CnsMin
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CnsMin(シーエヌエスミン)は、中華人民共和国の3721 Network Software社(旧Inter China Network Software社、Yahoo!の子会社)が製作したプログラムの一つ。
その動作・性質から、アドウェア、あるいはマルウェア(スパイウェア、ブラウザハイジャッカー)の一種であると指摘される。日本語版は、JWord株式会社が配布するJWordや、壁紙.comが提供する壁Naviに含まれる。
[編集] 概要
CnsMinは、Internet Explorerのアドレスバーに、中国語(日本語版では日本語)を入力することで検索が行えるようにする機能を持つ。CnsMin自体は、明白な有害性を持つものとはいえない。ただ、不可解な動作を行うことがあり、注意を要するプログラムである。
CnsMinは、アンチスパイソフトウェアにより、マルウェア(ブラウザハイジャッカー、スパイウエア)として検出されることがある。また、CnsMinがインストールされると、Internet Explorerの使用中にポップアップ広告を出すため、アドウェアの一種とされる。
日本語版のCnsMin(CnsMin.dll)をメインモジュールとするJWordを配布するJWord株式会社は、CnsMinがマルウェアなど悪意のあるプログラムとする疑惑に対して下記に書いてあることを理由として否定する。
CnsMinがブラウザハイジャッカーとされたのは、以前のJWordのバージョンは、日本語で書かれたJWordのWebサイトにアクセスしない限りアンインストールできない為、アンチスパイソフトウェアの制作者が日本語を読めなかったことがアンインストールが困難としてブラウザハイジャッカーと判断されてしまったとしている。 現在のJWordは、コントロールパネルからアンインストールすることもできる。JWordプラグインには、利用者を特定するような情報を取得する機能はないため、スパイウェアにあたらない。
現在はともかく、過去のJWordはアンインストールの仕方が困難でありブラウザハイジャッカーであったことを認めるようなものであると指摘される。
検索機能の利用やアップデートの際に送信される情報の内容は明らかにされておらず、いまだスパイウェアの疑いが晴れたものとはいいがたい。
[編集] 各マルウェア対策ソフトの対応
オリジナルのCnsMinはアドウェアであるがJWordプラグインはアドウェアではないとしてるのはSpybot - Search & Destroyを販売しているキヤノンシステムソリューションズ、トレンドマイクロ、アンラボ。
オリジナルのCnsMinはアドウェアとしているがJWordプラグインについて記述がないのがシマンテック、Kaspersky、マカフィー。(詳しくは外部リンクの各社のリンクを参照)
[編集] 外部リンク
- 注意!:以下のサイトに掲載された見解は、現在も有効とは限らないことに注意を要する。
- 各社のリンク
- JWordプラグインについて - 「ADW_CNSMIN.A」 - トレンドマイクロ
- オリジナルのCnsMinについて -「SPYW_CNSMIN.A」 - トレンドマイクロ
- Win-Adware/CnsMin - アンラボ
- JWordプラグインついての説明 - キヤノンシステムソリューションズ
- Adware.Chinet - シマンテック
- AdWare.CnsMin.a - Kaspersky
- Adware-CnsMin - マカフィー
- 注意!:以下のサイトにアクセスすると、Internet Explorerのセキュリティー設定によっては、勝手にCnsMin(もしくはその日本語版)をインストールされるおそれがある。