DreamCup
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
Dreamcup（ドリームカップ）とは一人称視点で11人、9人もしくは6人や4人1チーム方式のオンラインサッカーゲーム、フリーウェアである。「2005年 窓の杜大賞」の銅賞受賞作品。
目次 |
[編集] ゲームシステムとルールと現状
このゲームはプレイヤー1人につきそれぞれ一選手を操作するという方式の一人称視点である。 首を振る動作で両サイドを一人称視点で見ることが出来る。プレーヤーは全選手とボールが表示されるレーダーがを見ることでフィールド概況を把握する。 ルールはサッカーのルールを適用している。 時間は7分ハーフもしくは10分ハーフとなっている。 選手の能力はレベル・スキル制が無い完全な実力制となっている。初心者も気軽に熟練者と同じフィールドでゲームに参加できる。 そのため、熟練者に手も足も出ない初心者と高度なゲーム展開を望む熟練者の間にしばしば確執が生じたり、初心者相手に高度なプレイを見せつけもてあそぶなど心無い熟練者による初心者いじめも見られる。一部の熟練者によって事情がわからない初心者がゲーム中に退場投票されるという事態もある。熟練者はボールのキープ、走り出しやマークや空きスペース等フィールド状況の把握、視点のコントロールなどに優れていることが多い。 それら摩擦の諸問題には運営側はまったく対処できていない。一部プレーヤー間でも自制する動きは見られるが、成果は見られない。 大会運営（後述）は活発である。
対戦形式は、不特定者同士の対戦である野戦（野良試合の略か）と、チーム同士のチーム戦と、チーム対不特定者（チームと対戦する場合には連合と呼ばれる）の連合戦がある。ゲームに参加するには試合場に入り、ポジションを選べば選手となれる。試合場にはいつでも入れるが、試合前には試合場に入らないのがマナーである。野戦の場合は待機をセットしておき、指定人数揃った後一斉に入場する。チーム戦の場合は公式サイトから予約ができ試合時刻になったら入場できるよう自動でセットされる。その場合チーム員以外は入れない。 試合形式は、専ら練習サーバーで行われる自由に参加し自由に解散する形式、１チーム９人で試合を行う９人制、１チーム６人で行われる６人制が主流である。稀に１チーム１１人で行われる試合もある。７～１０分ハーフで、同点の場合はPK戦となる場合もある。 また仮想試合場ごとに～～サーバーなどと幾つか呼称があり、呼称によってそこで行われる試合の内容も把握できる。以下ゲーム内の呼称にあわせて試合場を鯖（サーバーの略称）と呼ぶ。練習鯖では自由な練習や対戦が行われる。９人制の初級鯖・中級鯖・プロ級鯖ではそれぞれの技術に準じて自由にプレイヤーが待機する。サーバーの設定数より実質プレイヤー数が少ないため一つしか９人制のサーバーが動いてないことが多い。この場合に限っては技術に準じたサーバーを選ぶ必要はないのは当然の帰結であるが、一部の熟練者はその傾向を嫌うので初心者は考慮する必要がある。チーム同士の試合は公式サイトから予約可能なプロ級鯖６人制鯖で行われる。 またプロ級鯖及び６人制鯖では公式サイトで統計を取っている。チーム戦の勝敗はチームランクに反映されるシステムをとっている。また個人記録も記録され閲覧できる。 自宅サーバーを立ち上げ公開することも可能である。
チームは一定条件を満たしたユーザーが作成できる。チーム戦の勝敗数で１部・２部・３部と仕切られる。チーム戦はリーグを超えて可能だが、大会はリーグ内でチーム単位での参加となる。大会期間中以外でチームメンバーは自由に他のチームへ脱退・参加できる。チームの強さはメンバーの強さに直結していてるため、チームランキングは非常に流動的である。強いプレイヤーをそろえれば弱小チームでも優勝は可能だと考えられる。一握りの常勝チームのみが強いチーム意識を持っている。他は単なるコミュニティやチーム戦をするためにつくった集団となっている。このゲームの常時接続者数は10~250人ほどで1チーム20～30人ほどである。ムラ社会的な側面があり、知り合いの馴れ合いやしがらみで成り立っているチームも多い。
DreamCupはログインすると多くのチャットルームの集合体であるDreamCupコミュニティに参加する。そこで試合開始待機やチーム運営を行う。チャットルームはログイン時から入室している待合室と、チームメンバーが参加するチームルーム、個人で作るチャットルームがある。パスワード設定は可能だが、ユーザーは基本的に全ての部屋へ入室できる。 TeamSpeakやIRCを使ったコミュニケーションも盛んである。ボイスチャットを使ったゲームはよりエキサイティングする。
[編集] 大会について
このゲームでは一年に何度かリーグ戦で順位を競う大会が行われる。 チーム単位での参加となり複数のチームからは出場できない。大会前に移籍しておくことで出場可能になる。 試合日時は集中的に試合が組まれる場合と、チーム間の合議で対戦を組み２週間ほどの期間で行われる大会がある。 また、スポンサードがある場合もある。 主な大会としては次のものがある。
- 2006シーズン（前後期）
- 半年単位で行われるチームごとの総獲得ポイント数で競われる統計戦。
- 2006シーズン(1~4）stage
- 年に4回行われる１～２週間単位でのリーグ戦。
- DreamCup杯
- 不定期に行われる１～２日単位でのトーナメントorリーグ戦。
[編集] 関連項目
- ONLINE STRIKER（DreamCupが出来た契機となったゲーム作品）
