阪神スプリングジャンプ

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阪神スプリングジャンプ（はんしんすぷりんぐじゃんぷ）は、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場の障害・芝3900mで施行する中央競馬の障害の重賞（J・GII）競走である。

[編集] 概要

1968年に障害の重賞競走として創設され、年2回施行されていた阪神障害ステークスの春の競走を前身とし、1998年の第61回競走を最後に廃止された阪神障害ステークス（春）を機能的に引き継ぐ形で、1999年に障害競走にグレード制が施行されたと同時に新設された。年に10戦有る障害重賞競走の中でこのレースが開幕戦を飾る。

なお、阪神障害ステークス（秋）は同年に新設された阪神ジャンプステークスに引き継がれている。

第1回は阪神競馬場の障害・芝3800ｍのコースで行われていたが、翌年より障害・芝3900ｍに距離を延長して施行されている。翌月の4月に中山競馬場で開催される障害競走の春の総決算である、中山グランドジャンプその果ては年末の中山大障害（共にJ・GI）の両レースを占う意味でも重要な競走となっている。

出走条件は、サラ系4歳（旧5歳）以上のJRA所属の競走馬（外国産馬を含む）。

負担重量はグレード別定重量で、4歳は59キロ、5歳以上は60キロ、牝馬は2キロ減を基本とし、J・GI優勝馬は3キロ、J・GII優勝馬は2キロの負担重量が課せられるよう定められている。

総額賞金は9,550万円で、1着賞金5,000万円、2着賞金2,000万円、3着賞金1,300万円、4着賞金750万円、5着賞金500万円と定められている。

[編集] コース

平地競走用の芝コースのホームストレッチから4コーナー側へ向かってスタート。置き障害をジャンプしたあと、4コーナーで左へカーブ、ダートコースを横切り、障害コースに入る。

3コーナーと4コーナーの中間にある4号障害をジャンプし、そこから1周、障害コースを逆回りに進む。この間、向正面の 5号障害・6号障害、正面スタンド前の1号障害・2号障害（水濠）・3号障害をジャンプし、再び4号障害をジャンプする。

4号障害をジャンプした後、3コーナーから1コーナーにかけての襷コースに入り、7号障害（グリーンウォール）8号障害（竹柵）をジャンプする。

周回コースに戻って今度は1コーナーから順回りに6号障害・5号障害・4号障害を最初とは逆向きにジャンプして、4コーナーからダートコースを再度横切り平地競走用の芝コースに戻る。

最後の直線で一番最初に越えた置き障害を再度最初とは逆向きにジャンプしてゴールイン。

スタートからゴールまで通算で15個の障害を飛越する。

[編集] 歴史

1999年 - 阪神競馬場の障害・芝3800mの5歳（現4歳）以上の別定の混合の重賞（J・GII）競走、阪神スプリングジャンプとして創設。
2000年
- 施行距離を障害・芝3900mに変更。
- ランスルーザターフ（西谷誠騎乗）が落馬。
2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「5歳以上」から「4歳以上」に変更。
- コウエイジャンボ（菊地昇吾騎乗）が落馬。
2002年 - 出走馬12頭の内、2頭が落馬（コウエイジャンボ・菊地昇吾騎乗2年連続落馬）。
2003年 - 出走馬14頭の内、6頭が落馬（ビッグハンター・常石勝義騎乗2年連続落馬）。
2004年 - 出走馬12頭の内、2頭が落馬。
2006年
- 出走馬14頭の内、2頭が落馬。
- 白浜雄造が騎手として史上初の連覇。

[編集] 歴代優勝馬

回数	施行日	優勝馬	性齢	勝時計	優勝騎手	管理調教師
第1回	1999年 3月14日	ファイブポインター	牡4	4:18.1	岡富俊一	斉藤義美
第2回	2000年 3月11日	ファンドリロバリー	牡7	4:21.1	出津孝一	岩元市三
第3回	2001年 3月10日	ダンシングターナー	牡6	4:19.8	熊沢重文	武邦彦
第4回	2002年 3月9日	マグマライフ	牡4	4:21.1	牧田和弥	大根田裕之
第5回	2003年 3月15日	カネトシガバナー	牡8	4:19.8	小坂忠士	野村彰彦
第6回	2004年 3月13日	マイネルイースター	牡5	4:21.6	岩崎祐己	加用正
第7回	2005年 3月12日	ナムラリュージュ	牡4	4:20.5	白浜雄造	目野哲也
第8回	2006年3月11日	テイエムドラゴン	牡4	4:24.3	白浜雄造	小島貞博