道民カレッジ
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道民カレッジ（どうみんかれっじ）は、北海道教育委員会の生涯学習事業である「ほっかいどう生涯学習ネットワークカレッジ事業」の通称である。 北海道内の社会教育施設等で実施する講座を体系化し、その体系化された講座群から一定以上の学業を積んだものには学長（北海道知事）が認定、称号を授与する。
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[編集] 組織
道民カレッジには下記のとおり学長、副学長、事務総長、または事務局を置く。
- 学長 北海道知事
- 副学長 北海道大学総長、北海道経済連合会会長
- 事務総長 北海道教育委員会教育長
- 事務局 財団法人北海道生涯学習協会
[編集] 講座
道民カレッジで実施されている講座には主催講座と連携講座がある。
- 主催講座は北海道放送（またはウェブサイト「北海道学びーびー」）で放送される「ほっかいどう学 大学放送講座」と、各市町村に出向いて行われる「ほっかいどう学 出前講座」とがある。内容は、北海道の総合的施策、文化と歴史、自然環境、産業、生活、芸術、スポーツ、地域づくりの方法に関することを中心とする。
- 連携講座は大学などの高等教育機関の公開講座、専修各種学校の講座、市町村主催の講座、研究機関や民間教育事業者の講座、各種団体等の講座などで道民カレッジの指定したものである。
講座の単位の認定基準については下記のとおりである。
- 主催講座の大学放送講座は、大学放送講座テキストを読み1講座30分の放送講座を視聴した後、レポートを作成して道民カレッジ事務局に送付することにより1単位が認定される。
- 主催講座の出前講座は、1講座につき4単位が認定される。
- 連携講座は原則として1時間につき1単位が認定される。
[編集] 連携講座のコース
すべての連携講座は「ほっかいどう学コース」、「能力開発コース」、「環境生活コース」、「健康・スポーツコース」、「教養コース」のいずれかのコースに分類される。
- 「ほっかいどう学コース」は北海道の歴史や民族、地域学など、北海道としての課題をテーマとするコースである。
- 「能力開発コース」は地域社会を担う人々の知識や技能・資格など、専門性を高めることを中心とするコースである。
- 「環境生活コース」は社会生活を行う上での様々な課題をテーマとするコースである。
- 「健康・スポーツコース」は健康づくりや体力づくりなど、健康・スポーツに関する幅広い分野をテーマとするコースである。
- 「教養コース」は豊かな人生をおくるための基礎的な分野をテーマとするコースである。
[編集] 取得単位の分類
道民カレッジの取得単位の分類として必修単位、専門コース単位、選択コース単位がある。
- 必修単位は称号を申請する場合に必要な単位で、主催講座の単位がこれに該当する。
- 専門コース単位は5つのコースに分類されている連携講座のうち、自分が学びたいコース(専門コース)を1つ選び、そのコースから取得する単位である。
- 選択コース単位は連携講座の中から専門コースを含めて各自が学びたい講座を自由に選択して受講した単位である。
[編集] 称号の授与
道民カレッジで一定以上の単位を取得した者は事務局への申請により下記の称号が授与される。
- 『道民カレッジ学士(専門コース)』は100単位以上(必修単位6単位以上、専門コース単位60単位以上、選択コース単位34単位以上)取得した者に授与される
- 『道民カレッジ修士(専門コース)』は『道民カレッジ学士(専門コース)』を取得した者がさらに100単位以上(必修単位6単位以上、専門コース単位60単位以上、選択コース単位34単位以上)取得した者に授与される
- 『道民カレッジ博士(専門コース)』は『道民カレッジ修士(専門コース)』を取得した者がさらに100単位以上(必修単位6単位以上、専門コース単位60単位以上、選択コース単位34単位以上)取得した者に授与される
また、総取得単位数が1000単位以上の者には『学長奨励賞』が授与される。
[編集] その他
- 「カレッジ」と称するが正規の大学ではない
- 開校は2001年9月14日
- 入学した者には「道民カレッジ手帳」が交付される
- 「道民カレッジ手帳」は表紙の色により入学者、称号取得者の区別ができる(入学者-白、学士-桃色、修士-緑、博士-青)
- 称号取得者は博士は延べ47名、修士は延べ76名、学士は延べ141名(2006年11月22日現在)
- 学長奨励賞は2006年11月22日現在2名の方が受賞している。
- 連携講座数は2006年度後期分でほっかいどう学95講座、能力開発コース84講座、環境生活コース81講座、健康・スポーツコースで77講座、教養コースで210講座ある
- 大学放送講座のレポートは大学放送講座テキストについてくる専用のレポート用紙を使用しなければならない
- 入学時の資格や試験は一切ない
- 市区町村が実施しているようないわゆる「高齢者大学」と混同されやすいが、道民一般を対象としており、若年者から高齢者まで幅広く在籍している
- 入学料、授業料は不要(但し、大学放送講座テキストや有料講座の受講料は自己負担)
- 生涯にわたる学習を目標にしているため「卒業」という概念はない
