。ドリュー戦後、ハルに「神の剣」を見せ、レイヴの存在に疑問を投げかけるが、ハルの熱い意志を確認し、昇天した。いつもパイプを銜えている。
- 武器は魔法剣「ベル・ホーリー」。他にもいくつかの魔法剣を所持していた模様。
[編集] その他
- ハッシュ・アンセクト
- 【王国騎士団】8番隊隊長。配属されてきたシバに指導する。常にシバを目にかけ、影ながら見守っていた。負傷で戦線に立てなくなった後はリーシャが封印した時空の杖を守る。
- 後の解放軍リーダーであるユーマの父。
- ロッペン
- アルパインの部隊に配属された兵士。レアグローブのリーシャ暗殺犯を捕えるのに活躍した。大戦で戦死したが、蒼天四戦士の墓守として、デルハリア山脈で豹に姿を変えて、アルパインと暮らしていた。最終決戦後、昇天したらしい。新規配属当時、アルパインの性格を勘違いして、派手な豹柄の鎧を着ていた。
- マガジン掲載時には名前と「墓守=豹柄の鎧の兵士」であることがわかる部分はカットされており、単行本収録時に再追加された。
- ガレイン・ムジカ (CV:長島雄一)
- 伝説の鍛冶屋。50年前のシンフォニアでも既に「ソング大陸一の鍛冶屋」として名を馳せていた。初めはシバの態度を気に食わずに剣を打つことを断るも、その後改心したシバを見て剣を打つことを決意。そしてテン・コマンドメンツを打つこととなる(但し、ガレインはレイヴを使えないのでかなり無責任に渡すこととなる)。
- その後も鍛冶屋として素晴らしい功績を挙げていたようで、「伝説の鍛冶屋(ブラック・スミス)」と呼ばれ、その名は武器にゆかりのないミルディアンにも届くほどにまでなった。
- DCのランスが自分の打った剣で試し切りと称して目の前で家族を惨殺される。自分のせいで家族全員が死亡したと自己嫌悪に陥り、酒に溺れ、DCの犬と化す。
- しかし、その15年後に現れた二代目レイヴマスターとの出会いで再び自分を取り戻し、その直後に孫ハムリオの生存を知る。ハルとの別れの後はDCで面識のあったビスを弟子として迎え入れているようだが、その腕はいまひとつのよう。5つのレイヴが揃った後、ハムリオにテン・コマンドメンツについて記した帳面を渡す。
- 口癖は「はむ…(用法としては「ふむ」の変形)」
- ヘビオ
- ガレイン・ムジカの弟子。ムジカが若くしてシンフォニアに招かれた時にも同道した。その気味悪い風体は師からも気味悪がられていた。
- 「銀の律動の副頭ヘビ・シルベットの祖父か」と推測されるが真偽は不明。
[編集] ガラージュ島
- ガラージュ島に住んでいる、若しくは住んでいた人々。
- ガラージュ島の人々の名前は、花などの植物にちなんだ名前。ゲイルのみ違うのはシンフォニア出身だから。
- カトレア・グローリー (CV:雪乃五月)
- ハルの姉。幼い頃に父が旅立ち、数年後には母が他界した為、ハルの面倒を見ながら二人で暮らしていた。島ではブランチと付き合っていた事があったが、散々泣かされた為、別れた。
- ハルが旅立った後はナカジマとシバの三人(?)で暮らしていた。
- その後、シュダによってゲイルの死を知らされ、涙した。シュダ曰く「オレはお前(ハル)の義兄になるかもしれん…」という関係らしい。
- 気丈な性格で、ハルの道徳心は殆ど彼女の教育である。プルーを一発で犬と見破った。
- ゲイル・グローリー(CV:森川智之)
- ハルの父、シンフォニア国王マラキアの子。大破壊から逃れた父によってエバーマリーの養子となり、星跡の洞窟で暮らしていた。青年になると帝国に入り、中佐まで昇格する。その後、帝国を去り、キングと共にDCを設立するが、意見の対立により脱退。ガラージュに漂流し、サクラと出会って結婚する。
- 数年後、DCが悪さをしている事を聞きつけ、DBを破壊する為にレイヴを探す旅に出るが見つからなかった。結局キングの元を訪れるも拒まれ、帝国の力を使ってキングを静めようとするが、帝国が殺戮を行った為、キングの恨みを買い、目の前でサクラを殺され、体内に大破壊のタネを埋め込まれる。その後、サクラの遺体をガラージュに送り、自身は大破壊の影響が最も少なくて済む砂漠に留まった。ハルの噂を聞きつけると、ジンの塔へ行き、ともにキングを倒す。その脱出途中にハルをかばって命を落とした。世界でも指折りの強さを誇っていた。ハルと同じ銀髪で、若い頃の顔はまさにハルそっくりである。
- 武器は剣『色即是空』。
- サクラ・グローリー (CV:菊地祥子)
- グローリーの血は持っていない。
- ハルの母。ガラージュに流れ着いたゲイルと結婚し、ハルとカトレアを生んだ。ゲイルが旅に出て、5年間音沙汰無かった為、単身マリールーズに赴きゲイルと再会するが、キングによって斬殺された。遺体はゲイルによってガラージュに届けられた。
- ナカジマ (CV:岡野浩介)
- アカペラ島の出身で、後サンバシティで薬品会社に務めた。人面ヒマワリの様な顔と両腕がグローリー家の外壁にくっついている姿。ハルとエリーが結婚した後はレビンの家にも現れた。周りについているのは花びらではなく、本人曰く羽で、一つ一つに番号がつけられている。好物はセミとラーメン。友人にはビリーやメカジマ、チキチータ吉本などよくわからない者が多い。
- アカペラ島には島の門番的役割をしている父パパジマと母ママジマがいる。因みにパパジマの職業はカブト虫とのこと。
- RAVEに続く連載作品『FAIRY TAIL』には彼をプリントしたシャツが登場していることからどうやら『FAIRY TALE』ではアカペラ島民をモデルとしたブランドが進出しているようだ。
- ボトーン
- ゲンマの父で、カフェ「つぼみ」の初代オーナー。シンフォニア兵に志願しようとするが、ユリの妊娠を聞き、断念した。シバの親友だった。故人。
- ゲンマ (CV:稲田徹)
- カフェ「つぼみ」の2代目オーナー。ボトーンが傭兵になろうとしていた時に生まれた。島に流れ着いたゲイルとは親友。どんな些細な事でも「でひゃひゃひゃ」と笑う。
- ユリ
- ボトーンの妻。ボトーンが傭兵に志願しようとした時にゲンマを妊娠した。故人。
- シゲ
- ハルの幼い頃からの友人。カフェ「つぼみ」で働いている模様。
- フェーベル
- 本作最初の悪役キャラ。元々はDCの下っ端に属しており、シュダの部隊に配属されていた。ガラージュに攻め込んだ際にシバを襲うがハルに返り討ちにされる。ハルがレイヴ使いであることを発覚させたと言う意味では重要人物。シュダのDB「フルメタル」を譲り受けた後に、ハルの家とナカジマの羽をぶっ壊したが、テン・コマンドメンツで武装したハルにあっさり敗れる。
- その後、DCをクビになり、カフェ「つぼみ」で雑用として働いているようである。また、本作のザコにしては珍しく彼女もちのようでよくコマの隅でデートしている姿が確認される。
[編集] デーモンカード
[編集] デーモンカード
- 通称DC。ゲイル・グローリーとゲイル・レアグローブが設立した悪魔撃退会社。元々は『デーモンガード』という名前を想定していたが、ゲイルが誤ってGをCと書いた為に『デーモンカード』という名前になった。部下を養うため、暗殺も担うようになる。ゲイルの離脱後は、歯止めがきかなくなり、悪の組織となる。キングの死後は息子・ルシアが跡を継ぐが、最後はルシアの手で滅びた。
- キング (CV:玄田哲章)
- 本名、ゲイル・レアグローブ。
- デーモンカードの総帥。レアグローブ王であったシャクマの子。ハルの父ゲイルと知り合い、同じ名前と生年月日ということで意気投合し共にDCを立ち上げる。
- ゲイルの脱退後はDBを集め、悪事に手を染めていった。一時帝国の一斉検挙に遭い、妻子を失う。ハードコアに逃れDCを再興、悪の一大組織とする。DBにより世界を牛耳ろうとするのは表向きで、前の一斉検挙の原因を作った、ゲイルをおびき出し殺害する事が最終目的だった。ジンの塔でグローリー親子に敗れて、DC本部を自爆させ、ともに自殺した。
- 武器はDB「ブラックゼニス」「デカログス」。またDB「ゲート」「ワープロード」「モンスタープリズン」も使う。その実力は全盛期のシバをも凌駕する。
- 人間では唯一DB大量精製作業であるエンクレイムが出来る。
- エミリア・レアグローブ
- キングの妻。ルシアを設ける。マリールーズにDC本部があった時、一斉検挙にあい、【帝国軍】に射殺された。「デカログス」第十の剣『ダーク・エミリア』は彼女の名から取ったものである。設定では、デーモンカードではない。
- キルキラ・イゴール
- かつてDCの支部が置かれていたハードコア山脈で人工DBの研究をしていた。五六式DB・六一式DBを生み出すが、ハジャにより口封じのため封印されていた。魔法が使えるが「魔法」という言葉は嫌っている。
[編集] 王宮守五神
- ジャヴァ・レット・ダハーカ (CV:室園丈裕)
- 通称、レット。
- 竜人(ドラゴンレイス)の王の末裔。魔界のブレイア村で育ち、同郷のジュリアと恋仲になる。しかし嫉妬心から、同郷のジェガンに村を滅ぼされ、ジュリアをも奪われた。額の傷はその時にジェガンにつけられたもの。半竜化後、ジェガンとの再戦の為、DC王宮守五神となる。
- ハルと戦い敗れ、弱点を探すという面目で仲間となる。後にジェガンと竜化したジュリアと再会し、一度は敗れるも、二度目の対戦でジェガンを破り、ジュリアを竜人の姿に戻した。リベイラでハル達と合流し、以後行動を共にした。最終決戦では戦王ウタを相手に竜王と化し力尽きるが、星の記憶によって九死に一生を得る。
- 戦後自らの力を高める為、単身旅路に出ている。武器は使わず、拳法と竜人技を駆使して戦う。言葉遣いが古臭く、一人称は「ワシ」。プルーのことをしゃぶ太郎と呼ぶ。
[編集] 六祈将軍
- 読みは「オラシオンセイス」。
- キングに選ばれた、DCの最高幹部。普通6人置かれるが、滅多に揃う事はない。ハジャ以外は、自然を操る六星DBを所持している。
- ハジャ
- DC参謀。ミルディアン出身で、超魔導シャクマの弟子。胸部に無限に魔力を生成する六一式DBを持ち、その開発に着手したイゴール博士を、口封じの為に体内に閉じ込めていた(額に逆さに付いた鼻と口はイゴールの物)。DCに最も忠実に働いていたが、後に裏切る。時の民と共に時を支配しようとした為、ジークハルトと対戦。七日間に及び戦い続けるが、最終的にはミルツとも袂を分かち、ジークに敗北、自爆した。この世で唯一魔導精霊力に近い威力を持つ超魔法『クロノス』の入手が真の目的であった。
- シュダ (CV:関俊彦)
- 通称、爆炎のシュダ。
- 元は大陸一の賞金稼ぎ。DC創設者として懸賞金を懸けられたゲイルを倒す為にDCに入るが返り討ちにあう。その後、特別部隊を率いる六祈将軍となる。
- 六祈将軍となった後にガラージュを襲撃した際にかつて自らを半殺しにしたゲイルの息子に出会い、後にソング大陸で決着を付け敗戦。その時に右腕を自ら切断し、左目を失明する。
- ハルとの敗戦後、ゲイルに会い、神剣『天空桜』を譲り受け、家族を守って欲しいと哀願される。ゲイルの死を知らせるためガラージュを訪れ、その際ハルの姉カトレアとはいい仲に(カトレアの元彼のブランチがカトレアをよく泣かしていたと知ると、興奮して斬殺しようとしたほど)。ハルとの再会後暫くはどこか仲間たちとは一定の距離を置いていたが、リベイラでの舞踊大会以後は単独行動をしつつもハルたちと行動を共にする。最終決戦時はハルたち仲間のためならば命をも捨てるという覚悟だったものの、それではゲイルを超えることができないことを悟り、戦いを生き抜き、ゲイル、そしてハルを超えることを目標とする。
- 幼い頃は、大陸一のバレエの踊り手であったという。
- 武器は初めは妖刀『炎天下』、後に『天空桜』を使う。DC時代はDB『フルメタル』『ヴァルツァーフレイム』、爆炎の六星DB『バレッテーゼフレア』を順に使っていた。『バレッテーゼフレア』は、DCを離れてからも使っている。
- レイナ (CV:ゆかな)
- 六祈将軍の紅一点で、キングの側近。銀術師グレンの娘で、自身も銀術師。父がシルバーレイを盗んだ罪で殺された為、冤罪をかけたエルナディア国王と容疑者のリゼを恨んだ。キングの力を借りて国王を殺害、DCに加入する。DC崩壊後もシルバーレイを探し続けた。新生DCの元で女戦士隊を率い、金術師のオウガのシンクレアを奪おうとするが、シルバーレイの所在を掴み、ムジカと共に父の仇であると判明したオウガを倒した。シルバーレイを破壊する為にムジカの力を借りて、シルバーレイ共々爆死した。エメラルド色の髪を持ち、いつも露出度の高いドレスを着ている。最後にはムジカを認め、絆の銀を使った。
- 空気の六星DBホワイトキスを操る。
- 彼女の死後、女戦士隊はDCを離脱し、最終決戦においてハルたちを援護した。
- ジェガン (CV:神奈延年)
- 通称:龍使い。レットやジュリアと幼馴染で、ジュリアに惚れていたが、ジュリアはレットの恋人だった為、レットから奪い、村を滅ぼした。ジュリアに催眠をかけ、解竜の儀に失敗した後も、常に側に置いた。一度は勝利したレットとの戦いに敗れて、改心するが、漂着した町リストドームとその住民ごとシャクマによって殺された。
- いつも巨大な黒竜(ジュリア)に乗って移動する。寡黙。兄に帝国の将軍のジェイドがいる。
- 武器は大剣と樹の六星DBユグドラシル。
- ユリウス (CV:笹沼晃)
- 美形の将軍で壮絶なナルシスト。ジークを勝手に「美のライバル」としている。優秀な魔導士らしいが、戦闘ではあまり目立った活躍はない。顔を攻撃されるとたとえ相手が女性であってもキレる。それほど「悪」では無かったのか、休暇中に一般の舞踊大会に参加していたり、六祈将軍の中ではあまり悪人的な性格ではなかった。
- 後にエリーの舞踊に感銘を受けてDCを離脱し、ハル一行に一時的に加勢。その後は【解放軍】にレイゼンビーと共に加わる。
- 戦後はハルの結婚式にも参加し、シュダと共に六祈将軍の数少ない生き残りとなる。シュダ曰く「六祈将軍一のバカ」。
- 氷の六星DBアマ・デトワールを持ち、氷系の魔法を使う。
- ベリアル (CV:田中総一郎)
- 通称、悪魔候伯。
- 【魔界】出身のため、四天魔王との折衝役をつとめた。一度目の対決ではハルを圧倒するが、二度目はキレたハルに一撃で倒される。残忍な性格で、人の苦しむ姿を見るのが好きだが、熱くなる事もない。いつも蝙蝠のボイボイを連れている。
- 大地の六星DBジ・アースを操る。
- ディープスノー (CV:織田優成)
- 産まれて間もない頃に、ハードコアでイゴール博士によって人間の潜在能力を100%引き出す五六式DBを埋め込まれた。キングに息子同然に育てられたが、悪の道に染まらせる事を懸念してDCを離脱させた。その後は帝国に所属し、北の将軍にまで地位を上り詰めた。
- ルシアがDC総帥になるとDCに帰還し、離脱したシュダの代わりに六祈将軍となる。帝国兵をDCに引き入れ、残党を駆逐した。元【六祈将軍】のシュダと対戦して敗れ、改心してDCを再度離脱した。
- 流動の六星DBゼロ・ストリームを操る。
- 五六式DBを埋め込まれた者は肉体が常人と比べて2.5倍の速さで成長(老化)するため肉体年齢は25歳だが実年齢は10歳。そのため、単純計算で実年齢が40歳の時に肉体年齢は100歳になってしまい、長寿は望めない体。だが、エンドレス消滅後に五十六式DBも力を失い、常人通りの成長に戻ったとされている。
[編集] エンドレス
- 5つのシンクレアを揃えたルシアが、DBの意志(=エンドレスの意志)を知り、平行世界を滅ぼし、本来あるべき世界=現行世界に世界を戻そうとした。DCもルシアにとっては偽りに過ぎず、メギドによって壊滅した。
- ルシア・レアグローブ (CV:保志総一朗)
- キングの息子。ハルと同じ日に生まれた。幼い頃にDC一斉検挙に遭い、眼前で母を殺され、砂漠の監獄メガユニットの地下66階に閉じ込められていた。眼の下と額の切り傷はその時のものである。
- キングの死後、脱獄。父の跡を継ぎ、デーモンカードの総統となる。その後ハルの宿敵となり、一度は完敗するものの、幾度と無くハル一行に壊滅的なダメージを与え続けた。その最終目的はエンドレスの力を使って平行世界を滅ぼし、現行世界に帰還することであった。BGや四天魔王や超魔導シャクマなどが傘下につく程、悪に染まっている。全てのシンクレアを揃え、エンドレスを呼び出して大破壊を行うが、ハルに敗れ、後事を託して消滅した。その姿から金髪の悪魔の異名を持ち、自らDBマスターを称している。尚、本作で最初にエリーの唇を奪った人物でもあり、終始エリーに対して屈折した愛情を抱いていた。DC一斉検挙の際から存在してはいけないレアグローブ一族として暗い牢獄に閉じ込められたために、人に愛されることを知らず、最終回間際では呪われた血であることに苦しんでいる一面もあった。最終決戦時にはハルに対して自分が闇に堕ちた根源は、エンドレスの力でもシンクレアの作用でもなく、人間からの愛情を求める心であったという人間らしい一面が描かれていた。
- 武器はDB「デカログス」とシンクレア「ディストーション」。デカログスはハルに一度破壊された後、「ネオ・デカログス」へとパワーアップする。
- シャクマ・レアグローブ
- 旧レアグローブ王で、超魔導。キングの父でルシアの祖父であるが、ルシア本人は実の祖父であることを知らず、本人の口からルシアへも明かされることが無かった。
- DBを使用して世界征服を目論んだが、小国シンフォニアに抗され、結局オーバードライブによって国は滅んだ。同じく難を逃れたマラキアを呪殺し、超魔導として隠遁していた。
- 世界最強の魔導士であり禁呪などの大魔法を難なく使う。かつての弟子であるハジャに請われて、【新生DC】に参入、敗れたジェガンを粛清する。シンフォニアでハル一行を襲撃。エリーを捕えようとするが、エリーの魔導精霊力に圧倒され、最後はハルによって止めを刺され力尽きて消滅した。
- エンドレス
- 忘却の王。DBそのものにして全てのDBの母たる存在。かつて時空操作により、世界が現行世界に移ったときに生み出された「歴史が元に戻ろうとする力」。現行世界を滅ぼすべくルシアに力を与える。
- 詳しくはRAVE (漫画)#重要な語句を参照。
[編集] 四天魔王
- 魔界に君臨する、最強の支配者。その実力は魔王のドリューをはるかに凌ぐ。
- 大魔王の器を持つルシアに惚れ込み、DCの傘下に入る。
- メギド
- 通称、獄炎のメギド、溶岩のメギド。
- 獅子の顔をした巨漢。ベリアルの説得に応じ、ルシアに拝謁。その技量を認め、DC傘下に入る。他の四天魔王よりルシアに近侍した。獄炎と呼ばれる炎を操り、DCを壊滅させた。最終決戦時にシュダと激突するも、敗れた。
- アスラ
- 通称、漆黒のアスラ、魔石王。
- 体がDBでできた「生きたDB」。体中に全てのDBを纏っており、全てのDBの力を発動することができ、2つのDBを同時に発動することも可能。魔石精製の儀(エンクレイム)も単独で行える。シンクレアの内の一つを所持していたが、ルシアに献上した。シンクレアが融合された時に、魔石兵を率いてアルムダウンを攻めた。普通は小柄でしゃべらず「ホム」とのみ言うが、戦闘時の姿は大柄で饒舌。最終決戦時、エリーをDBに閉じ込め、さらうが、ハルに追撃される。応戦し優位に立つが、レイヴェルトの力によりDBを失って敗れ、消滅した。
- ジェロ
- 通称、絶望のジェロ。
- 四天魔王で唯一の女性。エルボト、パンクストリートの町を凍てつかせた。最終決戦時にジュリアらと大戦。膨大な魔力と不死身の体で圧倒するが、ニーベルとベルニカに動きを封じられ、ジュリアの炎によって消滅した。骨が氷で出来ているために外からの衝撃には無敵だが、内部に対する高温には耐えられなかった。
- ウタ
- 通称、永遠のウタ、戦王。
- 軍事大国バラニア連邦を一人で滅ぼした。武器は超巨大な大剣。戦いを楽しむ傾向がある。最終決戦時にレットと対戦。神竜の力を得たレットに圧されたため、自らも戦鬼と化し、圧倒する。しかし竜王の姿となったレットに成すすべなく敗れ、消滅した。
[編集] ドリュー幽撃団
- 夜を支配する男 パンプキン・ドリュー率いる闇の組織。一度DCが壊滅した後に始まった闇の覇権争いではブルーガーディアンズ鬼神などに次いで巨大な組織となる。
- パンプキン・ドリュー
- ドリュー幽撃団総帥。その正体は魔界の王族の一人。もともとは当時互いに差別的な関係にあった亜人と人間とが暮らせる町オルベスクを建設し、その町の町長を勤めたが、亜人と人間との共存は当時叶うことはなく、差別的な人間から「光の裁き」と呼ばれる暴行を受け続けた。
- その後、人間の手で町で一番暗い牢獄へ幽閉され、その時にシンクレア「ヴァンパイヤ」の主に選ばれる。以後、人間と光への復讐を全てに生き、自らを闇に染めることで力を増大させていった。過去にキングや鬼神らとも闘っているが、決着はつかず。ハルがゲイルの死後初めて命を賭けて闘った相手でもあり、最も苦戦した相手の一人である。ハルとの死闘の後には闇の力も失ったためにそのような乱心は起こさなくなったようである。
- 作者によれば、「最終決戦時にも生き残っていたため、ジークから50年前の手紙を受け取った人物の一人として出そうかと考えたが、特に仲間になる理由もないために登場しなかった。」とされている。
[編集] ブルーガーディアンズ
- ハードナー率いる巨大空賊。DC壊滅後の闇の覇権争いでは見境なく略奪と殺戮を繰り返す100万以上の兵と六つの盾と呼ばれる幹部が存在する最も強大な組織として存在していた。
- 元は、現解放軍大頭のユーマ・アンセクトとハードナーによる小規模空賊であったが、ある事故を境に決別する。
- ハードナー
- ブルーガーディアンズ総帥。巨大な空中要塞アルバトロスを操り容赦ない殺戮を繰り返していた。その目的は魔界にエンドレスを召還し、自身と融合することで自らの全てを奪った日を忘れることであった。全てを奪った日から左腕をマシンガンに改造し、各地を放浪する後にシンクレアの一つ「アナスタシア」の主となり、非情な性格の下ブルーガーディアンズを再建したようである。
- ハルとの決戦後、親友であったユーマから娘の生存を明かされ、悪の道から足を洗うことを決意。直後にルシアに襲われるも、魔界の緑人によって一命をとりとめた。
- 作者によれば、「ジークから50年前の手紙を受け取った人物の一人として登場させる予定であったが、要塞が巨大すぎたために描かなかった」らしい。もともとの戦闘能力はそれほど高くないようで、シンクレアの力によって得た力のほうが強大すぎ、力を過信しすぎたために、次第にシンクレアの力を失っていった。彼そのものは作中に登場したボスキャラとしては珍しく、レアグローブのような特殊な血筋でもなく亜人でもない、いたって普通の人間である。