隣人は密かに笑う
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隣人は秘かに笑う（りんじんはひそかにわらう）は、日本テレビ系列全国ネットで放送されたゴールデンタイムドラマ。
目次 |
[編集] 脚本
- 橋本以蔵
[編集] ストーリー
おおまかなストーリーは警察官による犯罪や不祥事を鏤めたミステリー仕立てのサスペンスドラマ。かなり際どい情景描写で話題を呼んだ。しかし当時騒がれていた「警察の不祥事」を大きく扱ったドラマであり外国のミステリー映画の影響もみられる。おりしも、主人公の警官高木が配属する部署は「神奈川県警」であり、当時不祥事を起こして警察不祥事の代名詞ともなっていた「神奈川県警」をドラマでも出してしまうあたり日テレの大胆さが窺える。
[編集] 主なキャスト
- 水野真紀
- 向井奈緒子。料理研究家を兼業している。平凡な生活を送っていたが高木の出現で思わぬ事件に巻き込まれていくことに。「叫ぶ·泣く·暴れる」の三拍子が揃った、とにかく劇中ずっと慌しい役どころである。
- 大塚寧々
- 奈緒子の主婦仲間。明るい美人な奥さんだが、家庭内は冷め切っている。奈緒子の行き付けの美容院の常連客でもあり、勘が鋭く美容師アシスタントのユウナを事件になにか関連しているといち早く見抜いた。
- 石橋凌
- 奈緒子の夫。出版社の編集長。
- 神田うの
- 高木にレイプされてしまった。かなり高慢な性格で嫌味な女。中盤で入院する。
- 袴田吉彦
- その夫。実は盗聴·盗撮が大の趣味で奈緒子のことをつけまわしている。中盤にて殺される。
この他にも事件の鍵を握ると思わせるようなキャラが実はそうではなく、謎の猟奇事件の犠牲者としてバタバタ死んでいくこととなり、レギュラー出演者がどんどん入れ替わっていく。最終的には本木と水野と国分がストーリーを引っ張っていく構成となった。
[編集] 重要人物
- 国分佐智子
- 菅野美穂
- 高木の過去を知る女。実は高木の元妻で、彼に殺害されていた。
[編集] エトセトラ
警察官不祥事をここまで扱ったドラマは当時では珍しかった。踊る大捜査線では「刑事だって人間なんだ」というコンセプトを描いてきたが、このドラマでは「警察官だって犯罪をするんだ」というコンセプトで描かれている。ミステリードラマとしては好評であったが、神奈川県警や警視庁は難色を示したドラマだったらしく、一度しか再放送されていない。
[編集] ストーリー傾向
連続ドラマにしては過激描写があからさま過ぎてお茶の間向きとは言えない。警察の不祥事を全面に押し出しており、当時話題となっていた警察不祥事と相俟って非常にリアリティある構成で神奈川県民の不安感を煽っていた。こんな警官が実際にいたら怖いという感じで演出されているが、実際にこのような警官が不祥事を起こしていた神奈川県警をドラマで出しているので不安感を煽りまくる結果となり、結果的に非常に怖い憎悪劇となった。もともと、この作品のコンセプトの狙いはそこにあったので、この結果は大成功である。さらに身近な事件で最も怪しいのは「隣人が疑わしい」という社会的な不安論も取り入れ、隣人が殺人者で、その隣家が標的にされる、しかもその隣人は警官で警察に言ってもまともに取り合ってくれないという現代社会に潜む身近な恐怖をスリリングな展開で描いた。
[編集] 考証
全編を通して警察の事件揉み消しや、身内の犯罪を黙認する態度などリアリティある描写で書かれているが、正確に見ると若干ありえないような描写も見られる。まず、非番の警官が常時拳銃を携帯している点。これは警察においてはまずありえない。例えどのような場合でも、警官は職務中以外は拳銃携帯を認められていないので、常時、持つことはできない。しかし、この点以外では特に際立ったアンリアリティ描写はなく、全体的に考証がしっかりしているといえる。
| 日本テレビ 水曜22時枠連続ドラマ | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 隣人は秘かに笑う （1999.10.13 - 1999.12.15） |
次番組 |
| 甘い生活。 （1999.7.7 - 1999.9.22） |
平成夫婦茶碗～ドケチの花道～ （2000.1.12 - 2000.3.15） |
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