Maki chan Graphic Loader 2
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MAG(マグ)は、Maki chan Grachic Loader 2の略で、MS-DOS時代の日本のパソコン通信での画像交換用フォーマットとして、MAKI(Maki chan Grachic Loader)形式の後継の画像圧縮フォーマットとしてWoody-RINNによって開発された。「MAGローダー」から転じて「鮪だ!」「マグロ」とも呼ばれる。
従来のMAKI形式よりも圧縮率が高く、画像フォーマットの仕様書が公開されたこともありパソコンの各機種に移植され、WWWが普及するまでは、日本で使われる標準的なグラフィックフォーマットの一つとして、PIC、Piと共に主流になっていた。
可逆圧縮形式のフォーマットで、MAKI形式では16色のみだったのが256色もサポートする。MS-DOS時代の標準機であったPC-9801シリーズに最適化されており、アルゴリズムとしてはLZSSに近い。16色画像の圧縮率は割合高いが、256色の圧縮率はそれほど高く無く、画像配布におけるLHAなどによる2次圧縮を期待している部分がある。横640ドット、縦400もしくは200ドットに画像サイズが固定されていたMAKI形式に対して、画像解像度も自由になっている。
インターネットが普及しWebブラウザの使う標準画像フォーマットとしてGIFとJPEGが採用されると次第に姿を消していった。
[編集] 参考文献
- まぐろのすべて―MAGフォーマット開発秘話(1995/10、まぐろBBS、ソフトバンク、ISBN 4890527990)