P900iV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
FOMA P900iV(フォーマ・ピー きゅう まる まる アイ・ブイ)は、パナソニック モバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末製品である。
目次 |
[編集] 概要
900iXシリーズとしてF900iTと同時期に発売された。外部メモリーはminiSD(128MBまで:ドコモ発表。それ以上は利用不可)対応である。P2102Vの後継機にあたり、「ムービースタイル」を受け継いでいる。先代のP2102V譲りの回転2軸ヒンジ方式を採用した。P2102Vはディスプレイ部は90度までしか回転しなかったが、P900iVでは180度回転し、写真や動画等を楽しむ事が出来る。また、P2102Vにはあったレンズカバーが無くなり、ムービースタイルにするだけでカメラが作動する。動画関連の機能が非常に豊富、かつ高機能で、付属する接続ケーブルを接続する事で動画をテレビに出力することも出来る。メインカメラの性能はCCD約195万画素。約768Kbps・15fpsの動画(ASFファイルフォーマット)を撮影することもできる。テレビ電話用のサブカメラはCMOS約10万画素。動画のデコード性能は発売してから2年以上経過した今でも一二を争うほどで、1500Kbps・30fpsのMP4ファイルや3GPPファイルをコマ落ちせずに再生できる。P900iVの「V」は旧世代FOMAに倣ってVisual、Videoの略。
iアプリは「Dimo i絵文字メール」、「ファイナルファンタジー」、「アプリリモコンP」、「くるくるフォトフィール」、「BombLink」を搭載。
スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン』とタイアップしており、主人公クラウド・ストライフが使用した。そのため、『FFVII AC』からの映像が数点入っている。また、クラウドが使用したものと同カラーが「クラウドブラック」として発売された。しかし、実際に『FFVII AC』が発売されたのはP900iV発売から1年以上経過した2005年9月であった。
P900iVのコンセプトを受け継ぐ機種は今の所、発売されていない。
[編集] 仕様
- ハードウェア仕様
- 形状:折りたたみ回転ヒンジ式
- 外部メモリー:miniSD(128MBまで:ドコモ発表。それ以上は自己責任)
- カラー:シャンパンゴールド、クラウドブラック、ブロンズオレンジ
- サイズ:幅50mm×高さ102mm×奥行27mm(折りたたみ時)
- 重量:138g
- 連続通話時間:約150分
- 連続待受時間:約500時間
- メイン液晶:2.4インチ、240×320ドット、約26万色カラーTFT液晶
- カメラ:メイン約195万画素CCD、サブ約10万画素CMOS
[編集] 歴史
- 2004年3月30日:技術基準適合証明 (TELEC) 通過
- 2004年6月1日:F900iT・N900iSと同時にドコモよりプレスリリース
- 2004年6月19日:発売開始
- 電気通信端末機器審査協会 (JATE)は非通過