頭陀袋
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頭陀袋（ずだぶくろ）は、雑多なものを運搬するための簡易な布製の袋である。袋の両端には、首から提げて使用するための紐がついている。
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[編集] 名前の由来
頭陀袋の『頭陀』は、梵語の『ドゥータ』（「払い落とす」という意味）を漢字にしたものであり、仏教の僧侶が行う修行（『頭陀行』）の元になった言葉。本来の『頭陀袋』は、この『頭陀行』修行を行う僧侶が、携行用に用いた袋のことである。
[編集] 形状
頭陀袋は本来、衣食住の欲を払い落とす『頭陀行』修行を行う僧侶が用いるものだったため、構造は非常に簡素である。
最も単純な構造のものは、一枚布で袋部分から蓋までを兼ねる。袋の両端には穴を開け、首から提げるための紐を縛りつける。
修行以外の目的で使用されるようになった現代では、袋にマチをつけたり、内部を仕切る構造にしたり、紐についても縛るのでなく直付けのものもあり、単なる和風ショルダーバッグと認識される場合もある。
[編集] 特殊な頭陀袋
現在の頭陀袋の中には、仏式葬儀の際、死者の首から提げるものがある。これは、これから仏教修行の旅に出るという意味合いであり、白い布製の頭陀袋の中には、紙に描いた六文銭を入れる。
