鉄のラインバレル
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『鉄のラインバレル』（くろがね - ）はチャンピオンRED（秋田書店）にて連載中の、清水栄一×下口智裕作のリアルロボットバトルアクション漫画である。単行本帯で『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の安彦良和や、『ファイブスター物語』の永野護に推薦を貰ったことでも話題に。
目次 |
[編集] ストーリー
時は2013年―――社会化見学で行った海上都市建設現場で起きた事故は、 その後人工衛星の落下による事故と発表された。 事故の被害者の少年―早瀬浩一は、事故から半年後に目を覚ます―――浩一の中で何かが変わった。 そして2016年―――突然の浩一の窮地に現れた巨大ロボット、ラインバレル。 この出会いにより、浩一の人生が大きく変わっていく…。
[編集] 用語
（50音順）
- アルマ
- 加藤機関がマキナを元に開発したロボット
- 加藤機関
- 日本の歴史を影から動かしてきたとされている秘密機関。世界征服を目的とし、ハイファン島を消滅させるというテロ行為の際に、全世界に対して宣戦布告をした。
- 加藤機関私設部隊
- 加藤機関のテロ行為やマキナ・アルマを使用した作戦を実行する部隊。
第四番隊、第六番隊、第八番隊が確認されている。
- JUDA（ジュダ）
- 表向きは世界的にトップシェアの医療器メーカー。その実態はマキナ４機を保持し、現状唯一加藤機関に対抗できる組織。
- ファクター
- マキナに搭乗するパイロット。ナノマシンによりマキナと命を共有する存在であり、そのため一般人を凌駕する身体能力を有する。
- マキナ
- 製作者・製作意図等が謎の未知のテクノロジーで作られたロボット。現在は、全部で11体しか存在していないといわれている。「人に危害を加えない」という原則を持つため、基本的にはファクター搭乗前に有人機への攻撃は出来ない。
[編集] 登場人物
[編集] JUDA
- 早瀬 浩一
- ラインバレルの落下事故により、ファクターとなってしまった少年。元々はいじめられっこだったが、ファクターになったことによって
優れた身体能力を手に入れ立場を逆転。また、攻撃的な性格となった。
ラインバレルと再会し戦いに巻き込まれる中、矢島の死を境に手に入れた力と向き合いはじめ、力を自分のものにしていく。
城崎がJUDAの一員だと知らずに一目惚れする。
- 城崎 絵美
- JUDA特務室の一員で、早瀬がファクターになる以前からラインバレルのファクターだった(経緯は不明)。浩一を監視するために浩一の学校に転校してくる。浩一に好かれて大変な思いをするが（浩一にはシャワーを覗かれた）、段々と浩一を信頼するようになる。成り行きで早瀬軍団にいれられてしまい、理沙子にはライバル視されている模様。校舎裏にある花壇に気をかけたりガーデニングの本を読むなど、園芸に興味があるらしい。
- 森次 玲二
- JUDA特務室室長。ヴァーダントのファクター。生まれつき痛覚がなく体を極限まで酷使できる。
ファクターのわりには落ち着いている。一見冷酷で言い方がキツイく、手加減しない。
- 山下 サトル
- JUDA特務室の一員で、ハインド・カインドのファクター。中性的な外見。
ファクターになったのは石神に恩返しをするため。英語が喋れる。高校一年だが早瀬は最初、彼を同学年もしくは年下だと思っていた。
- 遠藤 シズナ
- JUDA特務室の一員で、ディスィーブのファクター(注)。イズナの双子の姉。 ファクターとして自覚の無い浩一に対して当初激しく反発するが、第9・10話の熱海での戦闘時に浩一とラインバレルに助けられ、それ以後の関係は和らいだものになっている。浩一の事は気になっているようだが、側にいて懐いている程度。いわゆるツンデレで関西弁をしゃべる。右耳横に浩一に貰ったネクタイピンを付け、隣町の中学の制服を着る。
- 遠藤 イズナ
- JUDA特務室の一員で、ディスィーブのファクター(注)。シズナの双子の弟。姉と違いおとなしい性格。
- 石神 邦生
- JUDAの社長。早瀬を騙してシャワー中の城崎の部屋に侵入させるなど愉快で迷惑な性格の持ち主。人の扱いが非常に上手く、早瀬には「切実な願い」で無茶な指示を押し切る。総理と対等な立場で喋るなど政界に強力なパイプを持っている。
- 緒川 結衣
- JUDAの社長秘書。重要な場面にも常に石神に随行する、石神にとって欠かせないビジネスパートナー。あるアクシデントで早瀬の股間を見た際「あら、態度は大きいのに…ねぇ。」とコメントした強者。城崎シャワーシーン事件といい、何かと裸にかかわる事柄が多い。第15話の衛星兵器破壊作戦(オペレーション・スーパー・ノヴァ)では、米軍とファクターの間を 折衷する役目をしていたりと、能力は高い。一方で軽口の多い石神社長を諫めたり、城崎を慰めたりと、大変な役回りである。
- 牧
- JUDAの心臓部、地下プラントで研究・修理等を担当している。
[編集] 加藤機関
- 加藤 久嵩
- 加藤機関総司令。謎が多い人間。昔は石神の上官だったらしい。
- 沢渡 拓郎
- 加藤機関私設部隊第四番隊隊長。遠藤姉弟を追い詰めるものの浩一駆るラインバレルに敗れる。
- ジャック・スミス
- 加藤機関私設部隊第六番隊隊長。自分自身がアルマという謎多き人物。
- 王政 陸
- 加藤機関私設部隊第八番隊隊長。東京タワー観光客に「キモッ」と言われるほどキモイ人物。口の周りが汚い。
[編集] サブキャラクター
- 矢島
- 早瀬の幼馴染。早瀬の身の回りに起こった変化に巻き込まれていき、最期はハグレマキナの攻撃から早瀬を助け命を落としてしまう。得た力で間違った方向に進んでいく早瀬を止めようとするもなかなか理解を示してもらえなかったが、死の直前に早瀬に放った言葉は、その死ともども彼を立ち直らせる大きなきっかけとなった。理沙子のことが好きだった。
- 新山 理沙子
- 早瀬、矢島の幼馴染で早瀬の事が好きだが、なかなか想いが届かない。わりと巨乳。早瀬軍団の一員。
- 降矢
- 不良（？）で、いつも強い人の後ろにくっついている。最近はパシリ化している。早瀬軍団の一員。
- 道明寺 誠
- 一般人だが、ファクターである早瀬の攻撃を全てかわすなど高い身体能力とセンスを持つ。城崎曰く「ただ強いだけ(褒めている)」。義理人情に厚い。早瀬軍団の一員。
- 矢島 紗季
- 矢島の妹。矢島の墓の前で偶然早瀬と会い、その迷いや拘泥を断ち切る。
- マイケル マッケイガン
- 米軍に所属、階級は大尉。衛星兵器破壊作戦の指揮官を務める。同作戦時に山下に｢力の使い方｣を説く。
[編集] 登場メカ
[編集] マキナ
- ラインバレル
- 全長21m 頭長高19.1m 重量51.27t
ファクターは早瀬浩一・城崎絵美
近距離戦闘に特化した機体であるが、長距離戦も想定した固定武装をテールスタビライザーに隠し持っている。
通常戦闘では両下腕に一本ずつ装備されている太刀を使用する。
二人のファクターの存在、ファクター搭乗前での敵マキナへの攻撃など、他のマキナとは違う特異な点が存在する謎の多い機体。
- ヴァーダント
- 全長20.7m 頭長高18.8m 重量50.83t(ヴァリアブル・バインダー含む)
ファクターは森次玲二
この機体の特徴はマルチパーパスユニットを持つテールスタビライザーであり、
それに設けられたハードポイントに各種オプションを装着することで、場面に応じ機体特性を変え、様々な状況に対応する事ができる。
通常戦闘はヴァリアブル・バインダーに収納されている太刀を使用する。
- ハインド・カインド
- 全長25.8m 頭長高23.2m 重量73.1t
ファクターは山下サトル
本来は長距離攻撃用の機体であるが、現状では軽量化を優先し、長距離砲を装備していない。
そのため、戦闘では抜き手であるバレットアーム、レーダー兼スキャナーのリフレクターコア、両下腕部から高速発射する鉄杭を使用する。
- ディスィーブ
- 全長56.2m 頭長高54.0m 重量117.5t
ファクターは遠藤シズナ・イズナ(注)
人型と外れた外見と2人の操縦者が存在するといった特徴を持ち、現存するマキナの中で唯一の非戦闘型マキナである。
両肩に付けられた巨大なユニット内にナーブクラックと呼ばれる対マキナ用有線伝達神経破壊・改竄針を片側6本、計12本持つ。
※注 現時点でラインバレル以外に「ファクターが二人いる」マキナはいないとされており(ディスィープはあくまでも「二人乗りのマキナ」であるとされている)、
遠藤姉弟のうち「ファクターの目」の描写があるのはイズナだけであるところから、ファクターはイズナであり、シズナは双子であることを前提に開発された
操縦システムの操縦者なのではないかとも推察できる。
- ハグレマキナ（正式名称不明）
- ファクターの存在しないマキナの通称。
- グラン＝ネイドル
- 加藤機関が所有する巨大マキナ。
[編集] アルマ
- アルマ
- 所謂量産型。加藤機関の主力となっているマキナのコピー品。
この機体をベースとしたバリエーション機、指揮官機が存在。巻末のオマケ漫画より頭部のモノアイは某有名ロボットアニメのあの機体から。
- イダテン
- パイロットは沢渡 拓郎。集団戦法でディスィーブを追い詰めるもののラインバレルに破壊される。
- イダテン二式
- パイロットは沢渡 拓郎。イダテンの改修機。
- イダテン試作機
- 高機動アルマの試作型。パイロットは沢渡 拓郎。後に王政 陸に渡る。
- ジャック・スミス
- 登場人物欄参照
- ヤオヨロズ
- パイロットは王政 陸。
[編集] その他
- 人形（ヒトガタ）
- JUDAが所有する人間サイズの戦闘ロボット。
- 衛星兵器
- アメリカが所有する衛星軌道上にある無人兵器。実際は加藤機関が造ったため、アルマに近い形をしている。
