TrueCombat:Elite
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TrueCombat:Eliteは、FPSゲームであるWolfenstein - Enemy Territoryにおいて、2005年3月からアメリカ人とドイツ人の有志からなるStuido Groove SixとTeam Terminatorの二つの開発チームが製作しているMod。通称TC:E。
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[編集] 概要
プレイヤーはSpecopsまたはTerroristsの二つのグループに分かれて、マップの目的を達成したりポイントを競い合う。Spectatorとして観戦も可能である。現代戦をテーマとした、現実に近い設定の「リアル系FPS」であり、頭を撃たれれば即死したり、スタミナが切れれば走る速度が遅くなったりするなどリアル性の再現に重点が置かれている。このため元となったWolfenstein - Enemy Territoryとはまったく異なったゲーム性を持っているが、Wolfenstein - Enemy TerritoryのModであるためマルチプレイ専用という点に変わりはない。このタイプのゲームでは珍しく、無料でプレイできるのも特長と言える。しかし、無料であるにもかかわらずゲームのクオリティはかなり高いもので、プレイヤーも着々と増えつつある。まだテスト(バージョン0.49)という段階で、2006年9月29日にバージョン0.49がリリースされている。最終バージョンのリリースは約2年後となっている。(ここに記載している情報は2006年9月現在のものである)
[編集] ゲームシステム
Version0.49がリリースされたことにより、新しく追加されたCaptureTheFlagを始め、BodyCount、Objectiveという三つのゲームシステムがあり、いずれかで試合(ラウンド)が行われる。最終的には数多くの試合数で勝利したチームの勝利である。ゲームサーバの設定によって、おおむね数試合の後にゲームのマップが入れ替わることが多い。
[編集] Objectiveモード
(略称:OBJ) Objectiveでは制限時間があり、それまでに両チームとも目的を達成しなければならない。Specopsは二つあるコンテナを守りきるか、Terroristsを全滅すれば勝利となり、Terroristsは二つあるコンテナの内の一つに爆薬を仕掛け、爆破に成功すれば勝利となる。Terroristsは爆薬であるC4は仕掛けてから爆発まで45秒かかるので、その間はC4を解除されないようにSpecopsからC4を守らなければならない。C4を解除されればSpecopsの勝利となる。
また、Objectiveでは一度殺されたら次のラウンドまで生き返ることはできない。それまではSpectatorとして観戦していなければならない。また死んでからの発言は、リアル性を重視しているゲーム内容の特性上、嫌われることがほとんど。その分、試合が終了した後の待機時間で生存者の試合内容を褒め称えることがある。
[編集] Bodycountモード
(略称:BC) Bodycountでは単純に試合の終了時間まで戦いあい、最終的にスコアが高かったチーム、またはスコアが先に合計20に達したチームが勝ちというシンプルなゲームモードである。目的はなく、Objectiveよりも個人個人のプレーが重要視される。しかし、Bodycountでは時間内なら何度でも生き返ることができるので、初心者の練習にはより最適である。
[編集] CaptureTheFlagモード
(略称:CTF)双方のチームにはフラッグと呼ばれるものが存在し、相手チームのフラッグを自分のチームのフラッグ地点に持ち帰ることでポイントが入る。どちらかのチームが3つフラッグを獲得した時点で、そのチームの勝利となる。 また、このモードではBCと同様にいくらでも復活ができるので早急なフラッグの獲得と脱出が要求される。
但し、BCのリスポン時間が平均して10秒なのに対し、このモードを運営しているサーバーでは10秒では脱出等が非常に困難なので、15秒からの設定となっているものが多い。
[編集] クラス
プレイヤーは3つのクラスのいずれかを選択し、試合を行う。クラス選択に特に制限がないのが一般的である。どのクラスもスモークグレネードや閃光手榴弾を持てる。
[編集] アサルト
非常にバランスの取れたクラスでどんな距離にも対応できる。アサルトライフル、散弾銃を武装できる。
[編集] リコン
グレネードを2つ武装できObjectiveモードではC4の設置、解除を早くするテクニカルキットを武装することができる。(その場合グレネードは持てない)サブマシンガン、散弾銃を武装し軽武装 な為早く走ることができる。AKIMBO(2丁拳銃)ができる。
[編集] スナイパー
スナイパーライフルを武装し、遠距離から敵を狙うクラス。接近戦はハンドガン(サイドアーム)でしか戦えない。スナイパーライフルは重い為、走るのが遅い。グレネードを武装できない。
[編集] Spectator(観戦者)
試合の観戦を目的としたモードで、二つのチームの代わりに選ぶことができる。Spectatorになると、プレイヤーが画面上から消え、武器を使用した戦闘は不可能になる。代わりにカメラを操作するようにマップを移動することで、さまざまな所からマップを見ることが可能となる。また、他人のプレイを見ることもできるため、上達の助けにもなる。
ただし長時間Spectator状態で観戦していると、特にObjectiveでは多少人数に左右されるところがあるので「join」などと参加を催促されることがある。最終的には投票等によってサーバーからkick(数分の参加禁止)になることもある。
[編集] マップ
TrueCombat:Eliteには、本体に付属している公式マップと、ユーザがGtkRadiantなどのレベルエディタを使用して作成したカスタムマップの二種類のマップがある。カスタムマップが設定されているゲームサーバでは、指定されたカスタムマップを所持していないとプレイすることが出来ないが、ほとんどのサーバではインターネットを通じて自動的に未所持のマップのダウンロードが行われるため、問題となることは少ない。カスタムマップの中には、公式マップと同程度の高いクオリティを持ったものも存在する。カスタムマップは、通常のマップとは違った戦略が必要とされ、またスクリプトを生かしたさまざまなギミック(例えばエレベータなど)が盛り込まれていることもあり、TrueCombat:Eliteの大きな魅力のひとつになっている。
[編集] 公式マップ
- Northport
- Railhouse
- Delta(0.48ではErsatzというマップだった)
- Village
- Snow
- Stadtrand