高島野十郎
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高島野十郎(たかしま やじゅうろう、1890年 - 1975年9月17日)は、明治後期~昭和の洋画家。
[編集] 経歴
1890(明治23)年、福岡県三井郡合川村(現在の久留米市東合川)の裕福な醸造家の四男に生まれる。本名は高嶋弥寿(たかしま やじゅ)。
第八高等学校を経て東京帝国大学農学部水産学科に進学、同科を首席で卒業するも絵画の道を選び、以降師につくこともなく、特定の美術団体へ属することもせずに、ただひたすら自らの画業に没頭した。
一説によると同郷の先達、青木繁に感化され、画家を志したといわれる。ちなみに青木繁と親交のあったことで知られる詩人の高島宇朗(泉郷)は、野十郎の長兄にあたる。
生涯独身で過ごした野十郎は晩年、千葉県柏市に居を定める一方、全国各地への写生旅行や巡礼を行い、数回の個展のみを作品発表の場とする清貧の生活を送った。
1975(昭和50)年、千葉県野田市の老人ホームで死去。享年85。
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