FAIRY TALE
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FAIRY TALE | ||
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倉木麻衣 の アルバム | ||
リリース | 2002年 10月23日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 56 分 45 秒 | |
レーベル | GIZA studio | |
プロデュース | KANONJI | |
倉木麻衣 年表 | ||
Perfect Crime (2001年) |
FAIRY TALE (2002年) |
If I Believe (2003年) |
FAIRY TALEは2002年10月23日に発売された、倉木麻衣による3rdアルバムである。第19回日本ゴールドディスク大賞でロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
「おとぎ話」をテーマに、倉木の「夢を捨てるのが大人ならば、なりたくはない」という想いを綴ったコンセプト・アルバムであり、多くのファンから「最高傑作」と呼ばれ支持されている。またこの作品は約75万枚を売り上げ、コンセプトを貫きながらも高い売り上げ枚数を獲得したJ-POPにおいて稀なアルバムである。
このアルバムが台湾のCDチャート1位を獲得したことを切っ掛けに孫燕姿と次回作で競演することとなった。
目次 |
[編集] 解説
[編集] コンセプトについて
作品のコンセプトである「おとぎ話」とは、表題曲の歌詩に出てくる「カボチャの馬車(シンデレラ)」「ネバーランド(ピーターパン)」「毒リンゴ(白雪姫)」などからも分かるように、グリム童話を中心とした中世ヨーロッパの童話をさしている。 このアルバムで最初に注目すべき所は、楽曲のみならずアルバムジャケット、プロモーションビデオ、帯、レーベルマークに至るまでコンセプトが徹底されている点である。 幻想的な森の写真や緑色を多用し、毒リンゴを想わせる青リンゴ、魔女が女性にリンゴを差し出す挿絵など白雪姫の物語を主軸とし、また、歌詞に登場する「エメラルドグリーンの時空」を想わせる幻想的な空の写真も多用されている。 一方で、楽曲そのものには特定の童話の物語が使用されていることは無く、アルバムオリジナルのストーリーが展開されている。
アルバムのコンセプトは「おとぎ話」の他にも別のテーマが隠されている。 倉木の作品にかかわらず、コンセプトアルバムと呼ばれる作品の1曲目にはコンセプトのテーマや作品世界の設定などが表現されている場合が多いが、倉木は1曲目やインタビューなどで次のように語っている。
おとぎ話を純粋に信じていた頃のような真直ぐな気持ちを持ち続けていたい。夢を捨てるのが大人ならはなりたくはない。しかし時が経つにつれ現実を知り、夢が現実として存在するものなのか、現実逃避をするためなのかが分かってくる。
この二つの相反する想いの葛藤と、その答えを見出そうとする姿こそがもう1つのテーマである。
1曲目の物語は次のように進む。 答えを見つけ出すために倉木は「行こう fairy tale」と宣言する。詩の中では「fairy tale」の定義付けはされていないが、それは「過去の未来」であり「忘れかけた世界」でもある。つまり幼い頃純粋に信じていた未来の夢やおとぎ話(Fairy tale)の世界であると推測できる。 そしてfairy taleの世界の先には「新しいfuture land」があると歌い、時空を超えた旅を始める。
[編集] 収録曲
作詞は全て倉木麻衣。
- Fairy tale ~my last teenage wish~(作曲・編曲:徳永暁人)
- Feel fine!(作曲・編曲:徳永暁人)
- Ride on time(作曲・編曲:徳永暁人)
- key to my heart(作曲:大野愛果 編曲:Cybersound)
- Winter Bells(作曲・編曲:徳永暁人)
- Loving you・・・(作曲:大野愛果 編曲:Cybersound)
- Can't forget your love(作曲:大野愛果 編曲:Cybersound & 徳永暁人 ストリングスアレンジ:池田大介)
- Trip in the dream(作曲・編曲:徳永暁人)
- Not that kind a girl(作曲・編曲:YOKO B. Stone)
- Like a star in the night(作曲:大野愛果 編曲:徳永暁人 ストリングスアレンジ:池田大介)
- 不思議の国(作曲:大野愛果 編曲:池田大介)
- fantasy(作曲:大野愛果 編曲:徳永暁人)
[編集] 参加ミュージシャン
- 徳永暁人:コーラス(#1,2,3,5,8)
- 宇徳敬子:コーラス(#1,8,10,11)
- 大野愛果:コーラス(#4,10,11,12)
- Michael Africk:コーラス(#4,6,7)
- ふるかわ魔法:コーラス(#5,7)
- Jeffrey Qwest:ゲストボーカル(#8)
- YOKO B. Stone:コーラス(#9)
- TAMA MUSIC:ストリングス(#7,10)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
オリコン週間アルバムチャート第1位 2002年11月4日付 |
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前作: 矢井田瞳 『i/flancy』 |
倉木麻衣 『FAIRY TALE』 |
次作: 山下達郎 『Rarities』 |
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