DH108スワロー
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デハビランドDH108スワローはイギリスの高速飛行の研究のための試作した試験機である。後退翼をもつ無尾翼機であった。音の壁に挑戦して、事故によりパイロットが死亡した悲劇的なエピソードをもつ航空機である。
1945年から計画されたDH108は、後退翼の特性を研究するために、量産型のデハビランド・バンパイアの胴体に後退翼をつけたものである。エンジンはデハビランドのゴブリンのシリーズである。3機の試作型が作られ、最初のTG283は1946年5月15日に初飛行した。1946年9月27日の事故で、パイロットのジェフリー・デハビランド(デハビランド社の創立者の息子)が死亡した。1946年8月23日に2機めのTG306が飛行した。さらにエンジンを強化するなどしたVW120(初飛行1947年7月24日)がジョン・デリーの操縦で1948年9月音速を突破した。1950年まで亜音速から、遷音速の飛行の研究のための試験飛行を続けたが、3機とも事故でうしなわれ、パイロットを死亡させた。