鈴木明
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鈴木 明(すずき あきら、1929年10月28日 - 2003年7月22日)は日本のノンフィクション作家・フリージャーナリスト。東京都出身。
立教大学文学部を卒業。出版社やテレビ局勤務ののちフリーの作家となる。1973年『「南京大虐殺」のまぼろし』で第4回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
この本の幕府山捕虜虐殺は現場にいなかった将校達にインタビューした捏造記事であるという意見もあり、とくに平林氏は後に戦友会会長になった人であり、現場にいなかった上にその真実性まで疑われる発言が収録されているとも主張されている。また、捏造派は氏の本に論拠している人が多いという意見もある。
[編集] 著書
- 『「南京大虐殺」のまぼろし』 (文藝春秋、1973年)
- 『高砂族に捧げる』 (中央公論社、1976年)
- 『続・誰も書かなかった台湾 天皇が見た“旧帝国”はいま』 (サンケイ出版、1977年)
- 『誰も書かなかった毛沢東 “赤い巨星”の謎の部分』 (サンケイ出版、1977年)
- 『リリ-・マルレ-ンを聴いたことがありますか』 (文藝春秋、1978年)
- 『昭和20年11月23日のプレイボ-ル』 (綜合社、1978年)
- 『その声は戦場に消えた』 (文藝春秋、1978年)
- 『ジャイアンツは死なず』 (読売新聞社、1979年)
- 『アウシュヴィツからの旅 こんなふうに世界を歩いてみた』 (講談社、1979年)
- 『わがマレ-ネ・ディ-トリヒ伝』 (潮出版社、1980年)
- 『コリンヌはなぜ死んだか』 (文藝春秋、1980年)
- 『今、プロ野球を斬る対論』 (作品社、1981年) 池井優との対談
- 『歌謡曲ベスト1000の研究』 (TBSブリタニカ、1981年)
- 『愛国』 (文藝春秋、1982年)
- 『ある日本男児とアメリカ 東善作,明治二十六年生まれの挑戦』 (中央公論社、1982年)
- 『プロ野球を変えた男たち』 (新潮社、1983年)
- 『ジャン・ギャバンと呼ばれた男』 (大和書房、1983年)
- 『追跡 一枚の幕末写真 長編ノンフィクション』 (集英社、1984年)
- 『戦場の神の子たち』 (中央公論社、1985年)
- 『響け!アジアの鼓動 台湾・香港・韓国 国境を越えた「魂の歌」』 (PHP研究所、1985年)
- 『ああ台湾 郭泰源たちのふるさと』 (講談社、1985年)
- 『維新前夜―スフィンクスと34人のサムライ』 (小学館、1988年)
- 『中国にも革命が起きる』 (文藝春秋、1990年)
- 『台湾に革命が起きる日』 (メディアファクトリー、1990年)
- 『ジャ-ナリズムの原点はゴシップである』 (マゼラン出版、1992年)
- 『イヴ・モンタン―20世紀の華麗な幻影』 (毎日新聞社、1993年)
- 『明治維新畸人伝―かつて、愛すべき「変な日本人」がいた』 (勁文社、1993年)
- 『1936年ベルリン至急電―「東京、遂に勝てり!」』 (小学館、1994年)
- 『波1980-1999』 (三才ブックス、1999年)
- 『新「南京大虐殺」のまぼろし』 (飛鳥新社、1999年)
[編集] 関連項目
カテゴリ: 日本のジャーナリスト | 1929年生 | 2003年没