雛のつるし飾り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊豆稲取 雛のつるし飾りとは 江戸時代から伝わる伊豆稲取の風習
長女の初節句に雛壇の両脇に無病息災、 良縁を祈願して細工を吊すもの
過去においては庶民の雛壇代りでもあった
[編集] 概要
もともとはツルシと呼ばれ特に名称はなかった。
またこれらは子供の成長とともに7歳、成人、嫁入りの機会には
新年のどんど焼きにお焚きあげて古いものはあまり残っていない
平成5年頃より稲取の婦人会の手芸講座にてツルシ製作を通じて見直され
雛のつるし飾りの名称をつけられた
つるしの漢字表記吊るしは非推奨である
平成10年稲取温泉旅館協同組合が中心となり観光の目玉として 雛のつるし飾りまつりが開催された
現在は近郊での類似した吊るし雛イベントの開催
外部の製作者,節句店,手芸店などによる 類似異形のつるし飾りの流通の問題をかかえており
東伊豆商工会が”稲取ももの会”を設立
また”絹の会”とともに
加盟店による伊豆稲取の品質基準を満たしたつるし飾りの製作、購入を推奨している
雛のつるし飾り(現代)
桃(長寿) 猿っ子(魔除け) 三角(薬袋香袋)
を基本として50種の細工がある
これらを5列の赤糸に各11個の細工をつるし計55個にそろえる
これを対で製作することにより110の細工がつるされ基本型とされる
さげわに工夫がしてあり、傾くずれしにくくなっている
30cmのさげわに170cmの長さ(目安) 小型のものになると3,5,7,9などの奇数で組み上げる
[編集] 外部リンク
柳川さげもん 伊豆雛のつるし飾り 山形傘福(執筆にあたり語句の引用の許可を頂いたサイト)