Apple I
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Apple I(アップル ワン)とは、アップルコンピュータ社が愛好家のために一番初めに作ったパソコン。筐体はなく、キーボード、ケース、トランス(レギュレータはオンボード)を自分で用意して組み立てなければならなかった。カセットテープインターフェースについては別売りで用意され、拡張スロットに挿して使用した。
商業的に成功したコンピューターはApple IIであるため、Apple Iを知るものは数少ない。当時のコンピュータは、16進数の演算結果を本体にLEDで表示するのが精一杯だったが、Apple Iは家庭用テレビへモノクロテキスト出力が可能であり、BASICがテープで提供された。
アップルコンピュータの創立者3名が私財をなげうって作ったため、当時の生産台数は200台とごくわずかであり(うち、売れたのは約170台)、更にその後Apple IIへのアップグレードキャンペーンを行ったために現在ではほとんど存在しておらず、今では超レア物のコンピュータとして、日本円にして数百万という恐ろしい値段で競り落とされている(2006年9月12日放映のテレビ番組・開運!なんでも鑑定団にて未組立状態の品に600万円という鑑定額が付いた)。一方で、 Apple IのレプリカであるReplica IをBriel Computersが発売し、日本ではVintage Computerが代理店となり販売している。
[編集] 外部リンク
- Replica I 解説 - Vintage Computerのページ。Replica IとApple Iの解説。