進歩自由連合
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進歩自由連合(しんぽじゆうれんごう、1992年 - 1993年)は日本の平成期に存在した政党(法律上は政治団体)である。
[編集] 結成の経緯
衆議院議員田川誠一が代表の進歩党が、参院選比例区名簿順位の金銭疑惑で壊滅状態にあった中、進歩党東京都連代表依田米秋(よだ べいしゅう)を党首に進歩自由連合を結成した。
[編集] 党活動
- 1992年(平成4年)の参院選比例区に9人、選挙区(山口)に1人を擁立したが、全員落選した。この時点で党活動は停滞し、翌年に依田党首が急逝した。
- 党運営は1992年の参院選山口選挙区に立候補した佐々木信夫が引き継ぎ、1993年(平成5年)の衆院選旧山口1区に佐々木は進歩自由連合公認(法律上の扱いは諸派)で立候補したが、3995票で最下位落選した。このときの旧山口1区の当選者に自民党新人の安倍晋三(2006年9月に自由民主党総裁・内閣総理大臣就任)、自民党前職で2期目の当選を果たした河村建夫(元文部科学大臣)らがいる。
- 「憲法改定による自衛隊海外派兵」をいち早く打ち出すなど、政策はタカ派。ただし佐々木は選挙戦で「護憲・軍縮・政治倫理の確立」を訴えていた。
- 佐々木の落選で進歩自由連合は実態を失い、消滅した。佐々木は以後、護憲新党あかつきや自由連合に参加した。
- 栃木を中心に政治活動を続ける斎藤寿々夢も、かつてここの幹部を務めていた。