鳥頸類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳥頸類(ちょうけいるい、Ornithodira)は翼竜、恐竜(含鳥類)、そして両者の共通祖先に極近縁なラゴスクス類を含む動物群である。 ラゴスクス類はこの動物群の基部に位置し、恐竜の直接の祖先であるか、それに著しく近縁な動物群である。故に学者によっては恐竜に含めるべきだという意見もあるが、同時にラゴスクス類は翼竜の祖先もしくはそれに極めて近縁な動物群であるとも考えられている。其の為ラゴスクス類を恐竜に含めると翼竜も恐竜の一種となってしまい不都合である。しかしそれまでの定説のようにラゴスクスを槽歯類に含め恐竜・翼竜を槽歯類と同格の分類群に設定するのもこれらの間の類縁関係を正しく表現していないと考えられた。故に現在の主流な学説では鳥頸類という新たなカテゴリーを設け、其の中でラゴスクス類を基底に恐竜、翼竜を其々独立した分類群として捉えている。そして翼竜は独自の進化を遂げている事からラゴスクス類と恐竜を纏めて恐竜様類とし、翼竜と並立させる見解が主流である。クルロタルシ類と並んで主竜類を構成する二大グループの一つであるが現生するのは鳥類のみ。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 爬虫類 | 動物関連のスタブ項目