HMI
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HMI(hydrargyrum medium-arc iodide)は、西ドイツ、オスラム社の商品名であり、近年開発された非常に強力なライトでミュンヘン・オリンピックで初めて使用された。
メタルハライド電球を使用した昼光タイプの光質を出す。概ね5500K〜6000Kにセットされており、バッテリー使用から20kWの大光量用まで各種揃っており、現在はタングステン・ライトからHMIに主流が移っている。
アークライトに比べれば消費電力が少なく、軽量で操作が簡単なために、アークライトから取って代わられている。
かつてはフリッカーが出るのが難点だったが、現在はノン・フリッカー仕様になっている。それでもキャメラ・コマ数、シャッター開角度、ライト自体への電源周波数が影響するために要注意。
太陽光に近く、点光源の大光量ライトとしては昔からカーボン・アークライトがあるが、直流電源で、約10分ほどで炭素棒を取り替えなければならない不便があり、現在では廃れている。
これほど優れたHMIであるが、難点は放電によるための電圧安定器であるバラストと共に使用しなければならない上に、経済的にもタングステン・ライトに比べて高価であることである。