AL-1 (航空機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
AL-1は、アメリカでABL(Airborne Laser、空中発射レーザー)兵器システムとして開発されている、MW級の酸素ヨウ素化学レーザー(COIL)を搭載して、主にスカッドミサイルのような戦域弾道ミサイルをブースト段階で撃墜するために設計されたミサイル迎撃機。レーザーシステムは改造されたボーイング747-400F型機に取り付けられ、2006年現在テストされている。レーザーは地上試験中であり、飛行中の発射はまだ試されていない。しかし、1980年代に、ごく低出力の初期の実験機が、いくつかのミサイルを撃墜することに成功している。
ABLでは、ミサイルを焼き切ったり、崩壊させたりするわけでは無く、ミサイル表面に熱を加えることで表面を弱らせ、飛行時の圧力で機能不全を引き起こす。これが上手くいくことが実証されれば、7機のAL-1Aが導入される予定である。
当初は2008年の運用が予定されていたが、開発の難航から計画は再検討された。現在の計画では、2008年中に試作機により試験用のミサイルの撃墜が試みられ、この試験が終わるまで、最終的な設計の確定は延期される。ミサイル防衛庁(MDA)は、この試験で取得したデータを元に設計の変更を行うと語っている。
[編集] 関連項目
- ミサイル防衛
- スター・ウォーズ計画
- A-60(ソ連の同機種)