DEAR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『DEAR』は新井輝/著、久瀬たかし/イラストのライトノベル。2001年3月より発刊中。富士見ミステリー文庫刊。短編集においては季遊月あすか/本文イラスト、朝倉哲也/口絵デザイン。 本編の各巻タイトルに曜日名が冠されていることから、曜日シリーズとも呼ばれる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
- 物語の特徴として物語の初めに3人の人間が死んでしまっており、事件が起こる前の時間に戻り3回のうちにそれを回避することを目指し行動する。犯人と解決者の2人だけが時間が繰り返されているということに繰り返しの初めから気づくことができる。事件開始時の1回ごとに犯人と解決者の記憶が任意で消去することができる。2回目以降は(任意ではあるが)解決者の記憶は失われない、ということが物語を通しての特徴となっている。1,2巻においては青山正吾が解決者の役割を繰り返すが、3巻においては青山正吾と真鶴千尋、4巻においては市ヶ谷一美となっている。
[編集] ストーリー
- 1巻:少女がくれた木曜日
- 気がつくと青山正吾は不思議な世界にいた。そこで出会った少女トーカにより説明を受ける。現実世界のある出来事で正吾を含め3人の人間が死んでしまったこと。そして、その日を3回繰り返すうちにそれを回避してもらいたいということ。現実世界に戻った正吾を待っていたのは、悪魔の衣装を着た謎の人物による殺人と、単純なようでいて複雑な愛憎劇であった。
- 2巻:あの娘を信じる金曜日
- 乃木坂秋葉と恋人同士になった青山正吾は、最近うまくいっていなかった。そんな中迎えた文化祭二日目、正吾は再び死んでしまい3回の繰り返しで殺人事件を防ぐこととなった。再び現れる悪魔の衣装を着た人物。犯人は前回と同じなのか違うのか。そして、隠されていた思いが明らかとなっていく。
- 3巻:二人で見つめる土曜日
- 皆とスキー旅行に来た大雪の山荘で、女友達の真鶴千尋と共に一日を繰り返すこととなった青山正吾。3人しか死なないははずなのに次々と殺されていく山荘の客達。その謎を解く鍵は文化祭での事件にあった。その過程で、正吾と千尋は互いの関係を見つめ直すこととなる。
- 4巻:貴方に言えない日曜日
- 2月14日、この日を繰り返すこととなったのは市ヶ谷一美であった。最近すれ違いが続く恋人の赤井貴博を気にしつつも、自分の強さを信じて殺人事件の謎を追っていく一美。そして一美は自分の弱さと直面することとなる。
[編集] 登場人物
- 青山正吾(あおやま しょうご)
- 乃木坂秋葉(のぎさか あきは)
- 真鶴千尋(まなづる ちひろ)
- 市ヶ谷一美(いちがや かずみ)
- 赤井貴博(あかい たかひろ)
- 市ヶ谷双海(いちがや ふたみ)
- 真鶴一尋(まなづる かずひろ)
- 高島優子(たかしま ゆうこ)
- トーカ〈乃木坂灯火〉
- エイミ
- 船堀樹里子(ふなぼり きりこ)
- 篠崎美貴(しのざき みき)
[編集] 既刊一覧
-
- 『DEAR 少女がくれた木曜日』 ISBN 4829161167
- 『DEAR (2) あの娘を信じる金曜日』 ISBN 482916137X
- 『DEAR (3) 二人で見つめる土曜日』 ISBN 4829161590
- 『DEAR (4) 貴方に言えない日曜日』 ISBN 4829161914
- 短編集
-
- 『DEAR DIARY (1) 寝起きの悪い定休日』 ISBN 4829162449
カテゴリ: 日本の小説 | ライトノベル | 富士見ミステリー文庫 | 文学関連のスタブ